登山の日には浅間山 | 時々、TDRの風景観察

時々、TDRの風景観察

TDRの風景観察から始めたブログですが、
年パス更新を停止中の為、ブログタイトルを「時々・・・」に変更しました。

かす登山の日なので山に登ってきました。

 

というのは後で付けたお題目ですが、

昨日は10月3日、「とぉ」と「さん」で「登山の日」だったそうです。

「とうさんの日」で、父の日でもアリ かと思いますが・・・。

どうでも良いんですけどね。(笑)

 

緊急事態宣言が解除されたので、

久しぶりに実家に帰る事になったのですが、

ただ帰るだけではもったいないなーと思ったので、

前乗りして、朝飯前に一山登ろうと計画。

 

榛名外輪山は春に登ったので、

実家から良く見え、季節の訪れを伝える役割的だった

浅間山に登ってみる事にしました。

 

浅間山に登るのは初めてではなく、

以前、山スキーをする為に登った事はありますが、

その時は東面の道なき道(雪面)を登ったので、

きちんとした登山コースを登るのは初めてとなります。

 

出発地は、車坂峠。

深夜に着いて、車中泊。

標高1973mの地点の為、やはり夜は寒かった。

今シーズン初の、フリースを着用しての寝袋使用。

窓を通して見える星空が綺麗なのは言うまでもありません。

 

深夜にも関わらず登山するであろう人(車)が上ってきます。

人の事は言えませんが。

 

静かな山を楽しみたい為、

そこそこ人出がある事を見越して早目に出発。

ヘッドライトと手持ちライトのダブル体制で出発。

 

手持ちライトが結構有効!

片手が塞がる事にリスクもありますが・・・。

今後はちょっと工夫が必要かな。

 

本日のルートとしては、

外輪山を回ってから、前掛山への周回ルート。

じゃんふさんが春先に酷い目にあったという

草すべりの急斜面の登はんは最後の御馳走という事で (笑)

 

最初の見通しがきく場所にて

 

暗くて何も見えないので先に進みます。

手持ちライトがスポットライトとして使える。有効!!

看板は手持ちライトで照らして撮影!

 

 

黒斑山でもまだまだ暗いので、通過のみ。

 

朝焼けと雲海が綺麗です。

 

外輪山を回り込むように進んでいると

進んできたルートが徐々に赤く照らされてきます。

モルゲンロート!

 

山の上はすっかり冬モード。

草木には霜が降りて白くなってます。

 

秋の色付きも感じられます。

 

 

雲海越しに富士山も見えてます。

 

ヘッドライトが要らなくなるくらい明るくなってくると、

いろいろな場所の詳細な様子が見えてきます。

 

蛇骨岳

名前の由来は何なんだろう? 

蛇の頭に似てるから? 蛇の骨のようだから?

とやたら自問自答してました。(笑)

 

いよいよ陽が差してきました。

 

自影撮り!

 

霜柱に足跡が。

事件の匂い・・・ (≧◇≦)

 

外輪山の一番東側、仙人岳に到着

 

ここまで来ると、浅間隠山の向こうに榛名山が見えてきます。

子供の頃から見ていた風景を、反対側から見ています。

 

 

八ヶ岳も、雲海の向こうに全容が見えてます。

 

北側も、上信越国境の山々と、

キャベツで有名な嬬恋村が大きく広がってます。

 

上越国境の苗場山には じゃんふさんが登っているはず。

こんなに天気が良いのは 持っている男 のおかげですね!

一応ラインで報告してみると、

酷い道にお仕置きを受けているようで、

やっぱり 持ってる男は何かが違うな! と確信できたのでした。(笑)

 

 

Jバンドという、いきなりの洋風な名前の場所で

外輪山から離れてカルデラの中に落ちて行きます。

落ちるといった表現に間違いがないくらいの崖を一気に下ります。

 

ある程度落ちてから振り向くと、素敵な崖に囲まれてます。

 

 

崖感というか、岩感が 非常に良いです。

 

カルデラの底に完全に落ち切ってから、

見上げると 正に壁!

今、自分のいるところは大昔に火口だったと思うと

もう 萌え~ って感じです。

地質萌えしちゃいます。

 

振り向くと現在も活動中の活火山

これから頂上の右端に向かって進みます。

登山ルートは山腹を右下から斜めに登って、

「く」の字型に進みます。

 

カルデラの底は天然の森。

想像以上に木々が生えていて、完全に森です。

もっと荒涼としているのかと思ってましたが、

快適な明るい森です。

 

森の中は水平移動なので、

ちょっと走ってみたりして遊びながら進みました。

 

前掛山への分岐点

ここから折り返すような感じで、先ほどの浅間山に向かって登りになります。

 

でもしばらくは、快適な明るい森。

とにかく気持ちいい。

 

 

森林限界を過ぎて振り向くと 御嶽山 も見え始めました。

 

白馬方面の北アルプスも見えてます。

 

荒涼とした登山道をひたすら登って、

立ち入り禁止の看板で急斜面は終わって一段落。

活火山の外輪の尾根に到着。

 

ここからはほぼ横移動して、最高地点の前掛山まで

最後の一登り。

それまでのきつさから比べたら、水平横移動のような物。

 

突然の爆発に備えてシェルターがあります。

 

まさに火口といったダイナミックさに 萌え~!!

 

 

 

 

で、前掛山に到着

 

まさに360度の眺望!

これほどまでに素晴らしい景色が広がっているなんて

想像できませんでした。

風邪も無く、高気圧に覆われた天気の良さもあって

テンションMAXとなったのは言うまでもありません。

 

ここまでダイナミックなパノラマを見たのは生まれて初めてです。

近くに遮るものが全くなく、あるのは荒涼とした現実離れした火口跡。

眼下とその先にはどこまでも広がる平地と山々。

自分が世界の中心にいるように感じられます。

この景色は絶対に見た方が良い! としみじみ感じました。

 

次々に人が来るので、それほど長居はせずに下山します。

 

 

 

登る時には浅間山の陰だった部分にも陽が当たるようになり

カルデラの底の風景の美しさが増しました。

背中から陽を浴びているので、またまた自影撮り。

 

森の紅葉

やっぱり天然林は素晴らしい!!

 

木々の大きさも整えたように揃っていて、

大樹は無いが整然とした感じの森で若々しさを感じます。

 

 

 

最後のご褒美(?) 草滑り

Jバンドで一気に落ちたのとは逆に

一気に崖を登ります。

 

急登を必死に登りつつ、振り向くと綺麗な浅間山

 

 

緑から溶岩へのグラデーションも実に綺麗。

 

ひとたび浅間山の大噴火が始まってしまえば、

たちまち火山灰に覆われてしまうであろうこの地でも、

脈々と息づいている自然の力強さを感じました。

一番簡単に見る事の出来る原生林なのではないでしょうか。

 

先ほど登って、下りてきた浅間山への登山ルートが、

一本だけ刻まれているのも非常にクール!

正直言って、ここまでバラエティに富んだ景色が見られるとは

これっぽっちも思っていませんでした。

 

この短時間で、岩場あり、下る崖あり、登る崖あり、

荒涼な火口風景あり、360度パノラマあり

天然原生林あり、紅葉あり。

この場面変化は筆舌に尽くしがたい!!

 

とても歩きごたえのある、楽しい登山コースです。

もちろん、安定した天気だったからというのもあるのでしょうが、

コースとしての面白味はとても大きいと感じます。

浅間山が大人しいという事が一番大きな条件ですけどね。

 

 

草すべりの急登を登りきると

朝は真っ暗で浅間山のシルエットしか見えなかった トーミの頭。

朝の状態を知っているので、

これまたパノラミックな景色の良さに 萌え~!!

 

登山の日だからなのか、続々と登ってきます。

小さな子供もたくさんいました。

緊急事態宣言明けの天気の良い秋晴れの日ですからね。

 

登りとは違う裏ルートで高峰温泉に戻って、

朝飯前(帰省前?)の山登りは終了!!

楽しかった山登りでした。

 

 

 

さ、後は車で実家に帰るのみ!

北軽井沢に下って二度上峠越えだー!!

なんて、北方向に向かって車で移動し始めたら・・・、

なんと通行止め!!!

北側のルートは通行止めだったのでした!!!

 

1時間ちょっとで実家に帰れるなーなんて思っていたのが 大誤算!

中軽井沢経由で変えなければならなくなってしまったのでした。

 

みなさまの期待通り、

最後にきて、

無事に持ってない度を発揮してしまいました。

 

 

それでも、良き登山の日だったのでした。