「人は女に生まれるのではない、女になるのだ」
という名言でもお馴染みのフランスの哲学者ボーヴォワール、
実存主義の申し子、サルトルの内縁の妻と言われる方としても有名ですね。
その ボーヴォワールさんは、実はこんな言葉も残しているそうなのです。
「どうにも乗り越えられない障害にぶつかった時は、 頑固さほど役に立たないものはない。」 ボーヴォワール
非常に合点のいく話のように思えますが、この点がスタッフに
理解を得られずに損をしている経営者の方々が非常に多いと感じています。
どのように損をしているかというと・・・
「上司は意見がころころ変わる。ぶれぶれだ」
「朝令暮改だ」
「いつも振り回されてばかりだ」
そんな風にスタッフから思われてしまうことです。
しかし、経営者の方からしたら、目的を達成するために
うまくいかない方法、功を奏さない方法は基準を設けて次々と変えているだけで
そういう意味では「普通」のことをしているだけなのですが、
その「普通」が通用せず、スタッフから総スカンを食らうなんてこともよく伺います。
(むしろ、“頑固”に同じ方法をやってばかりいては目的は一向に達成されないかもしれませんよね)
ただ、スタッフの方からすると、「さぁこの方法で頑張ろう!」と思った矢先に
方法変更を告げられるので、気持ちの整理が付かない、がっかりする、
という気持ちもわかるような気がします。
では、どうしたらこの状況を打開できるのでしょうか?
私は今まで延べにして1000件以上のコンサルティング現場に立ち会っておりますが、
一貫性があるリーダーとして尊敬されている経営者の方、もしくは、
その組織のNo2、3の方々が行っていることは、大きくわけてたったこの2つだけなのです。
①スタッフに「目的を共有」し続けること
②果たしたい目的のために躊躇なく今までのやり方を捨てられるのが真の軸であると伝えること
これが浸透している組織では、いかに猛スピードで経営者が決断を下しても、
それに沿って組織が一気に動き出します。
これぞ、変化に強く、機動性も高い最強の組織のあり方だと思います。
「うちの組織は損しているかもしれないなぁ」。と思われる方がいらっしゃいましたら、
是非、一度弊社コンサルティング事業部までご相談ください♪
人事コンサルタント
金森秀晃