指摘に逆上する部下に困っています…にお答えします。 | ZACグループ代表取締役社長・金森秀晃オフィシャルブログ

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株式会社ZAC社長 金森秀晃のブログ。
人事制度構築、教育・研修サービスとその現場から得た気付きについて綴っています。
企業研修・コンサルティング・スクールのことから、大好きなおやつの事まで幅広いブログです。

 

「部下に何か注意をしても逆ギレされてしまって、
感情的に押し切られてしまいます。
こういう人にはどんな風に対応すればいいのでしょうか。」

管理者研修の中で頂いた質問です。

聞けばその方は、部下の仕事の段取りについてアドバイスをしただけなのに、
部下としてはそれが一生懸命頑張ってきた10年間を侮辱するような発言に感じられたということで
パワハラだと主張されているということでした。

パワハラと言われると、
「自分はそんなつもりなかったけど
相手がそう感じたならそれはパワハラなのかもしれない…」
と悩んでしまって結局泣き寝入りしてしまったそうなのです。

共感力の高い、優しい管理者の方の中には
こうしたことで悩まれている方も少なくないのではないでしょうか。

こういう方にお勧めしたいのは…

論点の明確化

です。

もちろん上司側の言い方に棘があったり、
伝え方に誤解を生む言動がなかったかは見直す必要はありますが
客観的に見ても全く問題がないようなケースで部下が逆上するとしたら、
基本的には「論点ずらし」が起こっていると考えていいと思います。

いわゆる「トーンポリシング」と呼ばれるものですが、
主張の内容ではなく話し方や態度を批判するもので、
「話し方警察」などとも言われています。
これは度がすぎると、部下側がなんでもありのような状態になってしまい
無法地帯になってしまうので上司側もそうならないように対応する必要があります。

合理的な指摘でも、部下が感情的にパワハラだと言えば
なんでもOKというような組織になってしまったら終わりだからです。
(そういう意味では今一番管理者に求められる能力と言えるかもしれません…!)

この場合であれば

「今、私はこの段取りについて話をしていて、
◎◎さんの今までの頑張りについては話をしていませんよね?」

というように、冷静に「相手の論点には乗りませんよ」
という姿勢を示すことが最も効果的です。
(これが、論点の明確化ということになります)


論点の明確化は、一見難しいと感じる方も多いのですが、
完全に後天的な技術なので、ポイントを抑えて少しだけ練習をすれば、
「誰でも」できるようになります。


管理者研修でも今大変人気のコンテンツなので、
興味がある方はぜひお気軽にお問い合わせください!


人事コンサルタント
金森秀晃