体調
体のかゆみは相変わらず続いてます。
そろそろ、この前皮膚科で出してもらった薬を飲み終えますが
ぜんぜん効きませんでした。
もう一回皮膚科に行って相談しようかとも思ってますが、
うっすらとしたかゆみが続いてるだけの状態なので
病院にいくのはかなり億劫です。
でも、「体がかゆい」ということを
考えるだけでも、
それはそれでストレスなので、
なんとか治す方向に持っていきたい。
この一週間の読書
図書館で一冊借りました。
頭木弘樹さんという方の、
「ひきこもり図書館 部屋から出られない人のための12の物語」。
さまざまな作家(著名人)のひきこもりに関する
言葉をあつめた本です。
僕は特にカフカの言葉が心に刺さりました。
「家にひきこもることは、
いちばん楽だし、勇気もいらない。
それ以外のことをやろうとすると、
どうしてもおかしなことになってしまうのだ」
「進んでみたい道を、進むことはできません。
いえ、それどころか、その道を進んでみたいと
望むことすらできません。
ぼくにできるのは、じっとしていることだけです。
その他には何も望めません。
実際、他には何も望んでいません」
前のブログでも書いたと思いますが、
「ひきこもり」というのは、
一言でいうと「恐怖心で体が動かない」状態のことです。
「動く勇気」があれば
ひきこもらないのでしょうが、それが「ない」もしくは「足りない」のです。
つまり、ひきこもっていることは
僕にとって勇気がなくてもできること。
「20代や30代の時期を
働かずに、ただ家にこもってだけ過ごすことのほうが、
ある意味勇気がある」
という解釈をする人は
ひきこもらない側の人間です。
たいていの人は臆病です。
勇気なんてありません。
「勇気がない、だから働く」
という人もいれば、
「勇気がない、だから社会から隔絶する」
という人もいるのです。
パニック障害になっても、
不安障害になっても、
ストレスによる体の痒みが消えなくても、
父親が死ぬことを願うようになっても、
「それでもひきこもっているほうが勇気がいらなくて楽」
と心の奥底で感じているから
僕はひきこもっているんだと思います。
その他の読書
「超有名なのに僕は読んだことない本(作家)を
読んでいこう」シリーズ
・筒井康隆「最後の喫煙者」
傑作短篇集。
話の着想はめちゃくちゃ面白いのですが、
文章がけっこう読みづらかった。
・ロアルドダール「あなたに似た人」
いわゆる「奇妙な味」と評されている
短編の名手の代表作です。
人間に対する冷徹というか残酷な視点が
読んでいて心地よかった。
でもやっぱ翻訳モノって
読みづらくて読み終えるのに時間がかかった。
・松本清張「点と線」
なんで今までこんな面白いものを
読んでなかったんだろう!てぐらい
おもしろかった。
発表されたのが昭和32年なのに、
ぜんぜん古びた感じがしない。
・丸谷才一「男のポケット」
エッセイ集。
話が思いもよらぬ方向に飛びまくる。
というかぶっ飛んでる。
「博覧強記」というのは
こういう人のためにある言葉なんだと思った。
おまけ
金がないのに、
「ファン・ゴッホ書簡全集」を買ってしまった。
全6冊で1万円。
まだ読んでませんが、
ペラペラとめくって思ったこと。
ゴッホって37歳で死んでますが、
にしては手紙の量がハンパじゃない!
手紙を書いている時間に絵を描いていれば
もっと多くの作品を残せたのに、
って思うほど、文豪顔負けの手紙の量。
でも「もし手紙がなければ
ゴッホの今の評価はなかった」
とも言われているので
手紙と絵の両方で一つの作品なんでしょうね。
というわけで、長くなりましたが
最後まで読んでいただいて
ありがとうございました。