リニア、東京ー名古屋間の2027年開業は断念するも、大阪を含めた全線開通は当初の目標の2037年を堅持へ。

リニア中央新幹線建設促進期成同盟会総会が都内で開催され、沿線の8名の知事および関係者が出席しました。

JR東海は今年3月、リニア中央新幹線の東京ー名古屋間の2027年開業を断念し、名古屋ー大阪間を含めた全線開通の時期が遅れる懸念がありました。しかし、総会では関係者から、岸田総理が東京ー大阪間の全線開業を2037年とする目標を堅持するよう指示する意向が示されました。

また、期成同盟会副会長として出席した、先月静岡県知事に当選した鈴木康友知事は、「静岡県は、リニアの整備と大井川の水資源および南アルプスの自然環境の保全との両立を図るため、国と協力し、スピード感を持ってJR東海との対話を進めてまいります。そして、リニアの早期全線開業に向け、同盟会を構成する各都道府県とも結束し、一丸となって取り組んでまいります」と述べました。

さらに、同じく副会長の古田肇岐阜県知事は、岐阜県瑞浪市にあるリニア中央新幹線のトンネル工事現場の周辺で、井戸などの水位が低下している問題に触れ、「急がば回れで取り組む」と述べました。