命を懸けた、上級医の見守り力!! | ZACグループ代表取締役社長・金森秀晃オフィシャルブログ

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株式会社ZAC社長 金森秀晃のブログ。
人事制度構築、教育・研修サービスとその現場から得た気付きについて綴っています。
企業研修・コンサルティング・スクールのことから、大好きなおやつの事まで幅広いブログです。

 

先日、医師の評価制度構築をご支援させていただいている際、
研修医の方から、こんなお話を伺いました。

"患者さんが急変して、上級医を呼んだところ、
上級医の先生から、
「先生はこの症例はもう何度も経験しているよね。
今回は先生が責任を持ってこの治療をやってみなさい。
任せますよ。悩んでやりきる過程がきっと財産になるから。」
と言われ、頭の中にあるガイドラインを頼りに、
治療を遂行し、無事やりきることができた。”
というお話でした。

その研修医の先生も非常に優秀で一人で完遂されたことに
周りの方々も驚いていらっしゃいましたが、
それにも増して名をあげたのはその上級医の先生。

なんでも、そもそも研修医の方がやりきるには少々ハードルの高い症例
だったようでして、それを任せる勇気というところには、
やはり人の命がかかっているというところから、
一時は、院内でも賛否両論というかんじだったそうなのです。

解決策,ひらめき,気付き


しかし、裏話をきいて全員、納得。

その上級医の先生は、任せるとはいいつつも、
こっそり研修医の先生の判断が大丈夫そうか、
本当に困ったときはすぐに代われるように…と
ずーっと後ろで先生の動きをこっそり見守っていらしたのだとか。

私は、命のかかる現場において
「信じて見守る」
を実践されている先生の勇気に大変感銘を受けました。
こんなことされたら、部下は育たざるを得ませんね。笑

一般企業の場合は、仮に失敗しても命がなくなるようなことは
ほとんどないと思いますので、どんどん任せて、見守ることを
実践していきたいものですね。


人事コンサルタント
金森秀晃