雷と梅雨空の雨 | 日本の、世界の、食の常識を超えていく。

雷と梅雨空の雨

「ビジネスの成功のためには(ボウリングで言うところの)センターピンを探すことだ!」


今でも忘れもしない。5年ほど前、年商1000億を超え破竹の勢いで成長を続けていたグッドウィルCEO(当時)折口雅博氏はそう語った。ジュリアナ、ベルファーレを立て続けに成功させた氏はその成功の秘訣を「ディスコビジネスを成功させるためのセンターピンは、いつも人が一杯なこと。さくらでもなんでもよいからいつもに満員にすることが成功の秘訣だった。」と語り、前出の成功哲学を披露した。


なるほどと思った。しかし、さくらでも何でも良いという部分は疑問を感じたし、さらにその後披露した成功哲学にも違和感を感じた。

それが「ビジネス7割の法則」

多くの人がビジネスを9割、10割完成させてから次の展開へ進もうと考える。しかしこのスピードが求められる時代にはそれは間違いであるり、7割完成させたらすぐに次のビジネスに進むべきだ。7割でビジネスを進めて、もし失敗したら、と考えるのは誤りであり、たとえ失敗したとしてもそれは「雷に打たれるようなもの」だ。気にしていたら外を出歩けない(ビジネスを展開できない)、と論じた。


そんな折口氏の会社、今は皆さんご存じの通りだ。度重なる法令違反。色々な原因があるのであろうが、私は完成していない残り3割に非常に重要な部分が残っていたのではないかという気がする。


果たして氏が打たれたものは「雷」であったのだろうか。もしかするとこの失敗は「梅雨空の雨」に打たれるほど必然なことであったのかもしれない。