♀♂♂のお父さん

 

節約しながら多趣味を楽しむ
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趣味のこと
プチ節約テクニックをつぶやき中ウインク

 

こんにちは、ひでです!


今さらですが、「民主主義」って難しいプンプン



それが文部省著作教科書の

「民主主義」を読んでの感想です。
 

 



「民主主義」文部省著作教科書は

当時の文部省が作成し、

 


1948年~53年まで日本で使われていた

中・高生向けの教科書です。



戦後間もない時期に、

しかも文部省というお役所が


「民主主義」についての

これほど素晴らしい教科書を

出版していたということへの驚き。



また当時の中学生・高校生が、

「民主主義」について


これほど高度な内容の教科書で

学んでいたことへの驚き。



さらに現在を振り返って、

この本に書かれている「民主主義」の精神は


現在の日本で、あるいは世界で

守られているのだろうかという疑問を

感じさせられた本でした。



第一章「民主主義の本質」23ページには

こう書かれています。

 

 

国民の代表者は、国民の主人ではなくて、その公僕である。
国民の意思によって作られた法律は、国民自らの生活を規律すると同時に、国民の代表者たちによって行われる政治そのものを規律する。

 

 

「私の雇用主は日本国民なんですよ。
 その日本国民のために仕事ができる
 国家公務員に誇りを持っています」


常々周りの人にそう語っていた

まさに「民主主義」を体現したかのような

真面目で真摯な公務員がいました。



この人は上司から理不尽な、

そして違法な文書改ざんを命じられ、


罪の意識に耐えかねて

自死という道を選びました。



後に文書改ざんが明るみに出ましたが、

その上司も、またその上司が文書改ざんを


部下に命じるきっかけとなった政治家も、

法律上何の罪にも問われませんでした。



それどころかその政治家たちは、

「政治そのものを規律する」ためではなく、


自分たちに有利になるように

検察庁法を変えようとまでしました。



世界では“自国ファースト”を旗印に、

様々な欠陥を抱えつつも


営々として築き上げてきた

民主的な枠組みや世界秩序を、

次々と破壊する指導者が出てきました。



日本の政治家も、

あるいは彼の国の政治家も、


戦後間もない頃の中・高校生に

民主主義について教えを乞うては

いかがかと思ってしまいます。



政治家を批判してばかりはいられません。



同じく第一章の16ページです。

 

 

自らの権利を主張する者は、他人の権利を重んじなければならない。
自己の自由を主張する者は、他人の自由に深い敬意を払わなければならない。
(中略)
どこでも、いつでも、この精神が人間の関係を貫いている場合には、そこに民主主義がある。

 

 

今はネット環境が広く行き渡り、

 

SNSで、あるいはアメブロのようなブログで


誰もが簡単に自分の意見を発信できます。



しかし簡単であり、

また匿名性があるがゆえに、


それらの発信は時として

人を傷つけてはばからない言いっぱなし、

発言しっぱなしになっているようです。



その結果、誹謗中傷に耐えられずに

命を絶つという人も出てきています。



27ページではさらに、

 

自分に与えられた自由を、社会公共の福祉のために最もよく活用するという心構えがなければ、いかなる自由も、ぶたに与えた真珠にすぎない。

 


とまで言い切っています。

 

 

ぼくも“ぶた”にならないよう、

「民主主義」を“ぶたに与えた真珠”に

貶めないよう、

研鑽を積まなければと自戒した次第です。



年の瀬に当たって、

あるいは年初に当たって


もう一度「民主主義」について

じっくり考えてみるのも

いいのではないでしょうかニコニコ