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群馬県,下仁田インターを降りて15分くらいの場所に「南牧村(なんもくむら)」という村があります。(画像のキャラクターは南牧村マスコットの「ナンシーちゃん」です)

長野県にも南牧村(みなみまきむら)という同じ漢字を使う村がありますが,群馬県の南牧村(なんもくむら)の話です。
 
以前のブログで南牧村の夏祭りをご紹介しました。→リンクはこちら
 
南牧村は総人口1979人(H27国勢調査)の村で,村のホームページでも「高齢化日本一」を謳っています。この村は人口減少のスパイラルに陥っていて,年々力が弱くなってきています。かつてはこんにゃく産業や林業で活気あふれていた村です。もったいない。。。
 
が,しかし!都心から1時間ちょっとでいける場所で,富岡製糸場と軽井沢の真ん中あたりに位置しているという好立地から,観光で村を盛り上げることができるんじゃね?っていう問題意識で色々な取り組みを行っています。
 
実際に村には観光資源が豊富なんです。都心からこの近さで「えっ!」って驚くようなものがたくさんあります。
 
たとえば滝。
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小さな村に,こんなたくさんの滝があるんです。しかも,線ヶ滝なんか滝壺まで下りていけるようになっています。
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他の観光地じゃありえない。大迫力です。

(まぁ,整備されてないっちゃされてないだけなんですけど。一定の危険があるっていえばあるんですけど)
 
冬の象ヶ滝はみごとな氷瀑になります。
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ちなみに冒頭の画像のナンシーちゃんの青い髪の毛は三名瀑を表現しているそうです。豆知識でした。
 
滝があるなら川だってあります。かなり上流になるのでとってもきれい。私のチームのメンバー(健康オタク)は普通に川の水を飲んでいました。

(飲めるのかどうかは知りませんが,飲んでました)
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川にはアユやヤマメも普通にいます。夏にはホタルだってやってきます。
(夜は電柱に当たり前のようにミヤマクワガタがいましたねw 実際そんなの珍しくないんです)
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この透明度!
連れて行った子供たち3人とも大はしゃぎです!
 
滝と川があるんだから,当然,きれいな渓谷もあります。迫力満点のスポットです。
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岩の間を川が流れる轟音。足がすくみます。この写真を撮ったとき、自然のパワーにおされてカメラを持つ手が震えました。
(カメラ落としたら大損害ってw)
とにかく日本じゃないみたい!

文化財だって、素晴らしいものがたくさんあります。一番有名なのは,黄檗宗(おおばくしゅう)黒瀧山不動寺です。奥の院には徳川の紋章がついた徳川家由来の御堂もあります。
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ここでは,座禅や写経なんてもちろんのこと,滝行もできるし,精進料理だって食べられます。

そして!裏の山を登ると,「馬の背」と呼ばれるチャレンジングなスポットもあります。ガチで危険です。行ってみましたが足がすくみましたw
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これ,分かります?山頂付近に大きな馬のような形をした岩があって,その狭い「馬の背中」を渡ることができるんです。頼りないパイプがささっているだけで何の安全装置もありません。

ここは怖い!
 
この黒瀧山不動寺自身が山の上にあるので,景観はとってもいいんですけど。
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鐘をついてみました。つき放題ですw
山の山頂からいい音が響き渡ります。

あまりにも気分がいい場所なので,尺八も吹いてみました。ぜひご覧ください。

私がCFOを務めるクライス音楽事務所の演奏家さんにお越しいただきましたw

 

すごいいい感じだったので,調子にのってカルテットもやっちゃいましたw

 

あとは,村の祭りですね。

夏祭りは前回ご紹介した通りこちら


何よりもご紹介したいのが,国内屈指の火祭り「火とぼし」です。

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橋の上から火のついた藁をぐるぐるまわします。

やってみましたw
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さすが南牧村!これもまた一定の危険が伴いますが,まぁ,言葉で表せないくらいすごいですよ。

熱くて怖くてなかなかうまく回せないものですw
 
ちょっと前まで,かつての小学校を改装して作った自然派レストランなんかもあって,釜でピザを焼けたんですよね。とれたての村のサチをふんだんにのっけて焼いたピザはおいしかったです。もう無くなってしまったのが残念で。
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こんな南牧村にドハマリしまして,空家を借りて別荘にしています。連休の度に村へみんなで行ってBBQなんかで盛り上がってます。最高ですよ。
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街灯なんか無いので,夜は真っ暗闇。鹿の声や虫の音色しか聞こえません。

遠くに行かずに自然を満喫できる最高の場所です!
 
話は飛びますが,南牧村は炭焼きでも有名で,炭の粉を使った中華料理なんかもありますw
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炭餃子w
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炭やきそばw
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炭ラーメンw
 
物珍しさで村にいくと必ず食べてしまう一品ではあります。
 
そして空家問題
 
今,ご紹介したのは村の魅力のほんの一部です。南牧村にはまだまだ驚くような観光資源が眠っています。

それらを国内の人はもちろん海外からの観光客にも楽しんでもらうために足りないもの。
 
それは,「宿泊施設」なんです。
 
最近,国土交通省とご縁がありまして,観光庁の会議にちょこちょこと出席させていただいています。色んな識者から意見が出ますが,共通しているのは宿泊とセットにしたプランなんですよね。
 
そして,南牧村には空家がたくさんあります。人口がどんどん減っている関係で。

南牧村の長谷川村長ともお話をしたのですが,「空家集落」なるものも存在してしまっていると。つまり,空家だけで「地区」ができてしまっているのですね。
 
行ってみました。途中で車をガケから落としかけて全身で汗をかきましたがw
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もったいないですよね。これら空家が新潟県の例みたいに,デザイナーさんの手で「古民家」へと変身できたら最高ですよね!
 
新潟県の例は→こちら
 
内閣府の「地方創生推進交付金」などの国の制度を利用して,なんとか南牧村活性化の糸口を作れないものでしょうか。

今,色んな人に会ってたくさんのことを教えてもらいながら,情報を集めています。
 
地方創生ってちょっとしたきっかけで大きく動きますよね。佐賀県のTSUTAYA図書館の例とか,九州の鉄道の例とか,色々あります。グロービス経営大学院で星野リゾートの星野さんと元佐賀県知事の樋渡さんの対談なんかをやってましたけど,ほんとに地方創生って作るものなんだなぁと実感しています。
 
これからも国と連携して色んなことを考えていきたいと思っています。もちろん最終ゴール(というかそもそもの始まり)は,”南牧村を「音楽村」にする!計画”ですけど。
 
クライス音楽事務所”南牧村を「音楽村」にする!計画”は→こちら
 
ということで,頑張ります!
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南牧村「豊栄音楽祭」。南牧村でしかとれない”くぬぎ石”を採掘する青木石材店のご協力で,山奥でのオペラコンサートを開催しました。
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くぬぎ石の採掘場をバックにしたコンサートはまたなんとも言えない幻想的なものでした。

豊栄音楽祭の詳細は→こちら


ちなみに、この南牧村でしか採掘できない「くぬぎ石」は大蔵省や日銀の玄関で使われている石なんです。「道の駅なんもく」で、おみやげとしてくぬぎ石を買えますので、南牧村にいらっしゃったときはぜひ手に取ってみてくださいね!
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