劇場版響けユーフォニアム ・北宇治高校吹奏楽部へようこそ(2016) | とし104の気ままに映画プログ2

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ブログの説明を入力します。B級な映画や主にホラー映画を自分の独断と主観でupさせていただきます♪そんなに投稿マメではないですが、よろしくお願いします。






「そして…………私たちの音楽は続くのです♪♪」






春先の4月の終わり頃だったかな?映画を新宿ピカデリーに行って観てきまして…まだDVDにはなってはいないので、テレビ版からの画像等で紹介していこうと思っています。
またアニメ?!しかも京アニかよ?!と思わないでください(^。^;)アニオタだとドン引きしないでください。
とっても気に入った作品なんです。いい感じにロック?な青春映画なんです。



京都府の中学の吹奏楽部の大会で黄前久美子ほ静かに発表の時を待っていた。そして発表される。久美子たちの吹奏楽部は金賞を受賞する。
「金だ…………ダメ金だけど…………金だ一応………………………」と感慨深そうにボ~っと眺めていた。金賞を受賞したからと言って必ずしも県大会や全国大会に行けるとは限らないらしい。

久美子の隣でグスングスンむせび泣いている女子がいる?!高坂麗奈である。そんな高坂さんを久美子は「泣くほど嬉しかったのかな?」とどことなく冷めたように見ていた。

「よかったね。金賞で…」と励ますように高坂に声をかけると…………
久美子をキッ(`´)と睨みつけ

「あんたは…悔しくないの?あたしは悔しい!メチャクチャ悔しい!!!」

久美子はキョトン(・_・)として「ホンとに全国に行けると思ったの?」と訊ねてしまう。高坂はむせぶ涙を拭って怒り心頭で立ち去ってしまう!!






それから中学校生活が終わって、晴れて高校生JKとなった黄前久美子は色んなことをリセットしたいのと、憧れのセーラー服の高校がそこしかなかったのもあって知り合いの少ない北宇治高校へと進学するのである。



北宇治高校の玄関先で吹奏楽部が集まっていた。メガネっ娘の副部長の田中あすかの号令の下、演奏が始まる。
「新入生のみなさん!北宇治高校へようこそ♪」と呼びかけ、演奏される曲は「暴れん坊将軍のオープニングテーマ」だが聴いていた久美子は愕然とする。
「下手い!中学校のときよっかドイヒーだ!ピッチもバラバラでミスってる奴もいたし…」
とクラスの席で独り言を呟いていたら、いきなし後ろの席の加藤葉月から「何がァ?」と声をかけられる。ビクッとする久美子に臆面もなく親しげに接してくる葉月に少々退きぎみの久美子。
彼女は親にDQNネームをつけられて恥ずかしがっていた川島緑輝(緑輝と書いてサファイアと読むらしい)にも積極的に声をかけ、葉月のペースのされるがままに三人は親しくなっていった。
早速三人して吹奏楽部を見学しに行く。積極的に勧誘してくる田中あすか先輩にキョドりながらも見学していると…………背後から中学のとき気まずい別れ方をした高坂麗奈がツカツカやって来て、いきなり入部を申し出る。思いっきし動揺する久美子を余所に一点の曇りも感じさせない麗奈の毅然とした態度が印象的です。



川島サファイアと加藤葉月はもう吹奏楽部に入る決意を固めていた。久美子は一人物思いに耽っていたときに不意に訊ねてきた幼馴染みの塚本秀一にも声をかけられるが、久美子には麗奈への引け目を引きずっていたのか?まだ吹奏楽部に入るのには躊躇いがあった。

一晩色んなことを思いを巡らした久美子は北宇治高校吹奏楽部へと入る決心をする。



北宇治高校吹奏楽部には新たに滝昇が就任する。滝先生の前に部員全員が集められ、滝先生は部員たちに方針を問いかける。
「私は生徒たちの自主性を重んじます。あなたたちの去年の目標は全国大会出場となっていますが…もしそうならばそのための練習はよりハードなものになります。逆に楽しんで思い出づくりのためならそんなにシャカリキにならなくてもいいでしょう?」と部員たちに選択を迫る。

結局、アンケートを取ったら部員は若干名を除いて全国大会出場を目標にするのに手を挙げたので、北宇治高校吹奏楽部の目標は全国大会出場目標に決定する。

最初に部員たちに演奏をさせて実力の程を理解した滝先生は部員たちに「全員が合奏出来るクオリティーになったら次のステップへと進めましょう」とキッパリと言い放つ。

吹奏楽部では毎年恒例のサンライズフェスティバルにエントリーするのを当面の目標にしていたのに…今の実力ではサンライズフェスティバルに出場する資格はないとバッサリ否定されてしまう。
来週の水曜日までに「海兵隊」の合奏がパーペキに出来るようにならないとダメだかんね!と滝先生に釘を刺されてしまう。





滝先生のやり方に反発する部員が練習をボイコットしたり、部長がまとめようとする楽器毎のパートリーダー会議でもスッタモンダしたりして、部員たちの考え方はバラバラで久美子や葉月、サファイアたちも苛立っていた。

そんな部員たちの迷いをどこ吹く風と美しい音色を響かせる高坂麗奈のトランペット・・・・・・・・・・・・・・・・

ドボルザークの「新世界」が夕焼けの空に美しく響きます。



滝先生による熱血指導が始まる。走り込みをさせたり、音が完璧にハモれるまで吹かせ続けさせたりとハチャメチャながらも着実に部員たちの実力が向上するように鍛えられていく。

水曜日の再テストで、北宇治高校吹奏楽部はようやく合奏出来るレベルになりましたの合格をもらう。
「いいでしょう!細かいところを指摘したらキリがないですが…何よりもみなさんしっかり合奏していましたよ」
と荒削りながらも合奏出来るクオリティーに達したことを褒められ久美子たちは胸を熱くする。



サンライズフェスティバルへのハードスケジュールな練習が組まれる。終了時間を30分繰り下げたり、行進しながら楽器を持って進む練習をみっちりやり込む。
帰りの電車でヘトヘトになる久美子は偶然にも電車で帰る麗奈と一緒になる。

麗奈とは徐々にわだかまりが解けてくる。
と言うよりは…久美子の方は一方的に気まずく感じていて、麗奈はさほど感じていないような雰囲気もあります。





サンライズフェスティバルの日は朝からとっても慌ただしかった。隊列を先頭でリードして進むのは副部長の田中あすかが担当して、コントラバスの川島サファイアは旗をバトンのように軽やかに振り回す役、初心者の加藤葉月もチアリーディングみたいな役で久美子と麗奈は楽器を演奏しながらマーチングバンドのように行進する担当になる。

「そもそも音楽とはライバルに己の実力を見せるものではありませんが…ですがここに来ている観客たちや他校の生徒たちは北宇治の真の実力を知りません。いい機会ですから北宇治の実力を皆に見せつけてやりなさい!」と滝先生からの励ましのプッシュにより俄然気合いが入る北宇治高校吹奏楽部の面々。


演奏する曲は有名なYMOの「ライディーン」ですがテレビ版と違い一曲まるまる長く演奏を響かせます。





周りの観客からもどよめきが起こり、結果北宇治の名を轟かせるPRに成功して好成績をおさめる。





サンライズフェスティバルが終った後は夏のコンクールに向けての、よりハードな練習をこなしていくことになる久美子たち。
北宇治は今まで区大会の予選すら突破していない現状であった。
でもコンクールに出場出来る人数は55人と決まっているので、各パートを決めるオーディションを行うことを滝先生は提案する。普通の慣例だったら上級生から優先的に出れるはずだが、あくまでも全国を目指すのが最終目標なので実力優先でメンツが決定される。


そして…………この「響けユーフォニアム」のストーリーのターニングポイントである、あがた祭りが近づいてくる。
6月5日に行われるこの祭りに部員たちは浮き足立っていた。低音パートのグループでも葉月のチューバの先輩の2年の後藤先輩と長瀬先輩が付き合っていてリア充であることを初めて知ったりする。

久美子がこれまでただの幼馴染みとしてしか意識してなかったトロンボーンの塚本秀一がお祭りをきっかけにか?発情しだしたのか?熱心にあがた祭りに久美子を誘ってくる。塚本は以前にチューバを運ぶ葉月を手伝ってあげて葉月は塚本にすっかし一目惚れしていたので、サファイアにその事を相談したりしていたのを知っていた。葉月の気持ちを知ってもいるので少々心苦しくて…………塚本の誘いを断ることも出来ずに思考回路が混線している状態であった。

部活の終わり頃に再び久美子を誘おうとする塚本に、久美子は葉月に遠慮して誘いをどう断ろうか思案しているとこ、通りがかった女子の手を握り「ごめん。ワタスお祭りはこの子と行くことにしてたから…」と塚本を断る。塚本は意外そうな顔をする。偶然にも手を取った相手は高坂麗奈であったのだ!



そこに意を決した葉月が清水の舞台から飛び降りるかの覚悟で塚本をあがた祭りに誘う。
下校する久美子に麗奈は…
「何時にどこ集合?」と訊ねてくる。久美子は自分で誘っといて驚いてしまう。



夕方になり、吹奏楽部部員たちはめいめいにあがた祭りに繰り出す。の後藤と長瀬のカポーは待ち合わせてデート。あるいは制服のまんまで祭りを楽しんでる連中もいて、小笠原部長と田中あすかとトランペットのパートリーダーの中世古香織の3年トリオはお参りをしている。2年の夏紀先輩と吉川裕子ともう一人?は射的に興じたりしている。

葉月はサファイアに背中を後押しされ、プライベートで穿いたことのないスカートでオサレして万全の体勢で塚本とのデートにのぞむ。


一方の久美子は重たいユーフォニアムを抱えて運んで来て、麗奈との待ち合わせ場所へと行く。

「10分遅刻…」
と既に待っていた麗奈に言われる。久美子は「へっ」と顔を見上げると・・・真っ白なドレスのようなキャバ嬢が着るような真っ白なワンピース姿のあまりの美しさに心を奪われる。久美子は麗奈を雪女の美しさに似ているようにも感じる。何処へ行くかを訊ねると麗奈は大吉山に登ると言う。
重たいユーフォニアムは交代交代で持って行こうと言ってくれる。


葉月と塚本はベンチに腰かける。あたかもカポー成立なムードである。

「そう言えば、チューバの方はうまくイッテんの?…」とさりげない会話を交わす秀一に、葉月は唐突にド直球勝負で・・・

「あたしね塚本のことが好きなんだけどww」と告白をする。おもわず食っているたこ焼きをむせかえしそうになる秀一。
で、早速返答を訊く葉月に…少し考え事をして塚本は重い口を開く。

「ごめん…………」

「………………………」


葉月は予め断られることはある程度予想していたのであろうか?宇治川を静かに見つめる。そして・・・・・・・・・・

「ヨシッ!ワテシが久美子との仲を取り持ってあげよう♪チューバは陰で支えてあげるのが仕事なのだよ塚本くん」
とこれまたとても清々しく、友達の久美子のことを思い、手助けをしてあげようと潔く身を引く。




山登りを続ける久美子と麗奈。

麗奈の方から積極的に久美子に対して問いかけてくる。

「あたしね。前々から久美子と遊んでみたいなって思ってたの。久美子ってさ~性格悪いでしょ?中三のコンクールの時、本気で全国行けると思ったの?って訊いたんだよ…性格悪いでしょ?」

「それ?悪口・・・」



「いいえ!違う。これは愛の告白!!??」


「わたしね久美子のそういうところ気になってたの。いいこちゃんの顔して…でも本当はどこか冷めていて。だからねいいこちゃんの皮をペリッペリッとめくりてくなってね………………」

「高坂さん…それかなりねじれてるよ」



そんなこんな話をしているうちに、ようやく大吉山の山頂に到着する。眼下に広がる京都の夜景を眺める。




「ねえ?ワザワザお祭りの日に山に登るなんて…バカなこと他の人はしないよね?

久美子なら解ってくれると思って。私ね。興味ない人とは仲良くなろうとは思わない。当たり前に出来上がっている日常の流れに少しでも抵抗したい!って思ってるの。全部は難しいけど…」


「解るよ。高坂さんの気持ち……」



麗奈はへたりこんでいる久美子の元へツカツカとやって来て…………………


「麗奈…………………」

と久美子のデコを指でツンとして、その細く白い指先をゆっくりと唇へと上下に這わせる。とてもフェティックでエロいけど美しい百合的な光景でもあります。






「私はだからトランペットをやっている。特別な存在になるために…口先だけじゃない。リアルな特別になりたいの!」

と自信満々に、真っ直ぐに語る高坂麗奈の瞳に久美子は吸い込まれそうであった。


吸い込まれそうだった…ワタシはこの時なら、命を落としても構わないとさえ思った。

「トランペットをやってると特別になれるの?」

「なれる!!練習を重ねてもっと上手くなればもっと特別になれる。自分は特別と思ってるだけの輩じゃない。マジの特別になれる(爆)」


山に吹き付ける強風で麗奈のワンピースがマリリン・モンローの「7年目の浮気」のようにボワッとめくれあがり、それを両手でおさえる麗奈は悪戯っぽく微笑みながら…………

「やっぱ久美子は性格悪い?!」
と冗談ぽく言った。





ベンチに腰かけた二人はセッションを始める。中三の送別会で演奏した「三日月の舞」を伸びやかに美しく演奏する。大吉山から響かせる。








こうして夢のような一夜は過ぎて、ストーリーの重要な転換点となる。起承転結で言えば転にあたる急展開を向かえる、コンクール出場を決めるオーディションへと進んでいくことになります。









監督さんや製作指揮は「涼宮ハルヒの消失」や「映画けいおん!」などにも関わりがある人たち(石原立也や山田尚子など)がやっていて、全十三話を100分弱にうまくまとめあげたとっても見応えのある作品となっております。家のテレビはモノラルなので映画館で聴く迫力のある吹奏楽の演奏の臨場感はホントにパネ~ッス。映画の前にテレビ版は全部観てはいましたが…とても完成度の高い出来映えだったと個人的には思っとります。テレビ版では主役の久美子以外の登場人物のサブストーリーなど群像劇的なストーリーも数話ありましたが…そういったところをバッサリ割愛して黄前久美子と高坂麗奈の関係性の深まりに焦点を当てたストーリー展開となっていてテレビ版未見でも充分に楽しめるかとは思います。

さて写真の投稿数が限界になってきましたので続きにてクライマックスまで紹介していきたいと思います。

暑い日が続きますが体調を崩さぬよう頑張ってお過ごしください(*^^*)