わざわざ、リンゴ園からチップが届く。




これをじっくり乾燥させて、来年の燻材となる。


つまり、今の燻製は。


去年からの仕事であります。


リンゴ農家は、剪定枝の回収に悩む。


私は、そこに着眼していた。


燃やすだけの剪定枝に、命を。


途中で寄った食堂。


カツ丼、食べ切れなかった。


そのまま、家に燻製ナッツを届けた。


あなたが育てたリンゴの木が、こう言うふうに生まれ変わりましたよのサイン。


それは、儀式であり、礼儀でもある。


玄関ポストに入れて。


農家同士の、物々交換。


これで来年の燻製も、回り出す。


ありがたい。