NINGEN ISU /Toshishun
ご無沙汰してますm(__)m
今日は人間椅子の曲です。
芥川龍之介の小説、「杜子春」をモチーフにした曲ですが、イマイチ関連が分かりません(^^;
ただ、曲はメチャクチャ良いです!
安らかさと不穏な空気が同居するようなイントロから、70年代のブラック・サバスを思わせる重厚なギターリフへ。
そして、「お父さ~ん!」で始まる歌詞。
これだけで泣ける(笑)。
マジメな話、歌詞は世の不条理を歌っていて、見事に確信を突いています。
「すべてがあべこべです。嘘が真、真が嘘」とかね。
道徳的、倫理的に許されないことをした人が出世し、人の道、良心に従った人が死に追いやられてしまう世の中・・・
本当に信じられないことが堂々とまかり通って、何が正しいのか、価値観が根底から揺らいでいます。
曲は中間部でスピードアップし、ブルドーザーのように押してきますが、アウトロで一転、光の道を進むようなマーチング・ビートで神々しい雰囲気に包まれます。
そして、ツインリードのハモリが美しいギターで華々しいエンディング・・・息を呑むような素晴らしい構成。
よく考えられてるなと思ったのが、イントロで聞こえてくる「オ~、オ~」というコーラスが、バッキングを変えて本編でも歌われてることです。
いか天から有名になったものの、インディーズでの活動を余儀なくされた時期もありましたが、第二の全盛期を迎えているような気がしました。
日本よりも、海外での人気のほうが高いのかな?
サビのところで「道は己で選べ」とか「道は己で進め」という言葉が出てきますが、このバンドの姿勢を表わしてるとも言えるし、価値観が揺らいでいる世の中だからこそ、自分で価値観を見極めて進んでいくことの大切さを歌っているように感じました。
「自助自立」は、税金を預かって、国民から負託されている立場の人が言ってしまうのは違うと思いますが、本質的には正しいと思います。
道は誰かが歩んでくれるのではなく、自分で掴み取って、自分で歩んでいくものだから・・・ね。