「理念の共有こそが、会社全体をあたかも一つの生命体のように機能させる。」
稲盛和夫氏の言葉だ。
先日、
村井さん(現・Jリーグチェアマン。元・リクルートエージェント社長)、そして奥様と飲ませていただいた。
(リクルート出身の女性起業家がやっているお店で、既に銀座に3店舗目!すっごくいいお店だったので、興味のある方は是非!)
面白い話を聞いた。
現在、
村井さんがマネジメントする組織は、
専門家集団であるが故に機能が縦割りになってしまう傾向がある。
そこで、
そうした垣根を取り払いフラットな関係性を強化するために、
休日にBBQを開催してみたり…
チェアマン室を取り払ってみたり…などなど、
実に様々な取り組みをなさったそうだ。
が、
どれもイマイチ功を奏さない。
責任者として、
次から次へと処理しなくてはならない業務も絶えないなか、
(おそらく、マスコミなどの対外的なプレッシャーもハンパじゃないだろう。)
今一度、
そこにいる人間一人ひとりを尊重し、「観察」してみた。
「彼らは、そもそもなぜここにいるんだ?」
そこで、あることに気が付く。
人間性や能力は多種多様であったとしても、
「無類のサッカー好き」
「日本のサッカーを良くしていきたい!」
という点に偽りはない。
我々は、そこで繋がっているはずだ、と。
そうした普遍的な「理念」に繋がる、
一人ひとりの「思い」に改めて気が付いた村井さんは、
オフィスの床の色を競技場の芝と同じグラデーションの入った緑に変えた。
もちろん、
「普遍的な理念」の明確化の成果は、
オフィスの床に止まらず、
様々な施策に拡散していることだろう。
組織の運営に対する責任感と、
そこに在するチームスタッフへの尊重(愛情)が為せる、
実に村井さんらしいハナシだと思い、
とても勉強になった。
ありがとうございました!