カウンセラーとして本当に果たすべき役割とは何か? | ZACグループ代表取締役社長・金森秀晃オフィシャルブログ

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株式会社ZAC社長 金森秀晃のブログ。
人事制度構築、教育・研修サービスとその現場から得た気付きについて綴っています。
企業研修・コンサルティング・スクールのことから、大好きなおやつの事まで幅広いブログです。

 

みなさんは、SHINeeというグループでリードボーカルを務めていた、故ジョンヒョンさんという方をご存知でしょうか?

当時ニュースにもなったので、なんとなく知っていると言う方も多いかもしれませんね。


実は、前回ご紹介させていただきました動画をきっかけに
(URL:https://wp.me/p7NgOc-2ek
数年前に他界された、故ジョンヒョンさんの遺書を拝見したのですが、
なんだか見ているだけで胸がつぶれる思いがします。
本当に辛かったのだなと、ただただ悲しい気持ちになりますね。


ここでは、全文を載せることはしませんが、彼が
精神科医かカウンセラーに対して言っていると思われる箇所は
精神を病んでいる方の思いを代弁しているようで、身につまされる思いでした。

「なぜ辛いかを考えてみなさいなんて。何回も言っただろう。
なぜ僕が辛いのか。それだけでこんなに辛くてはいけないのか?
もっと具体的なドラマが必要なのか? もっとエピソードがあってほしいのか?
もう言っただろう。もしかしたら聞き流したんじゃないの? 」


この遺書を読んで、創業してまもなく、カウンセラーとして様々な方のご相談にのっていたときのことを思い出したのです。

当時私は、心と身体の両面をケアできる場所をという信念から、
リラクゼーションサロンを経営しており、ある一人の鬱病を患った男性のケアをさせていただいていました。

回を重ねるごとに、自己肯定感やエネルギーを取り戻し、
再就職に向けて目標を立てて自ら動き出そうという矢先のことでした。

その方は、電車に飛び込み、自ら命をたってしまいました。

いつもその方はおっしゃっていました。
担当医師は、僕の話を聞いてくれない、
わかってくれないと。

その方が亡くなった日は、ちょうどその医師のところに行って話をしてくると言っていた日でした。
もちろん、それが直接の原因になったかは今となっては誰にもわかりません。

それでも、悔しくて悔しくて、屋上で泣いたことを今でも覚えています。


医師の中には、しっかり患者の話に耳を傾け、免疫力を高めてくださる先生がたくさんいらっしゃることも
この仕事をして痛いほどわかっているのですが、一方で、そうではない方がいらっしゃるのも事実です。
そして、悪気がなく、一生懸命なのに、そういう結果になってしまう方が多いという現実も私がなんとかしたいと思った動機の一つでした。

この会社を立ち上げたのは、母親の病気がきっかけでしたが、
医療業界における、患者の心のケア、というところに、改めて尽力したいと決意を新たにする出来事でした。
プロフェッショナルな専門性を活かせる技術を伝えて、一人でも多くの方の困難を希望に変えていきたいと思っています。


故ジョンヒョンさんがこの世を去ってから、まだ数年しか経っていませんが、
本来希望であふれるべき若者が、そうした道を選ばなくても済むような環境を作っていきたいと改めて思います。


人事コンサルタント
金森秀晃