人手不足やハラスメント(と言われる)リスクが高まってきているということもあり、
最近では、コンサルティングの目的として「理念浸透」を求めていらっしゃる法人様が増えています。
最近実際に伺った課題と致しましては、
・理念を唱和しているけれども、ただ言っているだけになっている
・理念なんてキレイごとでしょ、という空気がある
・理念なんてどこも同じようなこと言ってるだけでしょと思われている
等々、なかなか厳しいご意見が並んでおります・・・(^^;)
こんな空気になっていたら、理念を浸透させようと思っても一筋縄ではいかなそうですよね。
そんな時に、一つお勧めしているのが、
人間が理想とすべき基本的な価値概念であり、
行動規範ともされる真善美について共有していくことです。
ただ、「みんな!真善美が大事だぞ!」と声高に言ったところで
またお題目のようになってしまいますので、
まずはかみ砕いて、基本的な理念について共有することが肝要です。
例えばですが、「真善美」を、地域の中核病院に勤めていらっしゃる
医療従事者向けに、かみ砕いてお伝えすると・・・
・真⇒私たちの提供する医療サービスは、エビデンスに基づく本物であり、地域の住民の安心を“最後の砦”として支える「真」である
・善⇒「真」を多くの方に届けることは、地域のため、住民のためになる「善」である。地域社会と住民に喜びをもたらす行為である。
・美⇒「善」を行う私たちは、尊く、気高く、美しい。「美」である。
この3つを兼ね備えた仕事は天職であり、様々な困難があろうとも、真善美を追求し、使命を共に果たそう。
例えばですが、このようなことを経営者の方や管理者から毎日のように聞かれていたら、
否が応でも理念が浸透していくように思うのです。
この真善美と理念を絡めてお伝えすることができれば、
元々使命感からこの仕事を選ばれた方が多い医療・介護の業界では、圧倒的な従業員満足度を獲得し、
離職率が下がることは当然とも言えるのかもしれませんね。
うまく理念が浸透しないなぁと思っていらっしゃる方は是非、一度、
理念を真善美の観点から捉え直してみてはいかがでしょうか?
ちょっと斬新で、面白い新しい発見があるかもしれません♪
人事コンサルタント
金森秀晃