皆さんは、海外ドラマ『ボーンズ』をご存知でしょうか?
2005年にスタートし、シーズン12、全246話、10年以上にも渡って続いたアメリカの超・長寿ドラマです。
(なんと、各回の視聴率1,000万人を誇ったんだとか!)
内容としては、1話完結型の犯罪捜査ドラマで「ボーンズ」と呼ばれる女性法人類学者テンペランス・ブレナンを主人公に、
現場に残された被害者の“骨”から証拠を見つけ、事件を解決に導いていく姿が描かれています。
主人公テンペランス・ブレナンの率直さと聡明さ(それゆえのKYさ。笑)と、
熱くて繊細、男気満載の相棒ブース捜査官や脇を固める理解ある仲間たちとの絆はもちろん、
それぞれが過去の過ちや辛い経験と向き合い克服していく姿に、思わず魅了される作品です。
(真剣な話の合間にもくすっと笑えるところがあるのも
法医学、犯罪捜査の話にも関わらず、重すぎなくて素敵だなと感じます!)
さてさて、そんな素敵な『ボーンズ』の中には
いわゆる「神回」と呼ばれる回がいくつもあるのですが、
今日は私の好きなワンシーンをご紹介したいと思います。
それは…
主人公ブレナンの相棒、ブース捜査官が、ある事件で、お金持ちの子供が通う私立学校の実情を見て、
息子のパーカーを私立に通わせるべきかどうか悩んでいたときのことです。
事件解決後のふとしたタイミングで、同僚であり精神科医のスイーツ博士(ブースより10歳以上年下だと思われます!)
「私立学校に通わせられない父親は悪い父親だろうか?」と悩みを打ち明けます。
その時のスイーツ博士の回答が最高なんです!
(私だったらつい「そんなことないよ!」というふうにすぐさま否定してしまいがちなところですが…笑)
「そんな風に悩まない父親は、ダメな父親ですね」
というものでした。
とんでもなく優しい言葉だな!と思って、相当前にみたドラマなのに、今でも非常によく覚えています。
誰しも、自分や大切な人の未来がかかった重大な決断をしようとする際には、迷ったり悩んだりするものです。
そんなときに、誰かが悩んでいること自体を承認し、すべてを受け入れてくれることで、
こんなにも簡単に選ぶべきものが見えてくる、決断できるものなのかと心底感心しました。
きっと私達も、スイーツ博士のように、悩んだ時や誰かの悩みを聞いた時は、
その悩んでいる過程そのものに意味を与え、何を大事にすべきなのかを気づかせる言葉がけをするとよいのでしょうね。
そんな優しい人間模様がたくさん詰まったアメリカドラマの金字塔『ボーンズ』、
是非、ご覧になってみてください!
人事コンサルタント
金森秀晃