虚労とは虚損ともいい、臓腑効能の衰退、
気血陰陽の不足を主要の病機となす。
多種類の慢性虚弱症候の総称です。
その証候の表現の特徴は
証候:疾病に現れる多くの症状を統合し
たもの。もしくは疾病の病因、病位、性質
、正邪の盛衰を概括したもの。)
神疲体倦(心神の疲れ)、心悸気短(動悸・
息が続かない)、面容憔悴(顔が痩せ衰える)
自汗盗汗(労働、発熱に関係なく汗をかく、
また睡眠中に汗をかく)、五心煩熱(両掌、
足底、心胸部に限って熱感を感じる)
畏寒肢冷(手足に寒さを感じる、暖めると
楽になる)、脈虚無力。
“気血陰陽”にはそれぞれ専ら主るものの
見分けがはっきりしていて、処方で施治
できます。
虚労を治療するとき一番目の区別は陰陽。.
陽虚すればこれを温補し、
陰虚すればこれを滋養する。二番目は
これに兼証があれば考慮し加減する。
このさきは「虚労」の主なものを細かく
みていきます。