観客を眺めると99%が女性!私は前から10列くらいのかなり良席だったのですが、

 

後方をずっと見ると、立ち見で観ている方も居るほどの盛況でした。

 

女性ばかりの中でもあまりアウェイを感じないのは、

 

若い時にやはり女性客が多い歌舞伎通いで鍛えられたんでしょうか(笑)。

 

 

この「黒執事」、以前のものは見ていないのですが、

 

今回は演出が児玉明子さんという以前、宝塚の演出をされていた方なんですね。

 

なんと去年の夏に佐藤日向ちゃんが出るので見に行った、

 

「スタァライト・レビュウ」と同じ方。見た後で知ってびっくりしました。

 

びっくりしたのは理由があって、舞台の印象が全然違ったから。

 

 

「黒執事」はもう本当に素晴らしい舞台劇でした。

 

今回の舞台を見た感想を言うと、各キャストがもう本当に素晴らしい・・・

 

なんか馬鹿みたいな感想なんですが、本当に良いのだから恐れ入る。

 

それと大勢のアンサンブルの方々の実力が素晴らしく高いこと、これにも恐れ入りました。

 

 

今回は大西洋上の豪華客船という逃げ場の無い空間で、

 

死者を生き返らせるという実験の為に大量の動く屍が発生し、乗客を襲うという、

 

スペクタクル。更に各キャストの過去が同時に深く語られるという難劇。

 

こんな難しい劇を作り上げる為に、沢山の役名の付かないアンサンブルの方が

 

出ているのですが、彼らの活躍が素晴らしいのです・・・

 

これはもう舞台を観ていただくしかないですね。

 

 

主要キャストの熱演、アンサンブルの方々の高い技術、

 

そして実に的確なセットによって、非常に厚みのある見事な舞台になっていました。

 

 

我らが岡崎百々子ちゃんはどうだったかって?

 

これが本当に素晴らしい!

 

剣捌きに限って言えば、男の観客として言えば、もっと上手くなってほしい。

 

でもこれは一緒に出演されている宝塚出身の女優さんにも言えることであって、

 

なかなか殺陣で満足させてくれる日本の女優さんって居ないんです。

 

はっきり言って、黒澤美澪奈ちゃんの殺陣の才能は日本の女優としては異常なんです。

 

それに日本人には馴染みの薄いフェンシングという難しさもあるし。

 

しかしそれ以外、

 

リジーとしての雰囲気が見事に出ていて、

 

本当にびっくりしたのが、第1幕の終盤に長いソロの芝居があること・・・

 

原作を読んだ方なら見たい、小さい時からのリジーの回想、シエルへの思いを語る場面・・・

 

これが本当に舞台であるんですね。

 

ここをソロでのダンス、映像を相手にしてのセリフ、そして歌で表現するのだけど、

 

びっくりしました・・・

 

指先まで本当に綺麗に感情が表現されていて・・・

 

さくら学院の父兄という気持ちを忘れて、見入ってしまいました。

 

 

その後一旦休憩に入るのですけど、

 

私の周りでも「リジーがそのものだね!」という会話があちこちから聞こえ、

 

本当に嬉しくなりました。(泣)

 

 

まあでも、本当の圧巻は第2幕の、

 

死神によって無理矢理に引き出された形での、

 

悪魔であるセバスティアンの記憶、シエルとの出会いから今までの、

 

長い回想シーンではあるのですが。(笑)

 

この場面での長い、長い、シエルとセバスティアンとの二人の芝居。

 

これは本当に圧巻でしたね・・・・引き込まれましたね・・・・

 

 

原作漫画のファンなら、本当に堪らないだろうし、満足できる舞台だと思いました。

 

原作を知らずに見ても、きっと引き込まれ、原作を読みたくなるのではないでしょうか。

 

もう一度、チケットを取ってあるので、見に行けるんですよね・・・

 

もう楽しみでなりません!

 

 

さくら学院の在校生たちにもぜひ見て欲しい。

 

これはもう、とてつもない刺激になるでしょう。

 

是非、全員で見に行って貰って、感想を聞いてみたいものです。