ゾンゲリア(1981) | とし104の気ままに映画プログ2

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お注射はお目々になんかしちゃダメよ~んダメダメ~






この作品は他のブログでも度々UPしたのですが、とってもお気に入りな秀作ホラーなので再度、ネタバレ&画像ありで紹介したいと思います。






話は繰り返しになるようだが…アメリカの田舎のどっかの寂しい港町ポッターズ・ブラフが舞台となります。 旅人なのか?業界関係者か?どうかはわかりませんがフレディー(仮)という男がブロンド美女リサ(リサ・ブロント)を撮影している。「ナイスですね~ ベリーナイス」を連呼しながら篠山紀信ばりに撮影しているとリサは「サービスよんドキドキ」な感じでオツパイをさらけ出す( ´∀`)/~~ おもわずにやけるフレディーが撮影を続けていると…いつの間にやらゾロゾロと大勢の人?村民?たちが集まってきてフレディーをよってたかってボコります!!!
スコップでドッ突かれて息絶え絶えのフレディーに漁網をかけて動けなくして恐れおののくフレディーにガソリンをかけて、皆で「笑え!!」と口々に言いながらフレディーのことをフラッシュ、ストロボ撮影していきます。 そして1人の女子が動けないフレディーにマッチの火をポイッと・・・・・・




「 ウギャァァァァァァ~」と、哀れ人間バーベキューと化するフレディー!!





ここでネタバラしのような重大なヒントみたいな文言が立て看板に書いてあります。


この不可解な事件を捜査することになるチョイ顔の濃い保安官のダン(ジェームズ・ファレンティーノ) と検死官兼葬儀屋兼死体を修復?エンバーミングするのも生業とするまるで『おくりびと』みたいな人ドップス(ジャック・アルバートソン)と駆けつける。

無残に黒こげになったかと思ったら!?……フレディーは「ギャオォォォ~」と悲鳴をあげる!! 何と大火傷を負ってはいるも
のの辛うじて生きていたのであった。 直ちに病院に収容される。
このフレディーの身元も事故か?事件か?も判別しない最中に…今度は流れ者の漁師が夜にしたたか酔って歩いていたところを集団リンチをフレディー同様に受けてむごたらしく殺される事件が起こる!!

こんな寒村で相次いで起こる不審な事件に頭を痛めるダンと、対照的に自らの職務であるエンバーミングに並々ならぬ情熱とアーティスト魂を注ぐドップス。




ようやく執念の捜査により、フレディーの身元や本名が明らかになりそうな時に、病院にて意識が回復したフレディーに聞き込みを行おうとするのだが…重体でとても話せる状態ではないと、医師に告げられる。
そんなこんな話をしてるうちに、リサが看護婦さんのコスプレに扮してスタスタフレディーの病室に入っていく。

「あなたは、危険な状態だったけどもう大丈夫よん(^^ゞお薬をあげるわよ~ん」
重体ではあるが声に出して悲鳴をあげることも出来ずにワナワナ震えるフレディーのお目々にブス~っと注射をぶっ刺してしまう(;_・) 彼女は悠然と病室を立ち去る。 ベルがけたたましく鳴り響き、ダンと医師がフレディーを見に行くと、目に注射針が刺さって死んだフレディーの姿が!!!

せっかく事件解決の糸口が掴めそうだったのに、またもや振り出しに戻ってしまうダン。しかもモーテルの親父からダンの嫁はんのジャネット(メロディ・アンダーソン)が写真機材を買うためにフレディーに会っていた??事も教えてもらい、もしかしたらこの謎の事件に妻が関わっているのであろうかということがわかってしまう?! つ~うことは自分のの妻が重要参考人かもしんねえという事になるが、とても聴けないダンであった。

お家ではジャネットにキスを迫られるダン。結構ラブラブ夫婦だ♪しかし進展しない捜査と妻の疑惑で頭いっぱいテンパっているダン。 ちゃかすドップスにイラついて当たり散らしたりしてしまう。


「切手みたいなこんな小さな町で殺人事件が二件もだぞ~ あり得な~い('';)」





ある日の夜、旅行者の家族がポッターズ・ブラフを通りかかる。 霧が立ち込める中、いきなり飛び出した人をよけようとして木に車をぶつけてしまう! 子供が怪我をしてしまい、近くの民家に助けを求めに入るが……誰もいない? と思っていたら!?窓をぶち破って武器を片手に町民たちが襲撃して来たのであった(°Д°)


何とかこの家族は「悪魔の追跡」ばりに追って来る集団から逃れて、車に戻る。
猛スピードで走り去る車を目撃したダンは車に気を取られて、目の前を横切った男を撥ね飛ばしてしまう!! ヤバッ(;゜∇゜)お巡りさんなのに事故っちゃった!!と慌てて外に出ると………男はむっくりと起き上がり、バンパーに貼りついた取れた右腕を持ってダンをドッ突いて逃げ出したのだ!
コリャ~ビックリの呆気にとられたダンは追っかけるが男を見失ってしまう。


家に帰って、ピストルの弾丸を取り出そうと引き出しを開けると…何かデラゴスティーニの図鑑か??分厚いゴッツイ蔵書を見つけしまう!

ナンデスコレハ??と妻に訊ねると…ジャネットは平然と「子供は怖~い
話が大好きやから、授業で使うんやねん~」と平然と答える。 釈然としないダンではあったが、それ以上の追求も出来ずに、車にへばりついていた皮膚を証拠品として検出して、鑑識の医師に見てもらう。

何とまあ~その皮膚組織を調べると…死後3ヶ月以上経過したものだと判明する。
ダンは信じたくなかったが、死体が生きている人同様に普通に活動している! リアルなリビング(生きている)デッド(死体)現象が起こっているのでは…と疑うようになってくる。



ヒッチハイカーの女子がポッターズ・ブラフに差し掛かる地点で親切そうなオジサンに乗せてもらい、車を進めると…オジサンはいきなり急停車させて、ヒッチハイカー女子が驚く間もなく車から引きずり出されて、またもやバシバシストロボ撮影!?「笑え!!」と命令されても笑えんわ(´・ω・`)
結局、ヒッチハイカー女子も虐殺されて、再びドップスのもとへ運び込まれます。 ドップスは「これは美しい!」と彼女のボコボコにされた顔をキレイにエンバーミングしていきます。









見事にキレイなお顔に戻ったヒッチハイカー女子に、夜ドップスが席を外した際に謎の貞子みたいな女が入って来て この美しくも怪しげな魅力を放つヒッチハイカー女子の死体にスッと触れると………
何故か??(゜〇゜;)?????彼女はあたかも眠りから目を覚ますかのように起き上がる。


翌日、ドップスは血相を変えてダンに相談する。「わたくしの芸術作品が盗まれた~
葬儀屋が死体をパクられるなんて恥ッさらしもいいとこやん?!」と泣く泣く訴えてきたのである。しかもドップスからジャネットがワシの事を侮辱したんと言う。どう言うこと??と訊ねると…ドップスはワイが葬儀屋兼エンバーミング職人なのを勘違いして魔術やブュードゥに詳しいと思い込んどるんやねん~失礼しちゃうわ~ホンマ~とジャネットの不可解な行動を教えてくれたのだ。 ダンは訊ねる。

「死体が生き返って歩き回るなんて事、あり得る?!」
「私の職業上の立場からしたら…そんなんゼッタイありえへんありえへん! 考えただけでも不愉快だヮヮヮ~」


ダンに付着した皮膚組織を調べてもらっていた医師は、1人独自に研究室で調べていると…またもや集まってくる町民たちがよってたかってフラッシュ撮影をしながらおさえつけてコポコポ湯気を立ててる硫酸を鼻チューブで繋いで、硫酸を注ぎ込まれ顔が溶解してドロドロとろけてしまう素敵なグロ描写を見せてくれます。



後日、医者に所見を訊きに来たダンに「君は警察の激務に疲れてるんだよ~」と言われ皮膚組織の件もうやむやにされてしまう。酸で顔をドロドロにされたはずなのに…普通の顔に元通りになっている?!?!

さらに驚くべき事に、丸焼きバーベキュー&注射針目玉刺しの荒っぽい歓迎を受けたフレディーがガソリンスタンドで普通に働いている!(゜_゜;) ジャネットが教えている学級に旅行者の家族の子供がいたりする。



ドップスを怪しんだダンは彼の経歴を調べていく…………ドップス身長180㎝体重65㎏前後 プロビデンス市の検死官として勤務、死体を許可なしに研究使用したとして医師界を除名される…



ダンはジャネットに頼まれていたフィルムの現像をして、そのフィルムを持ち帰り、密かに家にある映写機にて再生してみる。そして隠されていた驚愕の真実を知ることとなる(@_@;) そしてドップスのもとへ訪れるダン。

再びドップスを詰問するダンにドップスから恐るべき真実が語られる!!

ポッターズ・ブラフの住民にもはや生者はいない??!! まるで「北斗の拳」のケンシロウみたいやわ~「お前はもう死んでいる!?」な状況なんです?!と告げられる!
でもポッターズ・ブラフの住民の皆様は市井の人たちとして普通に生活している?
歓迎方法は少々手荒ではありますが…永遠の命と病気をしない身体を手に入れることが出来るわけで、しかしながら基本は死体なのでドップスによる定期的な車検?!とメンテナンスが必要になるわけです。

ジャネットがフラりとダンのもとへ現れる。ゾンビ化していることに気がついたダンは何を問いかけても決められたことしか話さないジャネットに銃口を向ける!!
ズドンズドンと何発も銃弾を浴びてもびくともしないジャネットは「私はもう死んでいるの?! だから私を埋めてちょうだい…………………」と懇願する。





モニターらしき画面に町民たちが撮影してきた数々のポッターズ・ブラフへの強制歓迎儀式となる殺害シーンがいくつも映し出される(゜_゜;) フレディーを丸焼きにするシーンやヒッチハイカー女子を石で撲殺するシーンなどが次々と映し出される!!

ドップスは酔いしれるように語る………
「おお~ジャネット~彼女は最高傑作だ!! 他の奴らよりも3ヶ月も長持ちするんだから」
「悪魔め~」

とダンはドップスめがけて何発も銃弾を撃ち込む。ドップスはバタッと倒れる。
ダンは泣く泣くジャネットを抱えて墓地まで運び、彼女を埋葬しようとします。 そこへ町民たちが集まってきます!!「やめら~う!近よんじゃね~ゴラァ~」と絶叫するダンに薄ら笑いを浮かべるように迫ってくる町民たちは、まっことシュールで不気味なことこの上なしです。

ダンはドップスが倒れた葬儀屋のとこへ戻ります。射殺したはずのドップスはまでも生き返っていて!!!!! そしてモニタースクリーンの映像ではジャネットが笑いながらナイフを刺している男の姿が映し出されます。その男は?!?!?!

ダンがも~う見てらんない~と思わず手で顔を覆うと自分の手が腐れ出していることに気がつくのです(´・ω・`)

ドップスはニコニコ顔で…「さ~あダンよ、お前も車検の時季がやって来た!! ど~らメンテナンスさせてくれ~」と迫ってきます!!!




タイトルとはおおよそ違いすぎる!異色のゾンビ映画なのではないでしょうか??
「ゾンビ」や「サンゲリア」しか知らない人が観たら「あれっ??人肉や内臓をハグハグ貪り喰らうシーンがないじゃん~」と思われちゃうかもです。
大筋のストーリーは怪奇的なミステリアスなストーリーとして進んでいきます。そして程よくスプラッターな描写がメリハリよく刻まれていきます。 クローネンバーグの映画のように全体的に青みがかった映像と随所でかかるオールディーズな曲はのどかに感じるかも知れませんが、ダン・オバノンの秀逸な脚本とスタン・ウィンストンの特殊メイクによる見事な映像やスプラッターシーンは飽きさせる事なくグイグイと引き込んでくれます。ラストのオチが「シックス・センス」に被ると言われているのも有名な話です♪

しかしゾンビ+サンゲリアの「ゾンゲリア」ってこの邦題を考えた人のセンスが凄いよな~とある意味感心してしまいますな(*^^*)