PARIS(2008年 フランス)
監督:セドリック・クラピッシュ
出演:ジュリエット・ビノッシュ、ロマン・デュリス

パリに住む数組の男女の悲喜交々をセドリック・クラピッシュ監督特有の優しい眼差しで描く。
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心臓病を患い、生きる気力を失いかけた元ダンサーのピエール。彼の面倒を見るために子供を連れて彼のアパートに引っ越してきた姉のエリーズ。自分の教え子に年甲斐もなく惚れてしまった大学教授のロラン、その弟の建築家のフィリップは兄の態度に悩まされていた。また、離婚後も同じ市場で働くジャンとカロリーヌや、パリを夢見て不法入国を目論むブノワ、誰もがそれぞれの問題や悩みを抱えながらパリの空の下で暮らしていた。
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一度観てたのを忘れてレンタル。たま~にあります、こういうこと。流石に映画を見始めると思い出すわけですが、見たことを忘れているのでもう一回見れるわけです。おそらく、その時はクラピッシュの映画であることを知らずに観たか、字幕がなかったか何か理由があったのでしょうね。映画はクラピッシュらしい群像劇。喪失と再生、出会いと別れを描きながらパリの生活を浮かび上がらせます。パリには何度か行ったことがありますが、クラピッシュの描くパリが1番庶民的でしっくりきます。雑多で素っ気ないのに、愛着が湧き、美しいんですね。
そうそう、大学教授に恋される大学生役でメラニー・ロランが出てました。うーん、やっぱりいいなぁ。
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エリン・ブロコビッチ(2000年 アメリカ)
監督:スティーブン・ソダーバーグ
出演:ジュリア・ロバーツ、アルバート・フィニー

3人の子供のシングルマザーがひょんなことから強引に職を得た弁護士事務所で公害関係の資料に興味を持ったことから大きな訴訟問題に立ち向かうことになる姿を描く。実話をベースに主人公をイキイキと演じたジュリア・ロバーツはアカデミー賞主演女優賞を受賞した。
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エリン・ブロコビッチは3人の子供を抱えたシングルマザー。特に資格も特技もなく職にあぶれ、請求書に頭を悩ませる毎日。そんなある日、不採用の面接帰りに交通事故合い、おまけにその訴訟でも負けてしまう。破れかぶれの彼女はその担当の弁護士事務所に押しかけ事務の仕事を強引に手に入れる。ある日、彼女は書類整理時に見た公害関係の書類に興味を持つのだが、それが巨大企業との訴訟問題に発展していくとはその時誰も思わなかった・・・
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ソダーバーグ監督の小気味いい演出と、ジュリア・ロバーツの体当たりの演技。なかなか面白かったです。ジュリア・ロバーツは、よくやったと思います。口悪く、幸薄い、だけど頑張り屋の主人公を好感度高く演じてました。実話をベースにし、タイトルからして主人公の映画であり、それ以外の何でもない映画であることを正に体現してましたね。
また、アルバート・フィニーとアーロン・エッカートの二人がジュリアをしっかりサポートしてました。特にアルバート・フィニーは軽過ぎず、重過ぎず、この映画が求めているものを理解された演技で流石でした。
それにしても冒頭の事故のシーンはハッとなりました!思わず何回も繰り返しましたが、どう撮影したのでしょうかね?!(◎_◎;)
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最強のふたり(2011年 フランス)
監督:エリック・トレダノ
出演:フランソワ・クリュゼ、オマール・シー

実話をベースにしたヒューマンコメディ。首から下が麻痺した大富豪と、ひょんなことから彼の介護士になった黒人青年の友情を描く。主演の二人がタイトル通り活き活きと主人公の二人を演じた。
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事故で首から下に麻痺を負った大富豪のフィリップ。腫れ物に触るかのような周りの態度に辟易する中、新しい介護の面接に現れた黒人青年のドリスに興味を抱いた。ドリスは全く仕事には興味がなく、彼が必要なのは、失業手当を手に入れるための不採用通知だったのだ。そんなドリスを周りの反対を押し切ってフィリップは採用することに決めたが・・・
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これも子供からのリクエストで観ました。首から下が麻痺した白人の大富豪と、その世話をすることになったスラム街に住む黒人男性の友情を描いています。障害者への変な気遣いのない態度が気に入ったのか、彼を雇うことになりますが、主人と使用人との関係って正直難しいですね。お国柄使用人を使うことはありますが、友情はないですね。信頼はあるけど、裏切りもあるので距離感は大事かな、と。でも介護になると別でしょうね。100%頼らないと何もできないわけですから。そんな中でもドリスに何かを教える(礼儀や芸術)喜びがあったのかと思います。してもらうだけではダメ、というよう気持ちがモチベーションになったのでしょうね。
映画は誰でも楽しめるよう仕上がっていて、冒頭にも書いた通り主演の二人が魅力的で、観ていて気持ちいい映画でした。

ちょっとフランス映画っぽくないのもヒットした要因だったですかね。障害というのでは、同じく実話ベースのフランス映画で「潜水服は蝶の夢をみる」というのがありましたが、僕は「潜水服~」の方がフランス映画らしく、内面に深く、好きな映画でした。
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耳が気持ちいいんだよね
シェイム(2011年 アメリカ)
監督:スティーブ・マックィーン
主演:マイケル・ファスベンダー、キャリー・マリガン

性依存症の男の孤独と苦悩を描いた問題作。マイケル・ファスベンダーが体当たりの演技でヴェネツィア国際映画祭主演男優賞受賞した。
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ブランドンは高級アパートに住む独身のエリート。誰もが憧れるような生活を送るブランドンだが、彼には極度のセックス依存症という秘密があった。行きずりの女性や娼婦とセックスし、一人の時は自慰行為に耽る毎日。そんなある日、妹のシシーが突然彼の家に転がり込んでくる。それによりギリギリのところで踏みとどまっていた彼の生活が次第にバランスを崩し始めるのだった・・・
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性依存症の男性の話ですが、男はいつまで経っても性依存症な気もしますし、これをどこで病気か正常かを区切るのか興味が湧きますね。確かメル・ギブソンが、そうじゃなかったでしたっけ?
ここまでは通常の範囲内、おっと!そこでそうしたらだめですよ、みたいな判断基準があるんですかね。年齢も影響するでしょうし、職業も影響するでしょうし、住んでる国も影響するでしょう。いや、ひょっとすると何も関係なくてマークシートとかで判断するのかもしれませんね。何か興味湧きますし、診断して欲しいですね。あ、これくらいなら正常なんだ、みたいな。すみません、渋滞中でブツブツ考えてました。何れにしても、これは大人な映画なのか、というと残念ながらそこまでの感じではなかったですね。話の展開や落とし所ではもっと大人な映画に仕上げることができたかなと、そこがちょっともったいなかったかなと思いましたが、いろんなことを考えれたので、観てよかったな、と思いました。それにしても監督、すごい名前ですね!
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スペル(2009年 アメリカ)
監督:サム・ライミ
出演:アリソン・ローマン、ローナ・レイヴァー

スパイダーマンシリーズのサム・ライミ監督が、XYZマーダーズの頃を彷彿とさせる、原点回帰のために撮ったかのようなB級ホラー。理不尽な逆恨みを買い呪いをかけられたOLの戦慄の3日間を描く。
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銀行のローンデスクで働くクリスティンは昇進を意識し、ローンの延長を懇願してきた老婆の申請を冷たく拒否してしまう。会社からの帰り、クリスティンは待ち伏せしていたその老婆に襲われ、不気味な呪文をかけられてしまう。それからクリスティンの周りに怪現象が起こり始めるのだった・・・
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昔、深夜映画とかでやっていた系統の「正しいB級映画」です。ホラーというよりホラーコメディかな。テレビのバラエティー番組で紹介があったようで、何故か家族からリクエストがありレンタルしました。サム・ライミ監督ということで気にはなっていたのですが、後回しになっていたので喜んで借りました。特にこういう映画はキャーキャーいいながら皆で楽しむべきで、怖がりの娘が楽しんで観ているのを見ているだけで満足してしまいます。サム・ライミもどこか制約なしで自由に撮っている感じがしましたし、どこまで悪ふざけができるのか、挑戦してる感じですね。そういうサム・ライミを観ているだけでも満足してしまいます。最近は残酷な描写だけの映画が多いですが、嫌悪感ではなく、あくまでも娯楽感で観れるホラーとしては及第点ではなかったかと思います。ホラー苦手な人もたくさんの人数で観れば新しい扉が開くかもしれませんね。是非チャレンジしてみてください!
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