相澤直人「ぜんぶ」(詞: さくらももこ) と、信長貴富「くちびるに歌を」がその二曲だ。
長男と長女が音楽高校で同じ合唱部に同時にいたときに歌われた曲という、親としての色んな思いも加味されていたかもしれないが、そのときの彼らの演奏も本当にすばらしく、こんなすばらしい曲を書かれた二人の作曲家に心からの賛美と感謝の気持ちを感じた。
こんなにエレガントな曲に若い声と全身の思いを燃やすことのできる彼らは本当に幸せなことだと思った。
私の大学生くらいの頃にも、もちろんすばらしい邦人作曲家の合唱曲は数多くあったのかもしれないけれど、男声合唱をやっていたので特に混声には疎く、やはり何か日本の文部省唱歌よりのお行儀のいい作品か、やけに技術的なチャレンジにバイアスをかけている作品かの両極の印象で、素直に美しいと思えて記憶に残っているものがあまり多くなかった。
相澤直人と信長貴富というお二人の作品と名前は、そんなこともあり、私の中でことさらに特別の位置を占めていた。
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昨日、東京混声合唱団コンサート・シリーズ【合唱の輪】Vol.2「相澤直人の世界」に伺った。
娘が相澤直人さんの主宰する「あい混声合唱団」に所属しており、日本で随一のプロの合唱団、東京混声合唱団と後半のステージで共演する?!ということだったので、本当に楽しみにして当日を迎えた。
てっきり、相澤直人さんの曲で共演するのかと勝手に思っていたが、その共演ステージの曲は、 信長貴富さんの「新しい歌」だった。
演奏は本当にすばらしく、私は随所で涙してしまった。
相澤直人さんがステージから語られていたが、 「相澤直人の世界」なので自分の曲をもっと多くてもいいのでは、というご指摘や依頼もあったが、自分がとても大きな影響を受けたり、思い出のある曲をやるということが、この演奏会をプロデュースする「私の世界」でもあるので今回のようになったということだ。
相澤直人さんのステキなお人柄を感じさせるステージトークとすばらしい指揮と演奏で本当に豊かな気持ちにひたらせていただいた。
この公演にこられていた、その信長貴富さんにもお会いでき、少しお話できたことも本当に感激でした!
相澤直人さん、信長貴富さん、東混、あい混の皆さん、本当にありがとうございました!!
追記:
ツイキャスでこのときのことのことをお話した録画はこちらです↓↓