マダガスカルにおけるコロナウィルスワクチン接種の現状について | Guest Book 深澤秀夫のブログ

マダガスカルにおけるコロナウィルスワクチン接種の現状について

◆ 9月上旬時点でのマダガスカルにおけるコロナウィルス・ワクチン接種率が発表されました。それによると、接種を完了した人は 140万人で、マダガスカル人口の約5.4%にあたります。
 
◆ また、2023年中の国民全体の50%のワクチン接種完了が、依然として政府目標として掲げられています。おそらく50%と言う数値の根拠は、都市部に居住する住民を対象とした接種を終了させる事だろうと考えられます。
 
◆ 現在、マダガスカルにおける新規コロナウィルス感染者数は、一週間で数十人の低い数値に留まっています。しかしながら、上記の極めて低いワクチン接種率は、感染爆発が何時生じてもおかしくはない事を示しています。
 
◆ 上記のコロナウィルス・ワクチン接種率、1回だけでも打った人をカウントしており、3回接種により基礎免疫を持つ人の数ではない点に注意する必要があります。
 
◆ マダガスカルにおけるこのようなコロナウィルス・ワクチンの低接種率の要因は、マダガスカル政府の側が接種計画の責任部署を明確にした接種体制による接種推進をとってこなかった事と、接種を受ける国民の間で、既にお伝えしたように「接種を受けると十年後に死ぬ」等の根拠のない噂が広がっている事、またコロナウィルスによる症状と風邪やインフルエンザによる症状の区別がつかない事による、「コロナウィルスなんて怖くない」・「コロナウィルス感染症なんてない」というこれまた根拠のない「自信」のある事等が、相乗作用を生んでいるようです。
 
◆ マダガスカルに滞在・在住する方々におかれましては、ワクチン接種を規定回数済ませる事、公共交通機関やタクシブルースによる移動の中等においてはマスクをつける事、周囲での「風邪様の感染症状」に注意する事、手洗いや手指の消毒を頻繁に行う事を励行し、新規感染者数の少ない現状に「油断」しないでください。