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アンタナナリヴ市内バス料金の値上げについて

◆ 首都アンタナナリヴのバス(taxi-be)を運行する会社の組合(UCTU)が、この8月1日より、市内バスの料金を、現行の600ariaryから800ariary(約28円)に値上げする事を発表しました。 ◆ この値上げは、2022年7月以来のもので、その時は500ariaryから600ariaryへと値上げされました。ただ当初は、500ariaryから倍の1000ariaryへの値上げが検討・提案されましたが、庶民生活への影響が大きすぎるため、600ariaryへの値上げへと縮小されました。 ◆ このような昨年の値上げの背景があるため、今回の値上げ額については、バス会社組合内部でも意見が割れたようです。 ◆ 非産油国であるマダガスカルにおける石油価格の値上がりや首都アンタナナリヴ市内における渋滞の激化等、料金値上げにはやむを得ない背景がありますが、勤め人や学生、あるいは買い物に出かける人など、バスは首都に住む人びとにとっては不可欠の交通手段です。ですから、この値上げが庶民の生活に及ぼす影響は大です。また、これにより安価なTAXI-MOTO/MOTO-TAXI(オートバイの荷台に乗客を乗せるもの)がより一層増える事が懸念されます。 ◆ ラズエリナ大統領は、8月15日に、アンタナナリヴ市内を走らせる「路面電車」の開通式を行う予定です。この「路面電車」が、首都の交通渋滞とかかる庶民生活への経済的圧迫をどの程度軽減するか、その効果が注視されます。