大分、追いついただろう、と思って会合に臨んだのだが、見事に打ちのめされた。
おそらく、端から見ても楽しく歓談しているようにしかみえなかっただろう。
でも、僕はその後日本橋に向かう車の中でグッタリだった。
ピカソの作品を前にしたときに似た感覚だ。
「アヴィニョンの娘たち」という作品がある。
絵の左右の均衡を敢えてずらし、
その色彩はカオスそのもの。
全てが不協和音を放っていて、
見ていると、なんかこう、居ても立ってもいられないようなプレッシャーを感じ、
全力で走り出したくなってくる。
まあ、「本物」ってそういうものかもしれないね。
「きれいだね」とか「いいね」って安易に受け入れがたいものなのかもね。