前回は
「特別な事は一切せず、
ターゲットと店舗コンセプトを
変えるだけで4000億円市場を
掘り起こした」
という、言わばワークマンの
『しない経営の進化系』
についてお伝えしました。
そこで今回は
『社内改革における「しない経営」
の進化系』
についてお伝えしてまいります。
同じビジネスを続ける限り強い……けど経営は古くなっていく
要は、同じスタイルでビジネスがまわっているという事。
頻繁なモデルチェンジもないので
利益は着実に上がります。
その利益で高品質、リーズナブルな価格を追及できる――。
好循環が続く限り、地位は維持できます。
「しない経営」というのは
実に手固い経営手法なのです。
確かに、これまでビジネスモデルを変える
必要はなかった。
しかし、それを支える組織は古くなっていました。
例えば、営業会社なので活躍した社員に対して
毎月報奨金を「現金で手渡しする」のが慣例でした。
現金を準備するためだけにスタッフたちが
毎月週末まで作業に追われた……
このようなアナログな話がいくつも残っていました。
ですから、
『ワークマンの強さを削ぐことなく、
現代経営に合致した仕組みに修正する
必要がある。』
それが企業改革に取り組む理由でした。
新しい企業文化を吹き込むにはデータ活用が適していた
データに着目した理由は、
『新しい企業文化を吹き込むには最適だったから』。
ワークマンが作業服市場で同じビジネスを
している限りにおいては、
上司が判断を間違えることはありません。
しかし、2018年から始まった
一般向けのアウトドアショップである
「WORKMAN Plus(ワークマンプラス)」
「#ワークマン女子」
など新しい業態では、
お客さんは一般消費者。
つまり別の市場です。
なので、上司たちのこれまでの経験・カンも
頼りになりません。
土屋専務が常々言っているのこと、それは、
「経営者も50%は判断を間違える」
ということです。
そこで、大事になってくるのがデータ。
仮に、私が間違った判断をしたとしても
「土屋さんはAって言いますが、データを見る限りBですよ」
と部下が直接助言してくれる会社の方が、
会社としては機会損失を回避できるし、
上司も賢くなれます。
会社側が助言できる部下たちを
きちんと評価すれば、上司に忖度したり
、指示待ちだけの社員も出てこない。
つまり、
『自律的な風土』
も醸成されていくのです。
全員参加のエクセル経営とは
それはまずは300人の従業員全員で
「エクセル研修」
から始めたようです。
この研修の狙いは、
『全社員が自分でデータを扱い、
自分で分析できること』。
例えば、
あるトップ営業マンが研修中に自作した
「販売機会損失発見ツール」は
関数を組み合わせて作ったものですが、
売上に貢献している製品にも関わらず
自店舗で品揃えしていない製品が
すぐにわかることから、今も重宝がられています。
こうした現場で分析した結果を
いろいろ用意しては
若いスーパーバイザーさんたちが
全国の加盟店を回っています。
これら一連の活動をワークマンでは
『エクセル経営』
と名付けています。
目標に向かって今後もやり続ける。だから失敗もない
ワークマンの「エクセル経営」は
ツールを使うことが目的ではありません。
・データ重視の企業姿勢が生まれ、
・やがては企業風土となっていく
ことが狙いなのです。
理想の姿をいえば、社員が
「上司の命令でもすぐやらない」
「データで考える」
「考えて調べてから自分で行動する」
ことが当たり前になること。
それができるようになるためのデータ分析。
ですから締め切りよりも、
みんなができるスピードで実現していけばいいのです。
このエクセル経営には期限がない
だから失敗することもないのです。
以上が最強企業ワークマンの
『「しない経営」の進化系(社内改革バージョン)』
です。
このように、ワークマンが大切にしていることは
『培ってきた企業風土を大切にしながら
硬直化した変えるべき点を
従業員が自律的に動ける組織にする』
という事だと私なりには思っています。
このような企業改革はそう簡単に
取り入れることはできないかも
しれません。
しかし、ほんの少しでも取り入れられる
ものがありましたら、どんどん
取り入れていってもらいたいと
思っております。
千里の道も一歩からです。
一歩一歩歩みを止めずに
行きたいものですね(^^)
今回も最後までお読み頂き
本当にありがとうございました。
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