組織の生産性を損なう「フリーライダー社員」対策!? | ZACグループ代表取締役社長・金森秀晃オフィシャルブログ

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株式会社ZAC社長 金森秀晃のブログ。
人事制度構築、教育・研修サービスとその現場から得た気付きについて綴っています。
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皆さんは、「フリーライダー社員」という言葉をご存知でしょうか?

言葉通りに解釈すると「ただ乗り社員」ということになりますが、
要は、「給料泥棒」のような社員のことを指す言葉です。

例えばですが、あなたの周りにはこんな方はいませんか?

・成果に対して無頓着で時間ばかりくう(責任感がない)
・その割に、待遇や環境に不平不満が多い(義務を果たさず権利を主張する)
・存在することが仕事のような勘違いをして、
働かなくてもお金をもらえるなら極力働かない(怠けグセがひどい)

経営者や管理者からしたら、なんとも恐ろしい方々ですよね…笑
(そんな方でも、雇用側としては、よっぽどのことがない限りは
解雇することも難しい世の中ですから…)


中間,管理職,役割


もちろん、フリーライダー社員はピンポイントで入ってきてしまうこともあるのですが、
実際はグレーゾーンの人材が、環境にやられてフリーライダーになるケースが多いと言われています。
健全な組織では、フリーライダー社員は居心地が悪いので、
なかなか繁殖しづらいものなのです。

割れ窓理論と同じですね。
あるいは、言葉が適切かわかりませんが、
高温多湿はカビが繁殖しやすい、そうでないところでは繁殖しにくい
というようなイメージかもしれません。


つまり!
組織がフリーライダー社員から善良な社員を守るための方法はただ一つ!

「フリーライダー社員が好まない職場環境を作る」

ということなのです。

フリーライダー社員が好まない職場環境というのは、非常にシンプルです。

1)人事評価制度がしっかり運用されている

とりわけ、「ジョブ型人事制度」が導入されており、
人ではなく「職務」や「成果」にお金が支払われる状態になっているとよいですね。

つまり、仕事が明文化された状態を目指すということです。
成果に関わらず、同じ扱いを受けるのであれば、
当然、フリーライダー社員はさぼりたくなってしまいますからね。

2)最低ラインの教育制度を整える
言い訳多めのフリーライダー社員の口癖は
「教わっていないからできません」なので、
ある程度のラインまではこちらが義務を果たしたことを
しっかりと示していく必要があります。
なるべく、言い訳の材料を作らせないことが重要ですね
(もちろん、言い訳させないためだけということではないのですが、
最低限あったほうがすべての人材を活かせるようになるでしょう。)

3)責任領域を明確にする

いつまでに、誰が、何のために、を常に共有する文化、
ミーティングの仕組みが組織にインストールされていると、
そこが明確になっていない仕事がどんどん減っていくはずなので、
フリーライダー社員もさぼるにさぼれなくなってくるというわけです。

解決策,ソリューション,思いつく
ブラック企業などが叫ばれ、企業から色々と「与えられる」ことを当たり前と
思っている若手も少なくないと聞きます。
当然、真性のブラック企業のように搾取はいけませんが、
雇用側との対立構造を招くような捉え方をされている方もいらっしゃる印象です。
ある意味「知らないだけ」で、悪意なくフリーライダー社員になってしまう若手もいるように思いますので、 
早いうちから環境を整えて、グレーゾーンの社員を戦力化するための対策を初めてみてもよいかもしれませんね。


人事コンサルタント
金森秀晃