「アキレウスは、パトロクロスの稚児だった。」 そんな説が、プラトンの時代からあったという。なぜなら、パトロクロスの方が年上だから。
これにはビックリだわ。アキレウスの方が強いし、パトロクロスの仇を討つのだから、パトロクロスの方が稚児だと思い込んでいたのだわ。でも・・・。
アキレウスには、息子がいたはず。子持ちでも、稚児として成立するのかちら?
ギリシア神話は、二次創作、三次創作・・・を経て、今のカタチになった。作者は無数にいる。つじつまが合わない点があるのは、当たり前。そこが、おもしろいのだわ。
「同性愛は、ドーリス人(スパルタやクレタ)の軍隊組織から始まった」、というのが通説だそうにゃ。だが・・・。
「テセウスはヘレネを攫い、肛門性交を行った」という伝説があるという。ヘレネはスパルタ人だが、テセウスはアテナイ人だ。ということは、肛門性交の元祖はアテナイ人ではないのか。さらに、どうして彼らはそれを始めたのか、ということを考えると・・・。同性愛のアテナイ起源説というのも、ありうるのではないか。
壺絵と、プラトン、クセノフォン、アリストファネス、プルタルコス・・・の作品をもとに、著者のドーヴァーは、アテナイの性生活に迫る。
上流階級の女性はほとんど家の外に出ないので、かわりに男性は美少年を追いかけた。彼らの性愛のカタチは「すまた」で、肛門性交やフェラは、男娼がやることだったという。
また、女性の地位は低かったので、男性が女性に奉仕するカタチのクンニは、アテナイでは行われなかったと著者は言う。
・・・いや。わからんにょ。性的嗜好は、さまざまなのにゃ。
K・J・ドーヴァー著。ちくま学芸文庫。いきなり、多数のエロティックな壺絵から始まるのだが・・・。
著者によれば、これは男女の「膣性交ではなく肛門性交であることは明らか」なのだという。そうかあ? 古代のギリシア人は、そこまで厳密に描いたのだろうか。下つきの可能性もあるし。ともかく、読んでみるにゃう。

