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V系出身。モノノフでファミリーでライトなモッシュッシュメイト。

1位 「大人はわかってくれない

歌詞は遠まわしな比喩的表現はあまり無く、とてもストレートです。故に言葉の一つ一つに力強さを感じます。その分、時折挿まれる「スカートの短さは青春の短さ」「現実をちゃんと見られるようにつけまつげで瞳を大きくしている」などの比喩表現がくっきりとしたコントラストを持って、一層印象深く飛び込んで来るのだと思います。また、スカートやつけまつ毛などのアイテムは年代が変わっても使われるものだとは思いますが、ここではこの時期の女の子特有の、「背伸びしたい」「ちょっと反発してみたい」という気持ちを象徴する、彼女たちにとってのまるで宝石のようなアイテムとして、光り輝く言葉に感じるのだと思います。

一方、「ケーキのように~」から「おかしな話ですか?」までは、お菓子をモチーフにした言葉遊びになっていてとても可愛らしく、作者のたむらぱんさんの遊び心が感じられつつ、全体的にハードなテイストのこの曲の中でのちょっとしたひと息ポイントになっていると思います。

前半はタイトルの通り、なかなか自分を理解してくれない大人たちに対する、ちょっと拗ねたような不満。その中でちょっとずつ垣間見せる「見えないとこで頑張ってるんだ」という主張。ひとしきりそれを突き出した所で、半ば唐突に「もっと信じて」という本当に分かって欲しい素直な言葉が出てきます。

後半、同じように不満と反発を突きつけながらも、「同じ時代を経験したはず」「託された夢は感じている」と、一歩、大人に歩み寄ったような言葉が出てきます。

そして、「大人と子供は切っても切り離せない」という表現が出てきます。これは文字通りに「大人時代と子供時代」=「時間軸における物理的な関連性」であると同時に、「大人(親・先生たち)と子供(自分自身)」=「現時点での関係性」に繋がりを持たせたいという彼女たちの願いでもあると思います。

この曲のクライマックス、「雨よ降れ 風よ吹け 私たちは負けない」。
「雨や風」は、「あれこれうるさく、理解してくれない大人のこと」では無く、これから間違いなく大人になっていく自分たちにとって、そうなるまでにきっとやってくる悩み・困難のことを言っているのでしょう。

今の「大人」に対しての「決意表明」であり、だからその間、大人になるまでの間、「心配かけないようにするから信じて見守って」という本当に伝えたい言葉が、さらに力強い説得力を持って告げられ、最後を締めています。

この曲はMVも秀逸で、どこかのサイトに書かれてましたが「笑顔の一切無いアイドルビデオ」です。つけまつ毛を付けるシーンでは微笑を浮かべているようにも見えますが、いわゆるアイドルスマイル的なキラキラ輝く笑顔はありません。

また、そのつけまつ毛などの一部のシーンを除いては、終始豪雨と向かい風の中をほふく前進して進むという、これまたアイドルらしからぬコンセプトで描かれています。
アイドルらしからぬさらにハードな演出としては「BiS」のような振り切ったアプローチもあると思いますが、僕はエビ中のこの曲のビデオの”振り切らない”、ポイントとアクセントを絶妙なタイミングで配置したセンスにとても感銘を受けます。
※(BiSも好きで特に「PPCC」のスク水(絶妙なムチムチ)でなぜか”ヒャッハー”みたいな軍団にガチバトルを仕掛ける振り切りビデオが気に入っています)

アクセントの部分ですが、
”豪雨の場面から白い室内に切り替わり、しばらくしてからひなたが何かにふと気づき上を見上げるシーン”
”ほふく前進から瑞季(か美怜ちゃん?DVDが無くYoutube画像なのでよく見えない、、、)が立ち上がり、それに続いて突撃するシーン”
美怜ちゃんのアップから手元にカメラが移り、引き金を引くシーン”
が特に印象に残っています。やっぱりそれぞれ歌詞の流れに該当するポイントのリンクがあると思います。
あと、”振り切らない”象徴のようなアイテムとして、”あからさまに偽物だとわかる真っ白塗りのライフル銃”、”最後に銃口から発射されるキラキラテープ”。このチョイスに本当にセンスを感じます。もしこれが本物と見紛うモデルガンや実弾を思わせる演出であったなら、ビデオ全体の印象を数段残念なものにしたと思います。
曲、ビデオ、そしてもちろんその中での、笑顔のないメンバーたちの真剣な表情も魅力的です。

ちなみに、この曲を語る上で外せないのが”2013年の氣志團万博”でのパフォーマンスですね。これについてはファンの間でも”伝説”として語られるほど情報も多いのでここでは控えておきますが、僕はこの時初めて生のエビ中を目撃し、衝撃を受け、今に至っています。最初の出会いがあのシチュエーション、この曲でなければ、もしかしたらここまでエビ中にハマってはいなかったかも…いや、ハマりますけどちょっと熱量が変わってたんじゃないかって気がします。当日早起きして雨の中長時間並んだ甲斐があった!グッジョブ、あの時の俺!

あと、「ずーっとわらってたいのさー↓」のとこの裕乃さんの音程のズレ方がたまらなく好き。でもライブの時は上手でかっこいい!