最近、研修を長年担当させていただいている法人様から、
弊社にて発行させていただいているAxisへの掲載依頼を頂くことが増えてきました。
当然、患者様、利用者様向けのブランディングと言うこともあると思うのですが、
どのように使いたいかというと、一番は「採用ツールとして使いたい」ということのようなのです。
よくよく話を聴いてみると・・・
最近、説明会でも学校への営業でも
「教育制度」や「キャリアビジョン」について聞かれることが多い
それゆえ、それらを重視し、しっかりと手がけているということをアピールしたい
ということなのだそうです!
(特に若手や新卒の採用において非常に良く聞かれるポイントだそうです)
その背景を、一端のキャリアコンサルタントとして分析してみました!
1)不安定で先の見えない社会情勢
2)早期離職問題
3)承認欲求の増大
よく言われることかもしれませんが、やはり、
大きくはこの3点によるところが多いのではないでしょうか。
若手の方々は、
・少子高齢社会で今後どうなっていってしまうのか・・・
・将来年金はもらえないと考えてどう生き抜いていくか・・・
・親の介護はどうしよう・・・
・結婚後の生活、子どもを育てる環境はどうしよう・・・
そんな不安の中で懸命にキャリアを模索していらっしゃるのでしょう。
そのような環境下では、入った会社でどう頑張れば何年後にはどうなれるのか、
明確なキャリアビジョンが描ける組織というのは、非常に魅力的ですよね。
早期離職の対策は、メンター制度、フォローアップ面談等色々策はありますが、
やはり研修制度や人を育てる仕組みというものは重要だと認識されることが多いでしょう。
人を使い捨てにせず、育てて活用するという姿勢を魅せるのにも非常に有効な手段です。
(もちろん実が伴わなければなりませんが)
また、最大のポイントは「承認欲求の増大」。
不安定な環境や、正解が見えない社会情勢下では、承認欲求(認められたいという欲求)が高まると言われています。
ですから、一定の評価基準に基づき、そこで評価を得られるというのは非常にありがたい機会というわけです。
それを提供する仕組みが、評価制度です。
実際にSNSでも「いいね」や「フォロワー数」のために生きているような方が出てきているのは
そういう背景があるとも言えるのかもしれませんね。
(しっかり目的意識をもって活用なさっている方もいらっしゃいますが)
つまりまとめると・・・
1)不安定で先の見えない社会情勢
⇒明確なキャリアビジョン。評価制度とそれに連動する給与体系
2)早期離職問題
⇒新人育成の仕組み、教育制度
3)承認欲求の増大
⇒納得性の高い評価制度
ということになりそうです。
これこそが、「採用したい組織こそ、評価制度と研修の充実」が定説になってきている本当の理由 です。
今後この流れは間違いなく加速していくと思いますので、
非常に骨の折れることかと思いますヶが、
スタッフの定着と採用を考えていらっしゃる法人様こそ、今のうちから是非ご準備を(^^)/
必ず、将来、あのとき、やっておいてよかったと思われると思います!
人事コンサルタント
金森秀晃