食人族(1981)  | とし104の気ままに映画プログ2

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 あなたは食うか❔喰われるか‼







 もう40年近くも前の話にはなりますが…………

 この映画が公開された年の1983年には「E・T」が正月映画のテッパンとして大ヒットしていたような気がします。それに次いでヒットしたのがこの本作なんです。もっぱら「E・T」が混んでてあきらめて流れて入ってそうなったとの見方もありますが、それ以上に興味をそそられたのは、これが実際に起こりうる惨劇でそれをフィルムにそのまま納めて、ほれご覧なさい❗地球上にはこんな人喰い人種がいてこれはホントにあったことなんですよ?!風なフェイクドキュメンタリーとして公開されていたからなのです。古くだと「グレートハンティング」や「スナッフ」で最近だと「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」や「パラノーマルアクティビティ」なんかがこの系譜にあたるのだろうか?結構いっぱいありますね。




 TVのレポーターらしき男が語る。人類に不可能はない。今日に至って人類が征服出来ない地域はない!月面着陸も昔話なことだ。でも今もなお人喰い族がいる❔❗❗❗❓
 厳しい自然環境。弱肉強食の世界。彼らが住む『緑の地獄(グリーンインフェルノ)』は飛行機で数時間。ここで四人の若者が行方不明になっています。宇宙よりも地球の正体を知るべきだ‼



 道連れはカメラと好奇心……行方不明者はドキュメンタリー作家のアラン、スクリプトガールのフェイ、カメラマンのジャックとマークの四人。彼等の消息は二ヶ月以上経ったが未だに不明である。



 これに対してニューヨークの人類学者のモンロー教授を率いる捜索隊チームが作られ、アマゾン川の上流でブラジルとペルーの国境付近のグリーンインフェルノへと四人の捜索へと赴く。軍隊や現地ガイドのチャコ(海岸物語じゃないよ☺)を伴いアマゾンの奥地へと足を進める。道中でふかわりょうみたいなマッシュルームカットの部族がいたので挨拶がてらに兵士たちが銃をぶっ放す。食人族も毒入り吹き矢で応戦して兵士が一人倒される。
 一人の蛍原ヘアーの部族を捕らえたモンローらは彼がライターを持っているのを見つける。


 道無き道を捕虜とその言葉が解る兵士とチャコとモンローは足を進める。途中河原で舟から縛られたマッパの現地人女子(泥塗ったくったエセもの)が部族の男に乱暴されたあげく石で撲殺されるのを目撃する❗チャコが冷静に「あれは姦通の罪だな」と言う。その男に捕虜部族と兵士を通じて彼らの村へと案内してもらう。
 村ではマッパの女子たちがキャーキャー😆言いながら出迎える。よく見るとアランたちの遺留品らしきものを首にぶらさげている奴もいる。捕虜と兵士が部族と会話をして説明らしきことをして歓待モードでモンローたちは迎えられ酒を振る舞われる。
 モンローも出川哲朗みたく裸で現地人女子と水浴びなんかしてふれあい異文化コミュニケーションを図る。方々を探したモンローは木に引っかけられている四人の白骨死体と映写機を発見する❗モンローは食人族のシャーマンの呪文を吹き込んだテープレコーダーを交換にようやくアランたちの遺留品である映写機とテープを押収することに成功する。







 ニューヨークにてテレビ局で会議が行われモンロー教授を司会に番組を作ろうということになる。モンローによるアランたちがどんな人物であったかのインタビューがされ、それと同時進行にアランたちの遺品であるテープの再生が行われていく形式になります。アランたちを素晴らしい人格者だと讃える人もいれば、あいつはとんでもない詐欺師だペテン師だと罵る人もいる。さらにアランたちの撮ったドキュメンタリーフィルムをチェックしていくが…内戦や虐殺、拷問らしき残酷なシーンばかりだがどれもこれもどうやらヤラセフィルムであることが判明する。

 最初は呑気に風呂上がりのまったりしたクルーのオフショットから始まっていく。緑の地獄を遡って行く彼等は食料は現地調達なのか?川から亀を取っ捕まえる。座布団くらいありそうなでっかい亀をアランやマークたちは寿司三昧の社長がマグロを捌く解体ショーをするかのようにじたばたもがく亀を器用に捌いていく。その様子をカメラにおさめていく。亀がヒクヒク動いていてフェイは思わずオェェ~とリバースしてしまう。それでも背に腹は代えられないので皆で亀は食されていく。

 今日のMOKO,Sキッチンは亀の生き造りで~す
 (*´~`*)



 このくだりは食人のシーンよりも実にじっくりと長く映されている。デオダートへのインタビューでもやりすぎだったかな?と言っていた。

 フェイの肩にこぶし大のタランチュラがへばりついたり、現地ガイドが猛毒を持つ蛇に噛まれ て、その足を鉈で切り落としたり、と一様のアクシデントを「水曜スペシャル」の川口浩探検隊のように撮影していく。現地ガイドは足を切断したにもかかわらず死んでしまう❗
 ガイドを失いアランたちはコンパスと勘で辿るしかないな(´・ω・`)とぼやいていた。


 アランは一人の食人族の男を見つけ、殺さない程度に銃で撃って負傷させ食人族の本拠地である村を探し出そうとする。その映像を見ていたモンローは「感心しないやり方だね。あれじゃ部族の人たちから敵意を抱かれて当然だ‼」と言うとテレビ局のスタッフが「彼等はもっとドイヒーなことも平気でしてますよ。必要とあらばジェノサイド(虐殺)も平然とやりかねない」言っている。

 そうしているうちにアランたちは小さな集落を見つける。ライフル銃をドンパチ鳴らして威嚇射撃をしながら原住民たちを追い立てて行く。彼等の貴重な食糧である野豚を射殺してアランは「これがジャングルの掟です❗弱肉強食の世界です」とアホな解説を挟む。さらに酷いことに彼らの藁の家に火を放ち放火をして火の中に原住民を追い立てる❗❗
 


その地獄絵図をボ~っと呆けて見てたフェイに異常に興奮した(*゚∀゚)=3アランがムリクリにフェイにキスをする。一応抵抗するがすぐに二人は組んずほぐれつ一戦を交える。焼け落ちる小屋の脇でアッヒンアッヒンヤっているのを原住民たちは何と❔❕おとなしく体育館座りでゆっくりと眺めている( -∀-)

 間抜けな保健体育の授業風景?!

 外でモンローとテレビ局のお偉いさんの女子が小休止しながら・・・
 「ちょっちヤラセがキツいけどしょうがないな。でもまだ放送コードギリでオッケーやろ」

 「未開の人だからって殺していいわけじゃない。彼らだって人間なんだ!」

 「未開人の文化なんざ誰も知らへんわ~視聴者は常に刺激を求めているの」

 「そういう発想だから四人は死んだんですよ…
 未開人だって尊重しなければ、我々にだって野蛮な一面はある」



 そんなやり取りを交わしているうちに、またアランたちの追跡フィルムは再生される。死にかけて身体中が腐りかけているお婆さんがワニの餌にされる?と説明される。
 その川の向こう側では『古代儀式』が行われていると説明がされる。妊婦さんの出産シーンにしか見えんのですがブレブレのメチャクチャなカメラワークてごまかされていきます。ナゼか?産まれた赤子は産声を上げる前に土の中に埋められ、妊婦さんは大勢に石で撲殺される‼(意味不)

 身内へのインタビュー映像になる。先に進むべきか?ギブアップして引き返すべきか?意見が割れる。今までは幸運だったけどこの先どうなるかわからない?!でも有名になりたい❗石器時代さながらの世界へ行きたい❗❗彼ら木族の宿敵は沼族だ。(どうやら食人族は二種類の人種がいるらしい)


 モンローは会議室でテレビ局スタッフとお偉いさんに忠告する。
 もうこれ以上関わりたくないと駄々をこねるモンローに女子のお偉いさんが「超レアなお宝ドキュメンタリーをお蔵入りにしろとでも?」と反論する。

 モンローは「これから先におさめられているフィルムには身の毛のよだつシロモノが入ってんやで〰」と警告する。



 再びアランたちの再現フィルムに変わる。木族の女子が一人でいたのでマークとアランが捕獲して乱暴する。ジャックがその光景をまんま撮影している。フェイが貴重なフィルムを無駄使いすんでねーと怒るがフェイも興奮したアランにのしかかられる❗



 道無き道を進めて行くと、ジャングルの茂みからガサッガサッとうごめく気配がある!?
 マークがライフル銃をぶっ放し何人かを射殺する❗❗だが草むらの向こう側から猛り狂った食人族がぞろぞろと殺到してくる❗❗❗❗❗❗❗❗

 「オスカーもんだぜ!」と興奮しながら銃を乱射するマークは食人族の戦士の投げ槍で射抜かれ絶命する❗❗アランがそんなん非常事態でもアイツを犠牲にすれば助かる❗だから撮影を止めんな❗とジャックに命令する。
 食人族たちは暴君な白人を仕止めたのが嬉しいのか?それとも晩御飯のメインディッシュがゲット出来たからか?狂喜乱舞する。そしてマークを石器のようなナイフでバラバラに解体していく❗❗❗❗
 一人はマークの局部を切り取ってつまみ食いしているwwwwwwww


 もたついているうちにフェイも食人族に取っ捕まる❗❗
 しかし……フェイは直ぐには殺されずに服をビリビリ破かれパンティーも脱がされ、マッパにされると……食人族の男たちに輪姦されてしまう❗
 男どもにズタボロにされたフェイがぐったり横たわるとまたもや大勢の食人族によって石やら棍棒やらでボコボコに撲殺されてしまう❗



 やがてアランやジャックの悲鳴や怒号が聴こえるがグルグルグルグル(@_@)なめちゃくちゃなカメラワークでごまかされる。食人族によってぶっ殺されたアランの顔をドアップで映して、フィルムはようやく終了するのであった………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………


 モンローやテレビ局のスタッフ、お偉いさんもさすがに言葉を失う。社長さんらしきお偉いさんが「フィルムを破り捨てろ❗❗」と命令する。

 モンローはテレビ局を出てパイプを咥えて・・・

 「真の野蛮人は??」

 と一人物思いに耽り、ニューヨークの雑踏の中へと歩いて行くのであった。






 かつて観た記憶は朧気にあったのですが…ビデオレンタルだったか?テレビ映画でひっそりやった時かは忘れてしまいましたが、こうやって改めて見返してみると意外にオモローな劇映画であったことに気がつきました。ドキュメンタリー風でモンドな映画ではヤコペッティーの「世界残酷物語」なんかがありますがああいう風なエセドキュメンタリーではなくちゃんとしたストーリーに仕上げてあるのが感心しました。少なくとも「スナッフ」や「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」とかと比較したら断然こっちの方がオモロいです。そしてエロいシーンがふんだんにあります。よくこんなんシャシンを一般公開出来たもんだな~と思います。そしてヒットしてしまったのだから不思議です。まあ昔のやつはモザイクがまりものようにシャカシャカ忙しく動き回って大事なところは丸隠ししてしまうからでしょうが…あの時代だからこそ許されたのかもしれませんね。
 この後にも雨後の筍の如く似たような食人映画がわんさか製作されることになるが、90年代になると飽きられたのか?ぱったりと見向きもされなくなります。かと思ったらイーライ・ロスやってくれました「グリーン・インフェルノ」で見事食人族映画を復活させてくれました✴







 年の瀬も差し迫り、皆さまはさぞかし多忙を極めているかと思われますが体調を崩さぬようお身体をいたわり過ごしてください(*^^*)