雀士の桜井章一さんをご存知でしょうか。 現役時代は20年間無敗という圧倒的な強さを誇ったことから「雀鬼」と呼ばれた方です。 引退した現在は、後進の指導・育成のため「雀鬼会」を始め、その会長を担われています。 先日桜井さんの著書を読ませていただいたのですが 私自身が極真空手をやっていたこともあり、 勝負の世界はどの分野でも大事なことは同じなのだと 確信が強くなり、心が躍るような感覚がしました。 ご本人が会長をなさっている「雀鬼会」では 20年間無敗の経験から培われた、ゴリゴリに格好良く勝つ情報やテクニックをたくさん教えてもらえるんだろうな・・・ などと想像してしまいますよね。 ですが桜井さんは ”格好よく勝つことを考えるのではなく、格好よく負けることを考えよ” と説いているのだとか。 このふたつは、視点が真逆にありますよね。 根本的に異なるのは、「格好よく勝とう」と思うときは自分のことだけが頭にある 一方で「格好よく負ける」には自分だけでなく、勝負をしている相手も含めて 全体を考える間合いと視野の広さがある点だと思います。 つまり、自分が勝つか負けるか以前に 相手といい勝負を作っていこうという共同作業のような感覚が大事ということなのかもしれません。 結果、勝つことも増えるでしょうし、負けても自分を強くするための材料を手にして、進化できるのでしょうね。 先述した内容もそうですが桜井さんの著書を読んでいると 一貫して”先に得ようとするのではなく、まずは捨てよ”というメッセージを感じます。 勝とうとすると、すぐに使えそうな情報やテクニックに手を出したくなりがちですが まずは自身を強くせよということなのでしょう。 仕事においても同様で、情報やテクニックメタボ状態になり、 それでも「私には何が足りないんでしょうか?」という相談をいただくことも少なくありません。 自分を鍛えるという概念がなく、テクニックに依存・支配されているような状態です。 (情報やテクニックを入れてはならないという意味ではありません) 情報はテクニックがある前提ではなく、まずは自分という器を鍛えることで 本当に必要な情報やテクニックを見極められるようになるのだと思います。 ちなみに・・・ テクニックメタボから脱却し 強い自分を取り戻すべく、オンラインサロンも行っています。
質を高めるために人数制限もかけておりますが、 学んでみたいという方は公式LINEなどからメッセしてみてください。 人事コンサルタント 金森 秀晃