ロアルド・ダール「一年中わくわくしてた」 | 色と祈りと歌うこと - Hidetake Yamakawa (山川英毅)

色と祈りと歌うこと - Hidetake Yamakawa (山川英毅)

自分自身の中に豊かにある深いものに触れて、元気や安らぎを得るのに「色と遊ぶこと」や「自分で歌う」ことが欠かせないない気がしています。
色・音の作品や「発声法」などについての気づきもシェアしていきます。

1/22 (土) 15時より、ロアルド・ダール「一年中わくわくしてた」のご紹介、美空ひばりの名唱の「愛燦燦」(あいさんさん) 、「ドナドナ」、「宇宙戦艦ヤマト」などを歌います!

https://twitcasting.tv/c:tohman

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今週は水曜の夜の9時過ぎに (予告なしで申し訳なかったのですが)、夜のラジオ配信をしてみました。結局歌ばかり歌ってましたが、次回は朗読も試みたいと思います。

 

イギリスの短編の鬼才、ロアルド・ダール。以前には「女主人」という不思議で不気味な短編をご紹介しましたが、「一年中わくわくしてた」は彼の最晩年の庭先を見つめながらの日記のような文章なのだがこれがなんとも味わい深い。

 

庭のモグラを追い払いたければ、ワインの空き瓶を瓶の首だけが突き出るようにしてモグラ塚の近くの近くに埋めればいいらしい。「そうすれば風が空き瓶の口を通り過ぎるとき、ブーンと柔らかの音を出す。ほとんどいつもそよ風が吹いているから、昼も夜もこの音が鳴りつづける。トンネルの上でひっきりなしに妙な音がしては、モグラも頭がおかしくなりそうになり、じきに荷物をまとめて引っ越しをするというわけだ。」

 

少年の頃に、色んな鳥の卵をその巣から採ってきてそのコレクションは172個も持っていたそうだ。「巣から卵を一つ失敬するときは、ティースプーンを使う。ほかの卵に人間のにおいがついては、母鳥が巣を見捨ててしまうからだ。」

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今週は改めて藤山一郎を聴いて色々感心した。独特のゆるぎないテクニックとトーン。藤山一郎を聴いていたら、美空ひばりの歌い方でちょっとわかったこともあった。