ザ・バニシング-消失-(1988) | とし104の気ままに映画プログ2

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 地獄へのドライブ❔❔⁉❔❔







 本作はオランダとフランスの合作映画で、監督のジョルジュ・シュルイツアーは「24」のキーファー・サザーランドが主演する同リメイク作も監督していますので、間違えないように_(^^;)ゞ

宣伝文句によると「羊たちの沈黙」「サイコ」をはるかに凌ぐサイコホラーのNo.1の傑作‼と謳われています。こりゃ~否が応でも期待アゲポヨ⤴⤴じゃないですか⁉⁉




 レックスとサスキアのカポーは小旅行でオランダからツール・ド・フランスが開催されるフランスへと車を走らせていた。サスキアがレックスに「もう燃料がないや~ん。ヤバイよヤバイよどっかで給油せな~あかん」とレックスに言っていたがレックスは楽天的な性格なのか?ま~大丈夫ッしょ?もうちょい行けるッぺや。と彼女の言葉に意を返さない。

 で…長い長いトンネルを走行しているときに、サスキアの不安が😖💧案の定的中しライトもない真っ暗なトンネルの中央付近でガス欠をしてしまい、車を停車させることとなってしまう。レックスはやれやれと車外に出てガソリンを近くのスタンドに歩いて行って買ってこようとする。サスキアは懐中電灯がないと恐くて出れな~い危ないとあーでもないこーでもないとガタガタうるさいのでレックスは彼女を車に置き去りにしてさっさとガソリンを調達しに行ってしまう。、真っ暗なトンネル内にボッチで取り残されたサスキアはベソかきながら必死に懐中電灯を探していた。




 しばらくして漫然と戻って来たレックスにサスキアはトンネルの外で懐中電灯を握りしめ突っ立って待っていた。ムッツリ黙って車に乗せる。レックスとサスキアは無言のままだったがスタンドで満タンに給油したときに、サスキアは非喫煙者のレックスにライターとフリスビーをプレゼントしてあげる。二人はようやく仲直りをする。レックスはサスキアに「もう君を二度とボッチにはしない❗」固く誓い合い仲直りのキスを交わすのであった。




 じゃあ飲み物を買って旅の再開に向けて出発しましょうということになり、レックスはサスキアにキーを預ける。サスキアはレックスに大きく手を振りビールとコーラを買いに行く。にこやかに彼女を見送ったレックスはまったりタイムして待っていたが……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………
 一向にサスキアが帰って来ない❔⁉❔❕

 今さっきに彼女をボッチにしない❕と誓ったばかしなのに…とレックスはスタンドからパーキングエリアの至るところを探し回った。女子便所までも入っサスキア‼
 大声で叫んで呼んで不審者扱いされたりもするが、彼は構うことなく探し回る。サスキアが両替をしたとパーキングエリアの販売のネーチャンからサスキアがいたことは確認出来た。外で働いていたスタンドの店員にも訊いてみると、彼女なら誰か男の人と話をしていて車に乗って行ってしまったよと教えてもらった。
 サスキアは「涼宮ハルヒの消失」のように忽然と行方がわからなくなってしまったのであった‼





 一方で同時進行でレックスとサスキアのカポーとは別に、ある男を映していく。男の名はレモン・レイモン大学教授で妻と二人の子供もいる見た目には全く普通のマイホームパパにしか見えない男である。観ている我々にはコヤツが黒幕でサイコパスであることは一目瞭然でわかってきます。

 レモンはとある計画を企んでいた。それは女性を拉致ること、誘拐することであった❗❕❗❕
 そのために家の離れで妻や娘たちから疑心暗鬼の目にさらされながらも、人知れずに着実にミッションを進めつつあった。クロロホルムを購入して、何ミリでどれくらいの時間で眠り💤に陥るかなどを綿密にデータ取りをして、女性を車にエスコートするロープレなどを一人行っていた。

 そしていざ、街中でレモンは実践ナンパをおっ始める。「マドモワゼル。チョイと道を教えていただきたいのですが…」とさらりと声をかけるが、このご婦人はレモンの大学の教え子のおっかさんであった( ´Α`)
  「まあナンパに精を出すのは構わないですけど…こういうことは誰も知らない地域でやった方がエエですよ。失敗するとみっともないですから…」とチクリと皮肉まじりにたしなめられてしまう。





 それならば!と今度はとレモンが選んだ場所は、あのレックスとサスキアが仲直りをちょうどしようとしているところのサービスエリアであった。レモンは蛇が獲物の蛙を狙うかのようにサスキアのことをジッと見据えていた❗❕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・






 
 それから3年の月日が経とうとしていた。レックスには既に新しい恋人リーネケがいるリア充ではあるが、そう簡単にサスキアのことをあきらめることは出来ない。街中にポスターを貼り、情報を呼びかける。レックスに対してレモンもアクションを起こしていた。レックスにフランスのあちこちから接触するよう手紙を5回も出していたのである。リーネケはあなたのことをからかっている愉快犯の仕業だわと言うが、レックスには根拠は無かったが、サスキア誘拐犯からのコンタクトと信じて疑わなかった。


 レックスはテレビの行方不明人の公開捜査に出演していた。レモンの家庭ではレモンと子供たちが番組を見ていた。子供が「あっ(・o・)私たちが映ってるww」とはしゃいでいた。レモンはレックス一挙手一投足をじっくり観察していた。

 テレビのアナウンサーのインタビューに感情の抑揚を抑え気味に淡々と冷静に語りかけるように犯人に対して「私は彼がどこかでこの番組を見ていると信じている。私は真犯人を断罪したり復讐したり、警察に突き出すつもりはない。ただ一つだけ知りたいのはサスキアがどうなったのか⁉真実を知りたいだけなんだ。だから私に教えてほしいンゴ」と問いかけるかのように話している。




 連日、サスキア捜索にテンパっているレックスをリーネケは静養に誘う。のどかな田舎で日光浴をしてうたた寝していたレックスだったが…ここでも思い返すのはサスキアのことばかり('';)サスキアが見た悪夢⁉💦「黄金の卵がァァァァァァァ❗❕❗」とうなされているのでリーネケか心配して彼を揺り起こす。

 「サスキア❗サスキア❗サスキア❗」と叫びまくる。リーネケもさぞかしドン引きであろう。



 自分のアパートメントに帰ってからも「誰だと思ってんだ‼斎藤さんだぞ❗俺の名はレックス・ホフマンだぞぇ。文句がある奴はかかってこい❗」とわめき散らして、近所の人から「ウルセェ❗❕」と怒鳴られる。





 ある日のこと、とうとうと言うかよくここまで我慢したなと思えるくらい献身的にレックスに尽くしてきたリーネケは荷物をまとめてレックスのもとを去って行く。去って行く前にもう一度レックスのテレビ公開捜査の映り具合をチェックしてもらう。レックスは彼女に詫びるがリーネケは淡々と「貴方の中のサスキアを忘れることは一生出来ないのよ…」と言い去って行く。



 リーネケが出て行くのを見届けて、レックスが出てきたところを待ち構えていたレモンが堂々と臆面もなく、レックスへと名乗り出る。

 「ホフマンさん?アテシがあなたの探し求めていたその人でやんすよw」

 一瞬、時が止まったかのように言葉をつまらせるレックスだったが「サスキアを殺したのか???」と言葉を返す。

 「オイラに着いてくれば全てがわかるよフフフ」とまあ鉄面皮なレモンにムカついて💢レモンをボコる❗くたびれるまでボコる❗レモンはその間亀のように丸まって攻撃に耐えていた。

 「気が済んだか?どうするかはおまいのリモコン次第やで~警察に突き出すならそれでもエエ…ぶっ殺したいならそれでもエエ…ただしその時はおまいの知りたい真実は永久に闇の中だってことを忘れるな❗❕」

 「5分後には出発するぞえ」






 レックスは黙って男の車の助手席へと乗り込む。ただでは済まないことを承知の上で乗り込む。男は自分のパスポートを取り出し「国境ゲートを越えたら話してやる」と言う。国境ゲートを越えた途端、レックスは彼のパスポートを奪い名前をチェックする。
 「レモン・レイモン。住まいはニム。前回はわりかし近くから手紙を出したんだな…」

 「あまり私のことを知られたくはない。それに知ったところで全く無意味なことだ。調べたところで証拠は何一つ出てこない……」




 レモンは運転しながらレックスに語りかける。

 「子供の頃、二階から飛び降りてみようと言う衝動に駆られた。普通の人はそんなことは思っても実行はしない。だが反社会的で人が見た目にはわかんないくらいの普通じゃないアテシは思い切って飛び降りた❗骨を数本折ったが成功だった。アテシは特別な存在なんだ❗と自覚を出来た。」
 「小川の橋の欄干で家族写真を撮影しようとしたとき、川で溺れている少女を見つけた。泳げる自信はないが、無我夢中で飛び込んで少女を助けたが少女は自分の宝物のお人形は助けてくれなかったとレモンをガンつける⁉その子の母親には感謝され家族からは英雄と崇拝された。英雄が欲を出すと始末が悪い存在になる。でもまだなにかが足りなかった……自分を証明するなにかが足りなかった必要であった。完全犯罪を為しうる悪逆になりきる何かが…
 そう!殺人よりも残酷な何かが……」

 

 ドライブインで小休止をする。とりとめのない会話を交わした後、レモンの回想シーンとなる。綿密にシナリオを練り、自分の車に牽引トレーラーをつける作業を手伝ってほしいンゴと頼む手段を使う。だが、人妻に声をかけて旦那に怒られたりと結果は惨敗である。誕生日パーチーを祝ってもらった時に子供の時の無謀飛び降りをして怪我をして腕を固定してある写真を見つけ、これを応用しようとも企む。そしてサービスエリアにて偽装骨折を装いまたしても声をかけるが上手くいかない。諦めかけたその時に目に留まったのがサスキアであった❕❗❕❗❕❗❕❗❕❗❕❗❕❗❕❗❕❗




 サスキアは気さくに両替をお願いしたいとレモンに頼む。飛んで火に入る夏の虫ではないがニヤリ(  ̄▽ ̄)とするレモンは両替に応じる。覚えたてのたどたどしいフランス語でお礼を言うサスキアはレモンが身につけていたキーホルダーをメガッサカワユスと大層に気に入る。レモンは「ワテシの会社で製作したヤツですから車の中に大量にありますよ😃よかったら格安で売ってあげませうか?」と言葉巧みにサスキアを車におびき寄せる。助手席に乗ってとレモンに言われてサスキアはさすがにチト警戒するがダッシュボードのところに貼ってある家族写真を見つけ安心して乗り込む。だがレモンは手にクロロホルムに浸したタオルを握りしめサスキアの首筋をふん掴むとクロロホルムを押し当てる❗❕
 なかなかサスキアが眠りに落ちてくれなくて焦るレモンだが、ようやく意識を失う。レモンは車を急発進させその場から立ち去る……………………………………







 とっぷりと陽が暮れて辺りは真っ暗になる。レックスは「サスキアをどうしたんだ?」とあらためて訊ねる。

 レモンはポットと紙コップを取り出して

 「そのコーヒーを飲め❗」と一言だけ言う。

 「狂ってる

 「おまいも彼女と同じ目に遭わせてあげよう。だから四の五の言わずに黙ってそれを飲め❗中身は単なるコーヒーと彼女を眠らせるのに使った睡眠薬だ‼」

 「サスキアに手をかけた上にオデまで殺そうってのか?正気じゃないぞ!この異常者マジキチが!!!」

 「オデはおまいを罰したり復讐したりするつもりはない。だから教えてくれサスキアに何があったのかを❔??

 「君が言ったことは恐らく本気であろう。だが貴方のその言葉を信じるわけにはいかない。あえて信じないふりをしよう」

 レックスはレモンに車のキーを見せてもらう。レックスはキーをゲットするとキーを取り上げ指紋から証拠として警察に突き出そうと考える。だがレモンの考えの方が数段上手であり、それがあったから何の証拠になると言うんだ?君の葛藤は手に取るようによくわかるぞ✨警察に突き出してもぶっ殺しても構わへんで~だが彼女に何があったのか?は永久に謎のまんまやで~とレックスに対して他に選択肢の余地はないように迫る。

 この睡眠薬入りコーヒーを飲めばただでは済まないことは重々承知はしている。レックスは周りをフラフラ歩いて思い悩む。レモンは「この不安が死ぬまで払拭出来ないで後悔の日々を過ごすことになるかもしんないけどそれでエエんやな?」と嫌らしく訊ね車のエンジンをかける。


 レックスはついに決断して禁断の紙コップのコーヒーを飲んでしまう❗❕❗❕❗❕



 レックスは再び助手席に乗り込む。

 「満足か?

 「飲むな❗❕って運命の声が聴こえた。だがそんな自分に腹が立った❗そんな情けない運命はクソ食らえだ❕❗だから飲んだんだ❗❕」

 「効き目は10分後に出るぞえ」

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 最期の脳裏に浮かぶのはトンネルから抜ける瞬間の眩いばかりの黄金の卵とサスキアの笑顔………………
















 


 ちょっとちょっとちょっとちょっとちょっとちょっとちょっとちょっとちょっとちょっとちょっと
 
 こりゃーマジで怖い‼‼

 何と言う残酷で後味が悪い上に胸糞が悪くなります。究極にヤバい作品です。メガトン級の破壊力です。血ィィダバ~や凶悪な殺人鬼もゾンビもエイリアンもモンスターも何も出てこないし、痛々しい拷問やバイオレンスシーンも無いのにここまで怖い作品はそうそうありません‼と断言したいです。
 似たような展開の作品にカート・ラッセルの「ブレーキダウン」などがありますが、本作のような真に絶望的なオチではなかったような気がします。どちらかと言えばデビット・フィンチャーの「セブン」や他に言ったら「ザ・チャイルド」「真夜中のカーボーイ」なんかみたいにひたすらやるせないダウナーな気分に浸れます。



 春と言うよりは初夏のようなほんのり暑い日々が続いていて、そのお陰か?わからないですが花粉症
が猛威を奮っていて毎日鼻グズグズでキツいっす。皆さまもそういう方多いんじゃないでしょうか?
 これから新年度に向けてまたまたUPしていきたい作品はたくさんありますので期待してお待ちください(*^^*)