6年ぶりにT-SQUAREのコンサートに行く。
T-SQUAREは毎年リリースされるアルバム曲を携えたコンサートツアーを行っているが、ここ数年のアルバムはイマイチしっくりこなかったこともあり、コンサートから足が遠のいていた。
しかし、今年リリースされた通算43枚目のオリジナルアルバム「REBIRTH」は結構ツボにハマった。
T-SQUAREのはつらつとした疾走感、グルーヴ感を久しぶりに感じる作品だ。
こんな“ときめき”は '11年の「Nine Stories」以来だろうか?
これはぜひ生音で聴いてみたいと思い、早速ツアー初日の7月2日、東京公演のチケットを取った。
コンサート会場の中野サンプラザ
東京メトロ東西線で中野駅へ。
曇り気味でやや蒸し暑い中を歩き、会場の中野サンプラザに着く。
T-SQUAREのコンサートは今回で5回目になるが、中野サンプラザホールは'96年の「B.C.A.D.」以来の2回目。
コンサートツアーグッズの「REBIRTHツアーTシャツ」を購入してからホール内へ。
席は2階席やや右寄りの中段で、ステージを俯瞰しながら開演を待つ。
ちなみに私の両隣はともに40代くらいのオバサマ(失礼)。
T-SQUAREのファンはオールド世代が大半を占める傾向があるのだが、見れば若い人も多い気がする(特に女性が)。
そんなことを思いつつ、オープニングSEと共にワクドキ感がMAXになったところでメンバー登場。
【T-SQUARE】
メンバー:安藤正容(Gt)、伊東たけし(Sax、EWI)、河野啓三(Kb)、坂東慧(Ds)
サポート・メンバー:田中晋吾(Bs)
1.REBIRTH
2.SEASON OF GOLD
タイトルチューンの坂東曲「REBIRTH」でオープニング。
イントロのサスペンス調な感じがこれから始まるドラマを予感させる、幕開けに相応しい疾走感あるロック・ナンバー。
ドラム・ソロとギター・ソロの間にギミックを入れてわざと緊張感を壊した?構成が面白い。
2曲目は安藤曲の「SEASON OF GOLD」
安藤さんのギターと伊東さんのEWIとのユニゾン、特徴あるギター・リフは「BLOOD MUSIC」収録の「Don't Play Hard To Get」を思い起こさせるような‥。
エンディングはCDの“プッツリ”と違ってちゃんとキメてくれました(笑)。
「つかみはOK!(古っw)」的な2曲の演奏を終え、伊東さんのMC。
「このメンバーで演るのは久しぶりで新鮮」とのこと。
ちなみに、アルバムタイトルの「REBIRTH」は「再生」「復活」「蘇生」を意味する。
デビュー40周年ともなれば様々な紆余曲折があるだろうし、ここらで「原点回帰」ということなのだろうか。
3.SPLASH BROTHERS
4.TRIP!
5.LITTLE VIOLET
6.SABANA HOTEL
引き続き、また新作「REBIRTH」から3曲を披露。
「SPLASH BROTHERS」はポップでアップテンポな曲で、聞いただけで河野さん作と分かる曲。
「Smile」収録の「Departure 101」を彷彿させるメロディで、間奏の優美なピアノ・ソロが河野さんらしい。
続く坂東慧曲「TRIP!」も軽快だが、EWIの音がより高い音色なのが特徴的だ。そういえば、伊東さんのEWIが最新のモデルではなく、旧式(EWI1000?)なのが気になった。
EWIについて詳しいことは分からないが、あえて旧モデルにしたのは音的にそれなりのメリットがあるからか?
5曲目の安藤正容曲「LITTLE VIOLET」でEWIからサックスにチェンジ。
どことなく懐かしい「ザ・スクェア」時代が漂うメロディ・ライン。
間奏のベース・ソロ、キーボード・ソロから後半のサックスとギターの掛け合いの流れが小気味いい曲。
その流れを受け継いで?来ました~♪懐かしい「ザ・スクェア」時代の「うち水にRAINBOW」から「SABANA HOTEL」
やっぱり、「ザ・スクェア」には南国のリゾートが似合うなぁ。
軽快でミディアムテンポなリズムに伊東さんのサックスが爽やかなメロディを紡ぐ、古き良き「ザ・スクェア」時代にタイムスリップさせてくれる名曲。
ここで坂東さんのMCでメンバー紹介。
伊東さんが「これ、イイよ♪」と手に持ってPRしているのは、ツアーグッズ?のポータブルカセットプレイヤー。
これに新作「REBIRTH」のカセットが付いて5,000円也。
EWIを旧式に戻したり、レトロなアイテムを出してきたり、何か「REBIRTH」とつながっているなぁ。
そんなこんなで、コンサートは中盤へ‥。
7.PLAY FOR YOU
8.Again and Again
懐かしい「HUMAN」からのバラード・ナンバー「PLAY FOR YOU」は、伊東さんのフルートに安藤さんのアコギ、河野さんのキーボードのトリオによる演奏。
フルート&アコギのアコースティックな旋律に加え、河野さんの情感あふれるピアノが良い。
原曲よりさらに哀愁を増して心に入ってくる。
次はちょっと懐かし目の「33」収録の坂東曲「Again and Again」
こちらは安藤さんのアコギと河野さんのピアノだけのデュオで、しっとりと聴かせてくれた。
切ないバラード2曲に聴き入って落ち着いたところで、再び「REBIRTH」からの2曲で後半がスタート。
9.DROPS OF HAPPINESS
10.CHANGE BY CHANGE
アルト・サックスが軽快なメロの「DROPS OF HAPPINESS」
最近の坂東曲は違和感なくT-SQUARE曲だと感じさせてくれるが、この曲もそんな印象を受ける。
というか、むしろ「ザ・スクェア」感すら漂わせているんじゃない?
「CHANGE BY CHANGE」は河野曲には珍しい?ファンキーなナンバー。
前出の「HUMAN」に収録の「SCANDAL BOY」を彷彿とさせるカッコよさ。
間奏の田中さんのベース・ソロでホール内は一気にノリノリに♪
MCが入ると伊東さんはまた“例のブツ”をPR(笑)。
伊東さん曰く「若いメンバーに囲まれて刺激を受けている」そうだが、坂東、河野の若手(といっても、2人とも加入して10年以上経つが‥)とデビューからずっと変わらない安藤、伊東コンビ(伊東さんは一時脱退してたが)で、新旧世代がうまく融合して今のT-SQUAREがあるのだろう。
11.DANS SA CHAMBRE
12.Mystic Island
13.Through The Thunderhead
14.彼方へ
またまた懐しい「DANS SA CHAMBRE」だが、まさかこの曲を演奏してくれるとは思わなかったので涙モノ。
サックスが艶のあるメロディが小気味良く、BGのストリングスとホーンの打ち込みも違和感なく聴けた。
それにしても、なぜこの曲をチョイス?
穿った見方で、この曲が収録されているのが「ザ・スクェア」最後のオリジナル・アルバム「YES, NO.」ということも関係あるのか?
またしても「REBIRTH」に絡めている?
そして、時代は下って2年前の「Paradise」から2曲。
まず変拍子が特徴的な坂東曲「Mystic Island」
疾走感のあるEWIとギターの速弾きソロでクライマックスへ♪
このグルーヴ感を味わうなら、やはりライブでしょう!
続く河野曲「Through The Thunderhead」もまたグルーヴ感満載♪
こうしたキメ曲では河野さんのセンスが光っているなぁ。
間奏のピアノ・ソロにベース・スラップ、そしてEWIのソロからドラマチックなギター・ソロと聴きどころを巧みにつないでいく。
インストならではの“ノリノリ感”を体感するのにこれほど相応しい曲もないかと。
ホール内が一気に盛り上がったところで、「REBIRTH」からの坂東曲「彼方へ」で“今”に巻き戻って(リバース)きた。
曲名通り伸びやかで無限の広がりを思わせ、伊東さんのサックスが紡ぐサビの突き抜け感が心地良い。
坂東さんのコンポーザーとしての力量を感じる。
終幕に相応しい曲で、ひとまずコンサート「本編」は幕引きとなった。
さて、アンコールは如何に?
〈アンコール〉
1.かわらぬ想い
2.TAKARAJIMA
3.TRUTH
アンコールではメンバーが「REBIRTHツアーTシャツ」を着て登場。
1階席の観客はすでにスタンディングで準備万端なのだが、伊東さんが「バラードなのでお座りください」と肩すかし(笑)。
「DISCOVERIES」からの河野曲「かわらぬ想い」で、ようやく伊東さんの“泣きのサックス”が聴けた。
情感のあるサックスのメロディと間奏の哀愁漂うピアノソロ、そして後半のギター・ソロで高らかに盛り上がる定番の構成。
これぞT-SQUAREの王道バラード・ナンバーだが、「REBIRTH」にはこうした曲はなかったな。
しっとりと落ち着いたところで、いよいよアンコールはクライマックスへ。
「TAKARAJIMA」は「ザ・スクェア」時代の「S・P・O・R・T・S」からのナンバーだが、もはやT-SQUAREの代表曲の1つと言っていい。
EWIのリリカルなキラメキ感とリズムが小気味良い。
1階席はノリノリだが、私の周囲はノリにイマイチついていってない‥。
スタンディングすると浮いてしまう空気なので、仕方なく手拍子だけ(笑)。
オーラスはやっぱり定番中の定番「TRUTH」で締め。
ここで伊東さんが「撮影OKです!」と思わぬサプライズ!!
ホール内にどよめきが起こり、あちこちからスマホを取り出して即席撮影会が始まってしまった(笑)。
両隣のオバサマもそそくさとスマホを取り出してパチパチしまくり。
う~ん、これはどうなのかなぁ、と多少の違和感を感じつつも、自分もちゃっかり撮影。
しかし、ノリ遅れないようサビではしっかりこぶしを突き上げたのだった(笑)。
アンコールで「TRUTH」を演奏
セットリスト
こうしてほぼ2時間のコンサートはあっという間に終了。
生で聴きたいと思っていた曲も聴けたし、満足のライブだった。
何度も書くけど、やはりインスト・フュージョンのグルーヴ感を体感するならライブに限るということを再認識させてくれた。
良かったぞ!!T-SQUARE!!
余談だが、7月2日ということで「半夏生」を演奏してほしかったな‥。





