刃物を日常的に研ぎ出すと、使い手のクセがわかる様になってきた。
そのうち、友人や釣りの常宿でも、包丁研ぎを頼まれるようになる。
或いは、ちょっと包丁見せて、と言い、親戚宅で包丁研ぎ講習会も。
叔母の家に行ったら、新しい事実がわかった。
包丁は、打ち刃物であれば。
その価格は、青天井。
素晴らしい、打ち刃物が出てきた。
なんでも、50年物の、特注品。
さて、氏より育ちと言う言葉がある。
わたしは、特に高価な刃物は買わない。
買えない、と言う方が近い。
私が持つ一番高価な刃物は、これ。
30年前で、15000円、これでも値打ち物。
結婚記念に、買ったもの。
普段使いの包丁は、これ。
家族には、触らせない。
一番右の、小出刃で、この前捌いた魚。
さて。
高級な包丁なら、確かに技術は確か。
でも、錆びてしまえば、ただの錆びた金属。
つまり、包丁も学歴も、一緒。
使い方が、大事だと言う事。
一日身体を動かしたら、風呂に入る。
一回包丁を使ったら、研ぐ。
日々、日々。