フィードバックで組織作り | ZACグループ代表取締役社長・金森秀晃オフィシャルブログ

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株式会社ZAC社長 金森秀晃のブログ。
人事制度構築、教育・研修サービスとその現場から得た気付きについて綴っています。
企業研修・コンサルティング・スクールのことから、大好きなおやつの事まで幅広いブログです。

 

フィードバックというと、どのようなイメージがありますか?
対象となる人や物事に対して、現状を振り返ったり、
軌道修正をしていくために指摘をしていくことと定義されていることもあり、
上司から部下に対してするものというイメージを持つことが多いかもしれませんね。

このイメージが先行してしまうことで、
部下や後輩が無意識に”もらうものだ”と受身の組織構造に陥っていることがあります。

数年前にこのような組織構造に陥り、試行錯誤なさっていた
とある法人の管理職の方にコンサルティングしたことがありました
この方は、指示を出したことに対して部下たちがイエスマンであることに、自分の判断が最善なのか、迷いを感じていました。

その時提案したのは
上司から部下にフィードバックをもらいに行くことでした。
これによって
部下が自分の意見を述べることの心理的ハードルを下げる

上司が部下のフィードバックしたことが役立っていることを表現することで
部下の自信や意欲を高めることができる

双方向のコミュニケーションが取りやすくなり、
同じ目標のために取り組む同士、という組織構造ができる
とお伝えしました。

当初その管理職の方は「これで言ってくれますかね…」と仰っていたのですが、
1ヶ月後に再びお会いした時に、別人のようにいきいきとした表情になっていました。

よくよく話を聞いてみると、
案件に対してフィードバックを求めた所、
最初部下の方々はおっかなびっくりだったそうです。
どんな意見でも、頭を真っさらにして聞くことで、自分が思いつかなかったような視点があることを知り、観点を増やせたことで仕事の視野がより広くなったような感じがしたそうです。

今では部下の方々は指示に対して、意図を確認して意見を伝えるなど、自分の上司の考え方を知ろうとするようになったのだとか!

「私がこれまでの思い込みをいったん脇に置いて、
組織が上手くいってないことの要因が、自分にあるかもと思えたのが大きかったかもしれません。
新しい観点を吸収してその場の仕事に役立てることができるだけではなく、
フィードバックし合うほど組織が強くなるように、相手が次に生かすために蓄積できるようなフィードバックという観点を育むことが大事ですね」
とお話くださいました。

上手くいかない時は、その逆の行動をとってみる
この方の在り方はきっとパワーみなぎるチームになるだろうなとワクワクさせていただきました(^^)

もし自分の所も…
というようなことがありましたら、
ぜひご活用ください!

人事コンサルタント
金森秀晃