マリオ監督に「逃げてみるか?」と聞かれたが2日前に足を攣ってしまった箇所の痛みが引かないのを伝えて、「様子見ながら最後の上りに備えるように」という指示になった。
逃げたい気持ちは山々だったけど。
調子的にももし上手く逃げに入った時に、そこで耐え抜く自信が無かった。
今日は横向かい風が強く、またスタートしてからロータリーが多くて加減速の繰り返し、そして逃げが中々決まらず集団のペースがかなり速い。
今日の自分のコンディションでは最悪の状況。
強風で道の片側に一列棒状の状況が何度もあり、たまらず1度千切れる。
まだスタートして約50km地点。
マジで絶望した。。
この状況で遅れた10名程の中にティッツァもいて、必死に前を追う。
集団復帰を目指してる時にカノラがストップしており、自分もそこで止まってカノラを集団に戻した。
これはもう死ぬか生きるかの判断で、何もせず消えるくらいならチームメイトが少しでも楽になる時間を作れればと。
苦しい状況で3つの山岳ポイントを何とか集団内で越えて、4つ目の頂上は1000m超えの1級山岳へ。
ここも何とか越えるが頂上には雪が積もってるほどの寒さ。
これを下って周回コースに入る手前の上り返し区間で先頭付近でアタックが掛かっており、上りで1列棒状の全開もがき。
1発目は何とか耐えたけど、再び上り返しで同じ事が起こりここで力尽きてしまい、最終グルペット集団で残りの距離を消化してゴール。
苦しい厳しい1日だった。
どんだけ苦しくても調子悪くても、それでも明日に繋げなきゃいけない。
今日はなんとか繋げられたって感じ。
プロツアークラスの選手たちの、ずっと向かい風なのにあの速度で引ける強さ、そっからのアタック、そして最後の勝負所での強さ。。。
ただただ、凄い。
アジアツアーで勝負できても、ヨーロッパツアーだと勝負どころか仕事が出来るかどうか。
それも今の自分では毎日満足のいく仕事が出来ている訳じゃない。
1ステージレースで、自分が納得できる仕事が出来たって思えるのは何度あるだろうかって感じ。
この世界で「仕事を毎ステージこなす」というのは決して簡単な事じゃない。
もっと強く、もっとウマく、走れるようにならないと。
天才じゃないからコツコツと積み重ねてくしかないんだけどね。
今回も毎ステージ改善点が見えてるし、これからもっと良くなるはず。
このレベルに挑戦できる事は本当にありがたい。
まずは明日の最終日!!!
頑張ってきます💪💪💪