春のセンバツ高校野球大会が開幕しました。
今回は新型コロナウィルスの影響で去年の大会が中止となり、2年ぶりとなります。
ことしの大会は観客の上限を1万人とするほか、選手や大会関係者は事前にPCR検査を受けるなど感染対策を徹底して行われます。
弊社の東北出身のスタッフから聞いた所によると、
10年前の春のセンバツは東日本大震災から1年後に宮城県代表の選手が選手宣誓を引き当て、
その10年後の今年のセンバツも宮城県代表の選手が選手宣誓を引き当てたのだそうです。
「節目にまた同県の選手が大役を担うことになるのは、見えない力からのメッセージのような気がします。」と話していました。
以下、仙台育英高校のキャプテン島貫丞選手が務めた選手宣誓の全文です。
「きょうここに、高校球児の憧れの舞台である甲子園が戻ってきました。
この1年、日本や世界中に多くの困難があり、それぞれが大切な多くのものを失いました。
答えのない悲しみを受け入れることは、苦しくてつらいことでした。
しかし、同時に多くのことを学びました。当たり前だと思う日常は、誰かの努力や協力で成り立っているということです。
感謝。
ありがとうございます。
これは出場校すべての選手、全国の高校球児の思いです。
感動。
喜びを分かち合える仲間とともに、甲子園で野球ができることに感動しています。
希望。
失った過去を未来に求めて。
希望を語り、実現する世の中に。
そして、この3月で東日本大震災から10年となりました。
日本、世界中に多くの協力や支援をいただき、仲間に支えられながら困難を乗り越え、10年前、あの日見た光景から想像できないほどの希望の未来に復興が進んでいます。
これからの10年。
私たちが新しい日本の力になれるように歩み続けます。
春はセンバツから。
穏やかで鮮やかな春、そして1年となりますように。
2年分の甲子園。
一投一打に多くの思いを込めてプレーすることを誓います」
私たちは正しい答えをつい探してしまうのですが、
起きた出来事に対して、こういう解釈をしよう!と決めて
現時点での答えとして前に進む材料にすることの連続性が
生きるということなのだと、彼らの爽やかさから学ばせていただいたように思います。
人事コンサルタント
金森 秀晃