赤キクイモの燻製、作らんか?と。


先輩農家さんからのお誘い。


ま、その前に腹ごしらえ。




昼飯時をかわすも、結構な混雑。


優しい味です。


トッピングとか、出汁の濃さとか。


何より、行き過ぎていない引き算。


映えなぞ必要なし。


美味しゅうございました。


いわゆる、「明日のラーメン」です。


つまり、次にまた食べたくなると言う。


この、中毒性を作るのが難しいのです。


味覚の記憶は、明日の食欲ですから。



さて、俗に赤キクイモと呼ばれるものは。


紫キクイモなんですね。


一般的なキクイモは、土臭さというかエグ味があるのですが。


これは国産種で、生食でも甘味があります。


国内唯一の、品種登録したものだそうで。


だから、そう簡単に手に入るものではありません。


出会いは偶然でした。


いつもの温泉で、おまえ学校の先生辞めたのか?みたいな話の中。


「はい、食品衛生管理者の資格を取って、燻製を作ります」と話していた折。


たまたま脱衣室で聞いていた先輩でした。


そこから、トントン拍子。


最初から、裸のお付き合い。


面白いのは、やる事が変われば付き合う人が劇的に変化すること。


さて。


レンコンを掘る時のように、高圧洗浄機で収穫したとの事。


どう言うわけか、ひび割れが多くて。


それは何故?と言う思案。


ヒビには細かい土粒子が入っていて。


土壌菌は、いるでしょうね。


それらが悪さしないようにしましょう。


漬物なら、食感も大事ですね。


もう一度歯ブラシとか使って、そこから乾燥ですね。


これを、味噌漬けにして燻す作戦会議。


今日は洗浄と、どうやって干すか。


水分活性を落とす手法の構築と。


キロ数に対しての、レシピ計算をします。


蒟蒻や漬物を製造する、施設があるんです。


汁物もパックできる真空パック機も。


夢の空間です。


帰りに、玉子をもらいます。


鶏の玉子と、比べて見ます。


なんだろう、この大きさ。


品種は言えません。


どんな味か、これまた楽しみです。


食材は、豊かな妄想を産みます。


すでに、朧気な完成形が見えています。


それは予定通りか、想定外か。