もちろん、
僕にもボスといえる方がいて、
定期的に情報と指示をもらうことになっている。
直接、
会って話すのが一番なんだけど、
お互いの都合がつかないときに僕のところには、
Hという人間が来ることになっている。
白髪の混じる寡黙な男なんだけど、
誰もがHという通例で呼ぶことが暗黙の了解になっていて、
僕もそう呼んでいる。
もう、
出会って何年になるのだろう。
今思えば、
会った当初、
彼は僕のお守り、のような役割だったような気がする。
僕が、
いろんなところで物議を醸すような行動をとっても、
暖かいような達観したような、
彼の眼にジッと見つめられると、
強く主張しなくても分かってもらえている気分になって、
落ち着くようなことが今までに多々あった。
そうした経験を経て、
僕は必然的に、
ふさわしい行動を身に付けられるようになった気がするよ。
(いまだ発展途上ゆえ、未熟さはご勘弁…)
いやね、
今日はじめて彼に答を求められる質問をされたのよ。
試されるように意見を求められたんじゃなくて、
解決策を…
ちょっと嬉しくなって、
ココに書くことにしたよ。
後々になって読み返すことがあったときに、
自分の初心や変化を知ることができるでしょ。