毎週やっている、
業界を超えた経営者会議だけど、
今回珍しくみんな真面目に議論したし質問が多かったから、
簡単に書いておくね。
脳が決定を下し、
体が実行する。
こうした錯覚は、
体を崩壊させる…
ってな前置きから始まったのだよ。
「健康」とは、
「状態」のことであって、
常にどこに問題があるのか、
その問題に対してどう対処するのか、
を把握できている状態のことだと思う。
つまり、
組織の戦略立案において、
「戦略」と「実行」を完全に分けて考えるのは、
非常に危険じゃないかしら、と思うのよ。
トップの意思決定から、
それぞれの階層における決定が繋がっていなくてはならないのは、
言うまでもないけれど、
それぞれの階層に「決定権」を持たせなくてはならない。
例えばウチでは、
顧客管理において、
事業部ごとにフォーマットをつくり、
それを使うミーティングのシステムまでは設定してあるんだけど、
事業部によっては、
さらに、
顧客特性によって3分割して、
よりキメの細かいサービスができるように開発しているところもある。
そして、
その顧客満足度の変化は、
しっかり僕のところまで上がってくるようになっている。
こーいうやり方を、
なんか難しい言葉で、「選択ーカスケード・モデル」って言うらしいんだけど、
まあとにかく、
スタッフ一人ひとりが「体」であると同時に「脳」でもある状態をつくるってことだね。
ちなみに、
トロント大学のロジャー・マーティン学長が、
より良い選択のカスケードを4つ示してるんで紹介するよ。
1、すでに試された決定とその理由について説明する。
2、すぐ下の選択を明確に特定する。
3、必要があるときに下の選択を助ける。
4、下からのフィードバックを意思決定に反映させる姿勢を示す。
写真は、
先日六本木ヒルズで開催した銀座ロイヤルスクールのセミナーの様子。