沖縄には、十数回行った。
主に、修学旅行の引率で。
インターハイでも行った。
で、毎回美ら海水族館に行く。
いわゆる海洋博公園。
毎回、企画した。
適当な計画は、できない性分なのだろう。
おそらく、子供らには一生に一度の沖縄。
ただの物見遊山にはせず。
練りに練り、仕立て上げた。
教育旅行だから。
それはその後、旅行社のモデルプランとなる。
いつしかそれは、他校の旅程にも。
美ら海水族館入り口の左側に、古民家を移築した郷土村があり。
ここが好きだった。
子供らは、ジンベイザメを見ていれば。
ここで、お茶にシークヮーサーと言う不思議な飲み物をいただいた事がある。
ぶくぶく茶なら、飲んだ事ある人は多いと思うが。
今回は麦茶にレモン。
不思議な組み合わせだが、ミネラルにクエン酸と言う、今思えば生活の知恵。
今更ながらの、なるほど。
カシューナッツ燻し、完成す。
昼、五所川原エルム近く丸山ラーメンへ。
気を衒わない。
醤油ラーメン一本道。
優しい味に馴染む。
さて、ここで。
カウンター席に座る。
隣に空席一つ。
他はほぼ満杯。
私の次に、二人の客。
一人が席を立つ。
咄嗟に、「二人なら、移動するからここに」と勝手に案内。
すると。
「アンタ、見た目は怖いのに優しい人だね」と。
よく言われる。
そんなに怖いか?
まあ、慣れてるから良い。
妻にも言われてきた。
なんでそんなに、難しい顔をしているのかと。
難しい仕事を、していたからかも。
灰汁が抜けてないのか。
教員なのに、警察とか、児童相談所とか、裁判所とかと仕事をしていたら。
それは、荒みますよ。
例えば酒に溺れ。
DVに喘ぐ家庭の子どもと母。
私はこの子に、毎日おにぎりを渡していた。
児相は、それを強制的に隔離させる権限を持つ。
意を決して。
父親から、母子を剥がし。
行き先を知らせず、引っ越しさせた。
それからしばらくして。
「もう、おにぎり大丈夫です」と言われた。
今も、無事でいるだろうか。
出てきたラーメンの、チャーシューが少し多い。
多分お礼。
無愛想に見える店主の、計らいか。
見えない優しさ。
大事な事。
見えやすい優しさなど、大したことない。
見返りを求めなければ。
さて、ビニールハウスにネズミ出没。
お前たちに罪はないが。
私たちも、生きるが故。
母は、弘前さくら祭り会場に踊りに行って。
妻も、中々帰ってこない。
かつての私だ。
寂しい思いを、させて来たのかも知れない。
では、参ろう。
醤油、根昆布、黒糖、みりん、生姜、塩麹でタレを作り、水で調整。
市販品は、あてにしない。
豚肉と玉ねぎ、揉む。
お湯に卵を漬けておく。
帰り次第、カセットコンロで仕上げる。
それまでは、ゆるりと染み込んでおれば。
見た目と違う優しさ。
気づかぬ優しさ。
見返りを求めない優しさ。
それでも。
私が生きているうちは、大切にして、感じて、応えて行きたいと思う。
それこそ結。
こちらはYUI。
この人の「LIFE」と言う歌には、随分励まされている。
I can change my life。
私は、人生を変えられる。
そして、話し相手が変わってきた。
昨今、失われつつあるものに光を。