思い立つ。
出張料理には、確かな味覚。
確かな知識。
確かな技術。
ドキドキとワクワク。
いや?
その前に、水だよと。
まずは、魚屋リサーチ完了す。
桜に岩木山。
そんな季節か、今までそんなの気にする仕事していなかった。
ろくでなし稼業の元教員?いや。
無駄な時間を、過ごしたわけではない。
その分、無駄なほど知識や知恵、技術はある。
もうすぐリンゴアスリートになる店へ。
潔し。
カニ出汁あんかけラーメン?
行こう、塩で。
うん、酢が欲しかった。
もう少し煮込むとカニのえぐみが出る。
手前で、止めたようだ。
さすが。
水ですよ、水。
これがなくては、味も命も繋がらない。
野菜を冷やし、食器を洗う水汲み場を全国で見てきた。
ここにも、それがある。
それを見て、何?と思うかそれとも。
息遣いを、感じ取られるかだ。
その差は大きい。
賽銭は、いつもより多めに。
軟水は、出汁を育む。
和食の、原点である。
稲を育てるのも、水。
米を炊くのも、水。
煮炊きもそれ。
常に清水が流れていないと育たない藻。
これもまた、生態系保持の縮図。
小さな、柿田川に見えた。
知らないか。
礼拝して、日本酒を買いに行く。
そこの孫が、アトピーやアレルギーだと言う。
「水だべ?水だんだね」と説明して。
二つのうちの、一つを渡す。
惜しくは無い。
我が子も苦しんで、何回病院に行ったか。
知識が、誰かの役に立つ。
そんな日々は、今も変わらず。
ちょっと、魚の完成予想図が変わる。
さて、今日も。
人と話す前に、魚とお話ししに行きますか。