デビルズ・ゾーン(ツーリスト・トラップ)(1979) | とし104の気ままに映画プログ2

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ブログの説明を入力します。B級な映画や主にホラー映画を自分の独断と主観でupさせていただきます♪そんなに投稿マメではないですが、よろしくお願いします。









「生きたままの蝋人形のごとくwww~
震えて眠れ!明日はもうないさ~」
by 聖飢魔II



この作品も…以前UPした「ファンハウス 惨劇の館」同様に初見は小学生の頃で、かなり恐かった((((;゜Д゜)))な~な記憶があったもんなんですが、中年になった今、また観てみると意外とそんなんでもないな~な印象を感じます。



妙に気の抜けた音楽で始まる。
一人の男(ナオト・インティライミ風)がタイヤを転がしてパンク修理の依頼にさびれたガソリンスタンドを訪れる。

「すんませ~ん 誰かいませんか?」
中を探っていた男はある部屋に入ると急にパタンと扉が閉まり、傍らに放置されていたマネキン数体が一斉にゲラゲラ笑い出す!! 恐れおののいて逃げようとしますが…
破けた戸から開けようと手を伸ばしたら逆に何かに掴まれて動けなくなってしまう。
何体ものマネキンがゲラゲラ笑い出す中、物が割れたり飛び交ったりとポルターガイスト現象が起こり、鉄パイプが飛んできて男を刺し貫く!!



この男、ウディというらしいが、彼が殺されたのも知らずに後続の車(ジープみたいなの)で走らせていたジェリー(マッチョ)、モーリー(ブロンド)、アイリーン、ベッキー(エキゾチックな美女、タニア・ロバーツ)の4人だ。

ところが、後続のこのジープまで故障してしまう。 やれやれといった感じで車の修理をするジェリー。 女子たちは他にすることもないので辺りを散策し、小さい滝が流れている池?!を見つけて女子たちはマッパになって水遊びを始める。
そこへスローセンと名乗る大男(チャック・コナーズ)がニヤニヤしながら現れる!
「そこの場所は昔は 入水料金を75セントもらってたんだよ~」と親しげに語りかけてくる。困ってんならとりあえず家に寄ってく~??と誘われてモーリーたちは歓待を受けビールを振る舞ってもらう。
スローセンの蝋人形館と看板が出ているが……スローセンが言う。
「昔はこれでも結構繁盛していたんだけど、向こうにハイウェイが出来て車が通らなくなって一気に廃れたんだヮヮ~」
ベッキーはまじまじとマネキンを眺め「とってもリアルやわ~」と褒めるとスローセンはそれらは弟が作ったと言う。弟はその腕を買われて町で働いていること、妻と死別してしまったことを話して、訊かれてもいないのにいろんなことを喋った後、「ジェリーの修理を手伝ってくる。好きに過ごしていてもいいが…………向かいの家にだけは入っちゃダメだぞ~」と謎を含んだような言い方をして蝋人形館を出ていく。
「何か、変なオヤジだったね~」と言うベッキーにモーリーは「きっと淋しい人なんだヮヮ~」と答える。
只々待っているだけに飽き飽きしてきたアイリーンが「も~う待ってらんな~い! 向かいの家に行って電話あるか?見てくるわ~」とモーリーが「やめた方がエエわ~」と言うのも聴かずにアイリーンは向かいの家に単独で潜入する。

家に入ると…ここはマネキン倉庫か?と言うくらいに大量のマネキンが並べられております。マネキンたちがアイリーンの気づかぬとこで視線がギロッとさせるのが恐くていい感じです♪♪ アイリーンが奥の部屋に入ると…勝手にパタッと戸が閉ざされ監禁状態に!! アワアワしているアイリーンに謎の仮面をつけた男が唐突に現れる!!
謎の仮面男が一睨みするとアイリーンの首のスカーフがグググッと絞めつけてくる!!
アイリーンが苦しみもがくが…………



一方の蝋人形館で待ち呆けているモーリーとベッキーのもとにスローセンが帰ってきます。ジョーイは車を結局直せなくて町へと運んだと告げます。 アイリーンがいないのに気づいて二人に尋ねるまもなく向かいの家にスタスタ歩いて入っていきます。
そこでスローセンが見たものとは・・・・・・・・・


マネキン化したアイリーンが!!!


スローセンは戻りますがモーリーとベッキーに「アイリーンは見つからんかったわ~」と言います。 むぅwww~実に怪しい(;¬_¬) 不審な態度をとるスローセン。


再び外へ捜索へと出ていくスローセン。
ベッキーもいいかげん痺れを切らしモーリーも後を途中まで着いて行き、向かいの家の前に来ます。 煌々と点いている明かりにベッキーは「ほ~らやっぱり~ ジェリーとアイリーンの奴ww 二人してシケコンでやがんぜ~」


恐れをなして引き返すモーリーを尻目にベッキーは向かいの家に侵入していきます。 やはり大量のマネキンにビビりますが件の部屋に入ると…アイリーンが巻いていた赤スカーフ?! ありゃっ??でもマネキンやねん?? でもそのマネキンカタカタ動き出してきた!!

逃げようとするベッキーに何体ものマネキンが「アハハハハハハハハハ~」と笑いながらベッキーに覆い被さって来ます!!
このシーン子供の時、観たときスンゴく恐かったな~!!(゜ロ゜ノ)ノ

ベッキーはアイリーンの時とは微妙に違う仮面男に取っ捕まえられます。そして倉庫みたいな地下室へと拉致られます!!
そこにはベッドのとこに縛りつけられている女子と横にはジョーイが柱にロープで縛られ囚われの身となっている!?
ジョーイが言うには…仮面男はスローセンの弟らしい。仮面男はつかつかやって来てワイングラスから無理矢理酒を飲まそうとするが、拒否るのでベッドに横たわれているティナという女子に石膏を塗ったくっていきます!!!
口元から石膏塗り塗りして塞いでいき、目を塞ぎ、鼻まで塞ぎすっぽり石膏で覆ってしまい、ティナは身体をばたつかせて窒息死してしまいます!


まざまざとその一部始終を見せつけられるベッキーとジョーイだがどうすることもできない。 ジョーイは拘束されているロープを噛み切り、仮面男(スローセンの弟)に飛びかかります! がしかしスローセンの弟もガタイがよく腕っぷしも強い! 今度はやっつけられたジョーイを逃げないように鎖で拘束します(._.)
でもスローセンの弟は足元に鍵をポトッと落としてしまいます。ベッキーが足を伸ばして懸命に掴もうとしますが……それを見透かすかのようにスローセンの弟は嫌がらせのように鍵を念力でスーっと動かして取れなくする。どや?わての超能力は♪♪~と自慢をする。

ボッチになってさすがに淋しくなったのか?モーリーも単独で外を探し回ります。
そして暗がりの中に現れる!! スローセンの弟手に持っているのはマネキン化したウディのドタマが悲しげに「モーリー モーリー」と口をパクパクさせながら叫んでいる!!


モーリーはダッシュで逃げます。車のヘッドライトが!! 「た 助かった~」とモーリーはスローセンにしがみつきます。 全てを悟ったような顔をするスローセンに、モーリーは警察を呼んでと頼むが…弟を守れるのはおいらしかいない。警察なんか呼んで撃たれたりしたら大変やし~と車を蝋人形館のとこまで戻して、スローセンは「弟の好きなラジオの曲をかけておびき寄せる?! から車で待ってて」とどこまで本気か?冗談か?わからんスローセン。

一人、車の側で待ち続けているモーリーに「悪魔のいけにえ」のレザーフェイスばりに登場するスローセンの弟?!に 手渡されていたライフル銃で2発ほど鉛玉をお見舞いしてあげるモーリー。 呆気なく仮面に包まれた男はバタッと倒れます。
や やっつけてやったわ~と見ると仮面男はムクッと起き上がり、石膏の仮面をバリバリ破いてその正体を露にします!!

呼ばれて飛び出てジャジャジャジャ~ン


何とまあ~スローセンの弟と名乗っていた仮面男の正体も実はスローセンの一人二役の夢芝居だったのです( ゜o゜)
殺人鬼が大暴れする映画(13日の金曜日など)はクライマックスまでの謎解きも兼ねて最後まで正体は明かさないもんですが……
この作品の場合は後半早々正体を明かしてしまうというせっかちさんです(´・ω・`)
またもやモーリーは逃げ出すはめになります。

向かいの家に監禁されていたジェリーとベッキーだが、今度はジェリーはやすりを見つけて、どうにか鎖を切断してジェリーとベッキーは向かいの家から脱出することに成功します。なぜか?二人は別々に行動を取り、ベッキーはスローセンの蝋人形館に逃げ帰って来ます。

スローセンの蝋人形館でもガタガタ一斉にマネキンどもが騒ぎだし、慌てて逃げようとしますが…イッツアスモールワールドに出てくる人形のように投げナイフをするマネキン人形に後頭部をナイフでストっと刺されて敢えなく絶命する。

モーリーも結局取っ捕まりスローセンの蝋人形館に連れ戻される。 スローセンはここで禁断の告白をします。「わたしは妻を愛していた! しかし妻は私の知らぬところで弟と●●●しとったんやねん~(`Δ´)
だからわたしは妻を・・・・・・」とまあ妻と死別したとさっき言ってたがホントのとこは不貞を働いた妻と弟をスローセンが手をかけてしまったことを懺悔するかのように告白したのであった。

そこへ、「そこまでだ~!! この悪党が~」とばかりに手斧を携えたマッチョジェリーが助けに来ます。 モーリーはジェリーの後ろにすがりつきます。 しかしやけに落ち着いたスローセンは動ずることなくハハハハハハと高笑いをしながら、ジェリーのもとに近より、簡単にジェリーの腕をもいじゃう!! あれっ??いつの間にジェリーもマネキンにさせる呪いでもかけたのか?どうか定かではないが…ジェリーは首もねじ曲げられ簡単にスローセンに駆逐されてしまう!!



絶望的になったモーリーはスローセンの超能力か?わからんですが、ベッドに横たえられます。妻のデスマスクを取り付けられ愛を囁かれたりします(;゜゜)

すっかり気分が高揚しているスローセンは妻の形どったマネキンとダンスを始めます。周りの多くのマネキンがあたかも声援を送るかのようにパカパカ口を開けて唄っているかのようにわ~わ~叫んでおります!! モーリーにもその妻の形どったマネキンがたまに生きているときかのような妻の顔に見える錯覚を起こします!



抑えつけられていた拘束が瞬間、自由になったモーリーは手斧を拾い、渾身の力を込めてダンスに夢中で隙だらけのスローセンめがけて振り下ろします!!
呆気なくスローセンは倒されます。 と同時にスローセンの超能力で動いていたマネキンたちも一斉に動きを停止します。



長い長い一夜が明けて…車を走らせるモーリー。 ( ゜o゜)あれっ?車の修理、一応ちゃんとやっといてあったんだね~?
車にはウディとジョーイ、ベッキーとアイリーンを形どったマネキンを助手席と後部座席に乗せて狂ったような笑みを浮かべながら車を走らせる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





デヴィッド・シュモーラー監督は他にも怪役者クラウス・キンスキーが変態めぞん一刻の管理人みたいな役をやる「クロールスペース」やその後、意外とヒットしてシリーズ化していく「パペットマスター」のシリーズも手がけていく職人監督さんなわけで…… この作品は一応ひっそりと「TOURIST TRAP(ツーリスト・トラップ)」と言うタイトルで劇場公開もされているそうです。 人形の持つ独特の畏怖感や嫌悪感が上手く引き出されていて子供の時、観てトラウマになった記憶があったんですが…今観るとわりかしそうでもナイッス(笑) よく「悪魔のいけにえ」の二番煎じとか亜流とかとも云われがちですがシュモーラー監督はマネキンが持つ不気味な禍々しさを描きたかったんではないかと私的には思っております。

じゃ~あつまんないかって訊かれたら…いやっそうでもないんですよ♪♪面白いンですわ?! 発想やアイデアをもっと捻れば「サスペリア」や「マニアック」、「ウィッカーマン」、「悪魔のいけにえ」なんかに比肩出来る名作へとなれたんではと思う!! 惜っ~しいマイナーな作品ではないかと思っております。 私は何だかんだ気に入っててタマに見返してしまうくらい好きなんですよ(*^^*)