Ningen Isu (人間椅子) - Namahage | Live in London, The Underworld Camden, EU Tour 2020 ロンドン

ご無沙汰しております。
久し振りの投稿で、人間椅子って(笑)。

タイトルは「なまはげ」。
秋田県を中心とした来訪神の風習で知られていますね。

「なまげものは、いねが~! 泣いでるわらしは、いねが~!」というやつ。

そのセリフが、この曲のサビとなっています。

タイトルもインパクトありますが、そのサビをロンドンの聴衆が歌っているのもすごい(笑)。

曲展開のカギはギターが握っていますが、聴衆を乗せる効果的なテンポチェンジや、緻密に組み立てられた曲構成も素晴らしいです。
「そう来るか!」と、思わず、ひざを叩いてしまう。

そして、4分45秒過ぎの、津軽三味線を思わせるギターフレーズ。

人間椅子のオリジナルメンバーの二人は青森出身で、こうした和風のフレーズは、意識的に取り入れているそうです。

10年以上前に亡くなりましたが、元シン・リジーで、北アイルランド出身のギタリスト、ゲイリー・ムーアが、アイルランド民謡のフレーズを曲中で弾いているのを聴いて、ギターの和嶋さんもやってみようと思ったとか。

これが見事にハマって、彼らの個性の一部となっています。

以前、ラルクのhydeがVAMPSというバンドで海外で活動していた時、できるだけ曲から日本らしさを消そうとしていたそうです。

個人的には、当時の曲にはhydeらしさが無く、あまり好きではなかったのですが(曲のクオリティは高いけど・・・)、人間椅子は、あえて日本らしさを前面に出して、海外のオーディエンスの支持を得ているのが面白いなと思いました。

結局、hydeも、日本らしさを消そうとしても、どうしてもそれは残ってしまう。
それが個性となっているかもしれない、ということを言ってましたが。

やっぱり、日本人としては、日本らしさ、和風のテイストに海外の人たちが共感してくれるのは嬉しいですし、これからも人間椅子には、そのポリシーを貫いてほしいです。

いや、彼らがブレることは無いと思いますけどね(笑)。
ようやく時代が彼らに追いつきました。

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伝説の時を 幾年(いくとせ)も越えて
戒めのために 客人(まれびと)は来たる

山より重い 人の罪
海より深い 人の業

迷妄で惑う 輩(ともがら)を憂い
発願(ほつがん)の元に 鬼神(おにがみ)となれる

夜より暗い 人の性(さが)
火よりも熱い 人の欲