戦国自衛隊(1979)つづき | とし104の気ままに映画プログ2

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ブログの説明を入力します。B級な映画や主にホラー映画を自分の独断と主観でupさせていただきます♪そんなに投稿マメではないですが、よろしくお願いします。








「影虎!! ワシは天下を獲る!!」






前回の投稿写真数が限界に達しましたので続きを投稿していきたいと思います。



束の間の触れ合いを終えた、伊庭の小隊は川中島へと進軍する。 ここに待ち受けるのは戦国時代最強と謳われた無敵騎馬部隊を率いる武田信玄!!!


後半の大半を占める、この映画の最大の見所、見せ場な近代兵器を装備した自衛隊VS戦国時代最強の武田軍の攻防は30分以上かけてジックリと見せてくれます。

エキストラの動員数もパネーッス。 ほんとッ凄い人の量です♪ 福島の相馬で撮影されているらしいです。 戦国時代の自衛隊VS武田軍の戦いを映しつつ…現代の相馬の馬追いを一人眺める岡田奈々(和子)を映す対比的な映像がまたグッと来ます。





ロケットランチャーと戦車(61式)の迫撃により戦の幕は切って落とされる!!
ヘリが丘の方を偵察に飛び立つ。 と同時に四方八方から武田軍の足軽隊、騎馬隊が突っ込んでくる!!
「あの中に俺の祖先がいたりしないかな~??」とぼやく野中。



騎馬隊にはジープの機動力で迎撃に当たり、装甲車と戦車で続きます。
自衛隊側は順調に攻めていたはずなんだが………20人弱対20000人以上の大軍勢!! 次第に追い詰められていきます(((^^;)

伊庭、県の操るジープは火矢と丸太を転がす攻撃に追い詰められ、崖の方へ誘導され、落っことされ大破させられる!!

燃料や弾薬を満載したトラックに火のついた火車を大量に突っ込まされてトラックに引火してトラックは大爆発チュドーン!


「APC(装甲車)に乗り移れ!!」と伊庭が号令する。隊員たちはAPCに乗り移り進軍する。 装甲や火力で400年以上も前で完全に上回る自衛隊の前に死をも恐れずにどんどんと殺到してくる人海戦術に、原始的な武器ながら効率よく(火矢とか火車とか)追い詰めていったりして、自衛隊側は段々とジリ貧状態となってくる…………


進軍するAPCもぬかるみ状態の落とし穴に落とされ走行不能状態に陥る!!
そこに容赦なく手裏剣の雨あられを浴びせる忍者のような部隊に目を白黒させる自衛隊員たち。 機関銃やライフルで掃討しようと一斉射撃するが…………忍者部隊?が逃げ込んだ先には壕のようなところになっていて、そこから六文銭の軍旗!!真田鉄砲隊が火縄銃だが、長篠の合戦のように交代交代で水平射撃をしてくる(((・・;) さらに挟み撃ちで前方から大軍勢の足軽隊、騎馬隊が雪崩のように押し寄せてくる!!

絶体絶命の大ピンチの自衛隊側だったが………『陸上自衛隊』のマークがデカデカと掲げられたヘリコプターが救出に来てくれる(-。-;) ホッとする隊員たち。 伊庭も思わず微笑む。 ヘリ隊員の大西が手榴弾と機関銃による機銃掃射で真田鉄砲隊は全滅する!!
ヘリを着陸させて隊員たちを乗り込ませようとする伊庭たちであったが、またしても忍者のような部隊が煙玉のようなものをヘリに投げつけ危険でとても着陸出来そうにないので再び離陸する。
ヘリの下部にコバンザメのようにへばりついている武士がいる!!
狙撃させるのもこの状況下では困難なので、森下に伝令に行かせるが…忍者部隊が馬に曲乗りのような変わった乗り方で襲撃してきて森下は次々にナマス切りにされてしまう( ̄□||||!!


怒り狂った大西は手榴弾を投擲して、森下を串刺しにしている部隊を吹っ飛ばすが…………ソロリソロリと若い侍、武田勝頼(千葉の愛弟子、真田広之)が迫って来ていた!! 大西が気づいた時にはもう遅く、素早く侵入してきた勝頼に瞬殺される! 操縦士も異変に気づくが同じく勝頼により殺される!!
操縦士を失いヘリは墜落!大炎上してしまう!! 勝頼真田はさすがはジャックのエース
空から下の旗を敷いた上に飛び降りるスタント演技をこなしています。


ヘリが落とされて、いよいよ絶望的になり、落胆するグラサン隊員に伊庭はライフルを手渡し、いつの間にか馬と弓矢を調達してすっかり戦国武将として覚醒しています!!! 槍で馬上の侍を突き落とし、神がかり的な強さを発揮する鬼神のような戦国無双ぷりです。「本陣を探せ!信玄の首を取るんだ!!」とこの状況でも全くヘコんでない?と言うか?むしろ水を得た魚なくらいイキイキしています(^_^;)



戦車を進めると…………目前にはまたも大量に潜んでいた足軽隊に遭遇します!
死をも恐れず突撃してくる兵たちに砲手の野中は一瞬、射撃を躊躇います。
「撃て~!野中ァー 昭和に戻れるんだ!」
しかし…戦車の主砲で倒すには間合いが近すぎるところまで接近されているので、仕方なく野中は機銃で近づく足軽隊を次々に射殺していきますが…とうとうその弾薬も尽きて、「丸岡ァー走れ~走ってくれ~」と叫びます! 足軽隊が戦車に飛びつきます。丸岡が外を覗くと…………夜這いの時、一緒になったあの男(蛾次郎)が!!
蛾次郎は戦車の砲身に刀を突っ込んだりしますが、丸岡に気がついてグーチョキパーをしてニッコリしますが…戦車から振り落とされます!

伊庭の熱い!?サイヤ人並の戦闘種族の血が伝播したのか?? 菊池(錦野旦)や木村(竜雷太)も単身で本陣を目指して突撃するが…………とにもかくにも菊池や木村は伊庭と違い普通の人なので…次第に菊池は追い詰められ、武田軍にすっかり取り囲まれてしまい、順繰りに槍を突き立てられる!!残忍な殺され方で殺されます!
菊池は空を仰ぎながら遠い現代の和子を見つめて死んでいきます。

木村はライフルで応戦していましたが…弾が無くなり新しく装填しようとしますが、四方八方からの攻撃と追撃にライフルを放り捨てピストルで片っ端から足軽兵を倒します! 草の茂みを分けて進むと…まだあどけない初々しい少年兵(薬師丸ひろ子カワユス)!おそらく初陣の若武者に遭遇する。 木村は拳銃を構えていたが思わず下ろしてしまう。その隙を見逃さず少年兵は木村を槍で一突きする!!!


「ウグッ?! まだ~子供じゃないか~」と木村は刺されながらも拳銃で少年兵を射殺するΣ(ノд<)
「せ……戦国時代ィィ~」とかすれた声を上げて息絶える木村。



伊庭は馬に跨がり、弓矢を扱い森下を切り殺した忍者騎馬隊を一人づつ倒しますが…
しつこく追って来る一団に手榴弾を投擲して全滅させる。

こうして伊庭は単身、武田信玄の本陣へと到る。 暴れ馬を放ち注意をひきつけて、信玄の前に現れる伊庭。 物怖じ一つしない信玄に、横から来た部下が「曲者だ~!出合え出合え~」と叫ぶが…信玄は貫禄たっぷりに「伊庭義明殿か? お主が向かうところ敵なしと云われた伊庭義明殿か??」と訊ねる。

「武田信玄とお見受けした。あなた様の作戦まことに見事!感服いたしました」と伊庭も返す。

信玄は部下に伊庭殺しを命じずに自ら刀を抜き『水滸伝』のように一対一のサシでの勝負を挑んでくる!! 激しいチャンバラの末、伊庭は刀を折られる!!!!
フッとする信玄に、追い詰められるかと思いきや木陰に逃げる振りをして踵を返して懐のピストルを取り出して信玄を射殺する(・。・; これを卑怯だと思ってはいけない!! 伊庭は戦闘種族並のソルジャーだが現代人の叡知にも長けていたのであろう。 勝利の余韻にひたる間も無く勝頼が「ドゥリャャャ~!父上の仇ィィ~」と斬りかかって来るが…どうにかかわして勝頼も討ち取る!!

伊庭は信玄の首を刈り、高々と…
「討ち取ったりィィィィィィ~信玄の首ィィィィ~ハハハハハハハ~」と信玄の首をかざして勝ちどきを上げる!!


周りの武田軍の兵士も鬼神伊庭に恐れをなして皆 、後ずさりをする。 遠くの山頂から眺める長尾影虎は「よくやった♪義明。 京で会おうぞ」と伊庭をソッと見守り京へ馬を走らせる。

仮想『川中島の合戦』に伊庭義明率いる自衛隊は戦に勝利した事はしたが…
多くの仲間を失い、ジープ、装甲車、トラック、ヘリコプターと全ての乗り物を失い、唯一残った戦車もガス欠になり、湖底に沈めてしまう。勝つには勝ったが辛勝と言わざるを得ない状態である。自衛隊側にはもう戦う気力も余力も一切残っていないのだ!! 只一人伊庭義明を除いて!!!

近江八幡の妙蓮寺にて長尾影虎と待ち合わせている伊庭たちは、やっとたどり着いた荒れ寺でようやく闘いの疲れを休める事が出来る。
自衛隊員らしからぬ博学で頭のいい県が、「金星の位置がタイムスリップしたときと同じ方向です。もしかしたらまたタイムスリップが起こるかもしれません。 我々は元の第五補給地のあったあの海岸へ帰るべきなのではないでしょうか??」と伊庭に提言するが…………

伊庭は皆の言うことに耳を貸そうとはしない。「我々が天下を獲ってこそ歴史は完全に狂う。その時こそ俺達はタイムスリップをまた起こせるんだ!」
県は「歴史が完全に狂う何て事はあり得ません。歴史は完全に狂う前に我々に報復してくるはずです。もう既に14人の仲間が死にました!!」と言う。が同時に悟る。
「あなたは、この時代でずっと戦っていたいのですね?」
「あのぬるい平和な、戦うことの出来ない、息の詰まった昭和の時代に戻って何になる?!………………それよりこの時代で己の本心のままに生きようとは思わないか??」

グラサン隊員が「全然思いませんよそんなこと!! そんなことより俺は女房と子供と普通に生きていたいよ~」と反発します。 県以下他全員は完全に伊庭とは違う至極一般的な考え方なのですが…武神と化した伊庭は一同をムリヤリ妙蓮寺に留まらせます。


京都の御所では秘密会談のような謀議が行われていた。 京にいち早く上京することが達成出来た長尾影虎と足利義昭、本願寺光佐、細川藤孝などのそうそうたる面子です。その彼等に文書が届き、光佐が高笑いする!「ハハハハハハハ~ 伊庭義明め~武田信玄との戦で空を飛ぶ鉄の匣も地を走る鉄の車も失い、ようやく妙蓮寺にたどり着いたとのこと(笑) もはや影虎の手を煩わせる事はない!藤孝殿 ー妙蓮寺に兵をやって伊庭義明を倒せ!!」と命ずる。
彼等は自衛隊員たちの処遇を会談していたのであった!!
影虎は「待ってくれ」と頼み込む。





朝になる。 結局誰も第五補給地に行くことはなくタイムスリップのチャンスを逸してしまう。
伊庭は黙々と刀の素振りをやり、三村は戦国彼女(小野みゆき)に銃を手渡し「どこの誰とも解らない奴らにぶっ殺されるんだったらお前に殺される方がまだマシだ。このピストルで頭の位置らへんを狙って撃つんだ!」と身ぶり手振りで説明し、切腹の介錯人のようなことを頼みます。

妙蓮寺に到着する長尾影虎の軍勢に、伊庭は喜ぶ。「ほ~う影虎殿♪ やっと来たか~」と喜んだのも束の間?! 軍勢は妙蓮寺を包囲するように取り囲み、弓矢を一斉にこちらに向けて構えている!!Σ(×_×;)!



二人で固く誓った!!天下を獲る決意も全てふいになってしまったことを悟った伊庭は静かに刀を構える。県たちも銃を構える。

「影虎!!ワシは天下を獲る!!」


ジワリジワリと影虎ににじみ寄る伊庭。


影虎はまだ刀を抜くのに躊躇いがあるが…………………その時!! ズドンと銃声がつんざく!!! 三村の戦国彼女が伊庭から順繰りに射殺していくのであった!! 同時に影虎の兵たちが弓矢を一斉に浴びせ他の自衛隊員も全滅する((T_T)) 矢が刺さりまくった隊員たちにも苦しまないようにか?彼女はバンバン銃を撃ち込んでいく。


かくして歴史のイタズラに翻弄された自衛隊員は、必死に抗いその運命をも変えようとしたが…………時代を越えた現代人と戦国時代の友情も儚く運命の波に、歴史の神に飲み込まれる!!
ジョー山中の「ララバイ・オブ・ユー」が身にしみます。 伊庭たちは丁寧に寺の広間に安置され、影虎は涙ぐみながら共に天下を獲ると誓い合った時に渡した家紋入り手ぬぐいを伊庭の顔にかけます。
妙蓮寺に火矢が放たれ寺は火に包まれ自衛隊員は火葬されるように葬られます・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





二回に渡って投稿することになってもうたが、いいです♪ 滅びの美学と漢の熱き?!いや熱すぎる物語に、実際はあり得ないタイムパラドックスと、子供の頃想像したような戦国武士と戦う夢のような発想は40年近く経った今見直しても全く色褪せることはありません。

この「戦国自衛隊」のリメイク版の「戦国自衛隊1549」や真珠湾に原子力空母や戦闘機がタイムスリップする「ファイナルカウントダウン」など大筋が似たような作品もありますが… どうもこのオリジナルには遠く及ばない凡作になり果ててしまっていて残念(>_<)な出来なんです。

角川の時代の産んだ仇花は、たまに見返したくなる♪♪素敵な作品なんです。とってもとってもお薦めなんです(*^^*)


っていっつもいっつも言っているような気もするんですが…………………………