久々にクローネンバーグもの行ってみようか🎵
以前に当ブログにて「シーバース・人喰い生物の島」や「ブルード・怒りのメタファー」などをアップしてまいりました。クローネンバーグのフェチックで変態的で、ストーリーのテーマが大体「人体の変容」のようなテーマにこだわっているような気がするのは、この後の「ザ・フライ」や「ヴィデオドローム」などに受け継がれていると思います。
カナダの荒涼とした寒々しい青い空の下、ハイウェイを疾走するバイクがいます。快調にかっ飛ばしています。乗っているのは運転手のハート(フランク・ムーア)とタンデムに乗っている女子はローズ(マリリン・チェンバース)のカポーである。
しかし?!前方を少しカーブした先でUターンしようとしてエンコしたキャンピングカーが道路に横たわるように停車していたため、避けきれずに衝突してしまう‼‼
バイクはライダージャンプしてしまいハートは投げ出され、ローズは横倒しになったバイクの下敷きになってしまい、バイクは爆発炎上する!!
遠巻きにバードウォッチングをしていたオバハンがこの事故現場を目撃して、すぐさまにケロイド博士に知らせる。
ケロイド博士はクリニックの院長先生でもあったのだ。自ら救急車に乗り込み事故現場へと行く。
カポーの男のハートは投げ出され、幸いに骨折と脱臼だけで済んだが、女子の方のローズは炎上したバイクの下敷きになって大火傷を負っているので、一刻の猶予もならない危険な状態であった。
ケロイド博士は「このまま市の病院へ搬送しても間に合わないだろう。だったらここで手術するしかない。そこで…皮膚の中性化移植?の手術を行おう❗❗」とスタッフたちに言う。何ですか中性化って(´・ω・`)?
かくしてローズへの緊急手術が行われる。
看護士の嫁さんが「中性化手術は末期ガンの患者とかで行うべきよ」と危険性があるかも?!らしき事を言うが…ケロイド博士は「ちゃんと術後の経過観察と保護はしっかりやるから大丈夫だ‼」と言ってのけて手術になる。
「通常の皮膚移植手術とほぼ同じだが形態形成的に中性にする処理を行う」とよくわからん😵🌀指示が出される。
「ただし…中性化手術には腫瘍が発生するリスクが伴う。腫瘍ができた場合は大事をとって根治的治療を施す」と付け加え的説明をする。
手術を終えてケロイド博士はハートに症状を伝える。意識が回復したら真っ先に教えるから会いに来るといいだろう。と言ってくれて、ハートは死んだように眠っているローズにそっと口づけをしてクリニックをあとにする。
一ヶ月後・・・
真夜中にローズはいきなし目覚め「ギャアアアアアアア~」とモーレツな叫び声を上げて飛び起きて点滴などを外して苦しそうに悶える。
病院のスタッフか?入院患者?かよかわからん
ロイドが様子を見に行く。ローズはオツパイを振り乱して暴れている。ロイドは彼女が異様に寒がっていて抱きついてきたので「おいおいヽ(´o`;ここは病院やで~みんなに見られたら誤解されちまうやがな~」と言いつつもムフフな感じでいると………
「痛ッ😖💥何かに刺された❔?!?」とローズを引き離そうとするが彼女はロイドをがっしりと掴んで離さなかった。ロイドの腋から血が滲む‼
しばらくしてロイドはガクッとケロイド博士のところに駆け込んで来る。血がダバッと服を染めていたのでケロイドとが応急処置をする。でも当のロイドには全く記憶がなくてどうして血を流しているのかもわからない有り様であった?
ケロイド博士は看護士とともにローズの様子を見に行って見る。すやすや眠っているローズの手術跡を確認して順調なのを見てホッとする。看護士ネーチャンは「ロイドが酔って彼女に乱暴しようとしたのでは?」と言っていた。
真夜中にローズは、また目を覚ます。
点滴針を引っこ抜き、クリニックの外へとさまよい出る。フラフラ歩いてどっかの牛小屋へと入って行く。ローズは寝ている牛に寄り添うと牛から補食を開始する‼
どうやらローズは一命はとりとめたものの血を摂取しなければ生きられない吸血鬼のような副作用が現れてきてしまっていたのだ(゜ロ゜)
しかし牛🐮君の血では体に合わなかったのかオエ~っとリバースしてしまう。
そこへ「おやおや?こそ泥かと思ったらかわいいネーチャンじゃね~か?!」と酔った農夫のオッサンが入って来た。オッサンはローズを見てムラムラしてむしゃぶるように抱きつく。
ローズは暴れたり抵抗したりもしないで飲んだくれオッサンを抱きしめると腋から蜂の針のようなものが飛び出て…獲物から新鮮な血液を補食するのであった。
激痛で悶絶するオッサンをあとに牛小屋から立ち去る。クリニックに帰ると今度はジャグジーでくつろぐネーチャンを見つけ、服を着たままつかつかと彼女へ歩み寄って行く。ネーチャンは気味悪がって出ようとするが…ローズは彼女をベアーハンギングで抱えあげ補食する。血を吸収する時のローズはうっとりとした恍惚の表情を浮かべてとっても悩ましいエロスを感じさせます。
その頃、婦女暴行未遂扱いのロイドはクリニックを退院しようとしていた。タクシーに乗り込む。
タクシーの運ちゃんが気さくにロイドに話しかけると…ロイドは「ゾンビ」のようなわかりやすい青っチロイ虚ろな顔をして口から緑色の唾液を吐きながらタクシー運ちゃんに襲いかかる❗❗❗
タクシーは事故り西部警察ばりに横転してクラッシュする‼ おかげでロイドもタクシー運ちゃんも共に死んでしまい、単なる事故として片付けられてしまう。
ローズは我に帰ってハートに電話をかけ「ハート!お願いッここから早く私を連れ出して。大変なことになっているの」と助けを求めるが…看護士さんに電話を切られてしまう。ローズにケロイド博士が問診にあたる。
ベッドでグスングスン泣いているローズに優しく語りかける「ローズよ。余計なこと話さなくていいから移植手術した皮膚を見せてごらんなさい」と問いかける。
「ダメよダメダメ😢🆖⤵ワテシどうかしちゃったのよ❗怪物にナッチッタのよ!!」
「どこが悪いのか?診てみないと治療しようがないんやで。さあ診てあげるから」
ケロイド博士がローズの腋の下を診ると・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ヘンテコな割れ目が出来て微かながら蠢いているような間隔である。ローズが言うには力強さを感じると言う。
ナゼ?点滴を拒否るんだい?と訊ねるともう必要としなくなったからだとローズは言う。
首をかしげるケロイド博士に突然抱きついて、例によって例のごとく蜂の針のような突起物がハグされたケロイド博士のほっぺの下あたりをグッサリと突き刺し血を吸収する。
飲んだくれ農夫のオッサンはカフェにフラフラと現れる。顔から血をたらしてブツブツ独り言を言っていた。他の客が「大丈夫か?」と声をかけるが全く耳に入っていなかった。それどころか⁉よその人の肉を勝手にむさぼり喰らう?止めに入ると今度は暴れてウェイトレスのネーチャンに噛みつく❗❗❗
クリニックでは仕事に戻ったケロイド博士の様子が何やらおかしい?!目が虚ろで顔がわかりやすくゾンビみたいに青白くなっている。他の患者の手術をしているが、ハサミを急に手に取って隣にいた看護士の指をハサミでちょん切り血液がダラダラ流れる指にかぶりつくのであった❗❗❗❗
この混乱のどさくさにまぎれてローズはクリニックから抜け出す。ハートはクリニックに訪れるが彼女と入れ違いになってしまう。カーラジオのニュースでは飲んだくれ農夫がカフェでご乱心になったことが報道されている。彼は大暴れした後、死んでしまったと言う。狂犬病の疑いがあると報じられていた。
クリニックにはパトカーが何台も止まってて騒然としていた。ハートはローズの身に何かあったのでは?と不安になる。ポリスメンに促されて若い女子の死体があるからと確認をする。冷凍庫にあったのは幸いローズではなくジャグジーでローズに血を吸われたあの女子であった。
よくジャケットで使われているあの画像はここから来ていたんですね。
ケロイド博士は護送車の檻の中で、緑色の唾液を吐きながら猛獣のようにガウガウ唸っていた❗❗
一方のローズは美人なのでハイウェイでヒッチハイクをしたら、直ぐにトレーラーの運ちゃんに乗せてもらう。道中でリブサンドをもらって「うん🎵うめえうめえ」と食べてみるが………やっぱり気持ち悪くなってリバースしてしまう。
トレーラーの運ちゃんは気がつくとトレーラーを道路脇に停めて眠りこけていた。お巡りさんに呼び止められてやっと気がつくが、何があったか?さっぱし覚えていなかった。
夜になってトラックステーションでは、やはり昼間の記憶をなくしたトレーラー運ちゃんが同僚数人に襲いかかる❗❗
警察署ではクリニックでケロイド博士を取り押さえる時に噛まれた警官がワクチンを摂取したはずなのに、緑色の唾液をたらしながら襲いかかろうとするのでやむなく射殺されてしまう!!
ローズは無事にモントリオールの市街地に到着して、マブダチのミンディの家を訪ねます。
ミンディは喜んで歓待してくれ、ご厄介になることにする。ニュースでは危険だから外出は控えるよう、もし噛まれたらすぐにワクチンを注射するようにと報じられていたがローズは気にもとめずに「外の新鮮な空気を吸ってくるわ」とスタスタと外出する。
ローズはレイトショー上演の映画館へ入っていく。人目を惹く彼女にイタリアン系な若ハゲオヤジがコートをかけるふりをしてさりげなくローズのブロンドヘアを触る。
ローズはこの痴漢もどきナンパ若ハゲを隣に座らせ「アテシってこういうところに来ると必ずナニかされちゃうの自意識過剰かしらね?」と誘うかのように語りかける。若ハゲ君は喜んで「いいことがある。ボクが隣に座ってくっつけば周りからもいちゃついているカポーにしか見えないからそうそようよ🎶ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ」と息を荒げる。
どれくらいの時間が経ったのだろうか?若ハゲも眠りこけていた?!ローズはモントリオールの夜の街を散歩した後ミンディのところに帰る。
時間が経って、再び飢えと血への渇望に苦しむローズだったがミンディを気遣い、バスルームの前で苦しむ姿を見せずにひた隠しにしていた。ミンディは会社に出社する。
地下鉄では見知らぬオバハンがミンディの近くにいたオジサンのほっぺにいきなり噛みついて、車内は大パニックに陥る❗❗
テレビではWHOの役員や専門家がモントリオールに到着したことが報じられ、モントリオールには非常事態宣言と戒厳令が敷かれることとなる。WHOの判断では狂犬病の一種であると推察するが、有効な治療の手立ては無くて、患者が暴力的になったらもう終わりだ‼と言う。
関係者に感染者を見つけたら即射殺する事❗❗
と命じられていた。
ローズは着替えてモントリオールのデパートへ向かう。またしてもオツパイもろだしサービスカットでございます。折しもクリスマスの時期です。
ローズは椅子に座っていると今度はプレイボーイ風の男性にタバコの火貸してくれへん?とナンパをされる。ローズはシカトしていたが、プレイボーイ風は別のオジサンに火を借りに行くが、そのオジサンも感染していてプレイボーイ風の喉笛に噛みつく❗❗
警官が気がついてオジサンをサブマシンガンで射殺するが、サンタのコスプレをしていた男性までも巻き添えで弾が当たって死んでしまう。ローズはその現場を目の当たりにしてそそくさとお家へ帰る。
グッタリ😣💦💦💦したローズはベッドに横になる。出勤出来なくて帰って来たミンディが甲斐甲斐しく看護してくれる。
テレビのニュースをローズがつけると……
感染源は増加の割合と発生箇所からの地図を辿って行くと・・・キャメルフォード郊外のケロイドクリニックであることが判明しました❗と報じられている。
ハートはマーレイ医師から借りた車でローズの居候になっているミンディの家へと急ぐ。信号待ちをしていると、緑色の唾液を撒き散らす男がフロントガラスに体当たりアタックしてくるが、狙撃手の軍人に容赦なく射殺される❗車には手際よく軍人たちが消毒液を消火器のようにサーっとかける。
ローズは黙ってミンディの部屋からを去ろうとするがミンディに「水臭いぞえ‼私たちは親友でしょ。あなたの面倒はワテシが見るわ」と抱きすくめる。
が、ローズの目は爛々としている❗❗❕❕
ハートはミンディの家の玄関を開けると、ちょうど補食中のローズを見つけて愕然とする。
「ローズ❕君だったんだよ❗君のせいで何百人もの人が感染しちまったんだよ」
まさかの自分が感染源だとは理解しがたいローズ「ワテシは血液が必要なのよ。それがワテシの食事なの。これがワテシの生きる道なの❗ワテシは悪くない。むしろアンタが事故ったせいだろ~が❕❕」
ローズの説得をするハートだが暴れもがくローズに突き飛ばされて階段から落っこちて頭を打ってしまう❗ローズは慌ててその場を逃げ出す。
ローズはアパートの別の住民の男がいるのを見て一計を案じる。
ハートは頭を打ったが幸い助かって自宅へ一旦帰る。そしたら電話が鳴っているので受話器を手に取る。ローズからである。
「ハート❗良かったわケガしてない?大丈夫?さっきのあなたの言葉を聞いて怖くなったの。あなたが正しいのかも?と思って……もしもそうだったらアテシがミンディを殺したことになる。
だからちょっとした実験をしてみることにしたの。ワテシって頭いいでしょでしょ?
今、ちょこっと血をもらった人と一緒にいるんだけど…その人が起きてきてナニもなければ、無事ならば👍オッケーな訳だ」
「ローズ❗❗止めろ❗そげなこと自殺行為だヮヮヮ~今すぐそこから逃げろ💨殺されちまうド❗」
受話器越しに泣き崩れるハート。
ローズはふと見ると血を吸われた男はゆっくりとローズに迫りつつあった…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………
朝になって、ローズの遺体がゴミのように遺棄されている❗その死体を防護服で身を包んだ人たちがよっこらせと抱えあげゴミ清掃車にポイッとと押し込んでいた❕❕!!!!!!!!!
クローネンバーグの「シーバース」に続いて長篇二作目になるらしいです。でもってクローネンバーグの作品では初めて日本公開された作品でもあるらしいです。一応はジャンル分けしたら、ポリティカルサスペンスとかになるんでしょうか?一応感染が広がって、国家の一大事な規模ぐらいなまでにアウトブレイクしてしまうのですから ゚ ゚ ( Д )
でも感染した人の描写は「ゾンビ」みたいですし、防護服を着た軍隊は「ザ・クレイジーズ」みたいでもあります。でもゾンビものにジャンル分けしてもいいものか?問えばあながちそうとも言い切れません。当の原因を作ったローズがゾンビのように凶暴化することはなく普通に自分の獲物から殺されてしまうところなんかは、他のゾンビ映画とは一線を画す展開かと思われます。
この映画の肝は、やっぱり主役のマリリン・チェンバースの魅力に尽きると思います。彼女は専らポルノ映画を専門にしていたらしいですが…クローネンバーグというフェチで変態な監督に見出だされ、ジャンル的にホラー映画での新たな魅力を引き出したのかも?と思います。脱ぎっぷりもいいです🎵素敵な女優さんです。でもちょい前にお亡くなりになったそうでお悔やみ申し上げます。
関東は梅雨明けして、本格的な夏になるはずが変に涼しくてスッキリしない天気が続いていて不気味ですが過ごしやすくて、外回り仕事の私的には助かってます。皆さまはどうお過ごしなされていますか?
これからの酷暑を、しっかり食べて飲んで精をつけてのりきって行きましょう(*^^*)