WBCの「栗山劇場」に学ぶ組織マネジメント | ZACグループ代表取締役社長・金森秀晃オフィシャルブログ

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株式会社ZAC社長 金森秀晃のブログ。
人事制度構築、教育・研修サービスとその現場から得た気付きについて綴っています。
企業研修・コンサルティング・スクールのことから、大好きなおやつの事まで幅広いブログです。

 

こんにちは。WBCロス代表の金森です。

今回のWBCは本当に日本全体がWBCロスになるくらい、
侍たちの活躍に沸き、応援したい気持ちが溢れていたように思います。
まさに”熱狂”状態でしたよね。

それはなぜか?

・ヌートバー選手の溢れる闘志
・世界のオオタニサンの圧倒的な実力と魅力
・ダルビッシュ選手の献身
・源田選手の仕事人っぷり
・全員のスポーツマンシップ

などなど上げればキリがないのですが
(本当に全員が素晴らしかったですよね)
何よりチームの雰囲気と結果、それらをつなぐ物語が
あの熱狂を作ったような気がします。


その空気を誰が作ったか?
経営者としてはやはり栗山監督の活躍に注目せざるを得ません。

キャスティングの段階から物語の筋書きを描いた!?栗山監督なくして、
あのチームのまとまりはなかったと思うからです。

あのチームの雰囲気を作り出すことに一役かったのは
間違いなくダルビッシュ選手だと思いますが、
きっと栗山監督はダルビッシュ選手の聡明さや哲学もわかった上で
キャスティング段階で既にチームにおける役割や
今後の野球界へのビジョンを彼に示したのではないかと思います。

やってほしいことを事細かに指示することはなかったかもしれませんが、
超一流の舞台で戦ってきた聡明なダルビッシュ選手ならば
自分の役割を明確に認識してそれに徹しようとしてくれたことでしょう。
そしてあとから合流した大谷選手がその意向を汲み取り
それに追随したという流れなのではないかと勝手に想像しております(笑)

単に「実力がある人を選ぶ」というだけではなく、
日本の野球界を今後どうしていきたいかというビジョンや大義、
それに適したキャスティング、役割設定をして、
絵図を描ききった栗山監督の勝利だと思いました。


余談ですが…

「超一流の選手たちがとんでもなくヒリヒリする展開の中で、
少年のように心から野球を楽しんでいる」

これが今回のWBCを見ていて抱いた私の印象なのですが、
それを作り出したのもまた栗山監督でしょう。

準々決勝のイタリア戦の前に栗山監督は選手たちにこんな言葉をかけたといいます。

「子供たちに『出来るか出来ないか』じゃなくて、夢に向かって『やるかやらないか』を見せたい。子供にも大人にも、夢や元気、勇気を与えることができるならば、侍ジャパンとしての意味がある。だから世界一を目指す」


キャスティング段階からチームの絵図を描き、
ここぞというときに「今を楽しむ」「今に集中できる」声掛けをする。

まさに一流のクリエイターが為せる技だと思いました。

一般の組織のマネジメントにおいてはプレーヤーがすべて一流というわけではありませんから、
作るべき仕組みが違ったり、かけるべき手間が増えるということはあるかもしれませんが、
本質は間違いなく同じだと思います。
これもヒントにして自分たちの組織にも生かしていきたいですね!

WBCに感化された人間の一人として…
私も自身の仕事を通じて「できるできない」ではなく
夢や目標に向かって「やるかやらないか」の情熱や姿勢をみせていく存在になりたいと心から思わせていただきました。

侍JAPAN、感動をありがとうございました!


人事コンサルタント
金森秀晃