これから行く、という方は、見ないでくださいね。

 

まっさらな気持ちで見ていただきたい舞台なので・・・

 

 

結論から言ってしまうと、大傑作の歴史的初演に行ったのかも!?

 

という感じを受けました。

 

勿論、舞台としての完成度はまだまだ、と感じる部分は多々あって・・・

 

特に前半は、舞台に入れこみたい要素を詰め込んだので、セリフが生硬だし、

 

ギャグ(?)というか、笑っていいのかどうか判断に迷う場面も時々あったり。

 

ただそれでも、俳優さん達の身体の動きの良さ、只者でない感じが伝わるので、

 

後半への期待を感じさせて、見ていてダレルことはなかったです。

 

 

それにしても、前半と後半でこうも印象の変わる舞台も珍しい。

 

後半、俄然「殺陣」の場面が多くなってからは、ぐんぐん舞台が引き締まり、

 

疾走していきます。

 

これはきっと「桜月流」(初めて今回見ましたが)の殺陣の特徴なのでしょうね。

 

大変雄弁な殺陣。

 

最近は迫力のある殺陣を魅力のひとつにしている舞台も多いと思うのですが、

 

物語の肝心な部分をここまで殺陣に託している舞台、それも剣をふるう殺陣ということでは、

 

非常に珍しいのでは?と感じました。

 

そして黒澤美澪奈の殺陣。

 

今までも殺陣の上手い女優さんというのは時々居ましたが、

 

剣をふるう殺陣で、ここまでワクワクさせてくれた女優さんは初めてです!!

 

身体の機敏さ、剣をふるう力感。そして目の光り。素晴らしいと思いました。

 

そして最終盤、まさかの展開の中での、殺陣での演技・・・

 

ここまでできるのか・・・と本当に思いました。

 

それに、舞台を通しての存在感が良いんだなあ。

 

 

正直、舞台が始まって最初の3分の1位は、未完成なアングラ劇団みたいだなあ、

 

と思う部分もあったのですが、最後まで見終えた今は、大傑作!というに

 

憚りはないです。

 

もう一度見に行きたいけれど、都合がなあ・・・

 

是非細部を手直ししたうえで再演してほしいと思います。

 

(でもこのあちこち荒っぽい感じの如何にも初演!という感じも好きだなあ)