虚労 陰虚・陽虚を大網と為す。 | 群馬県・桐生 仁盛堂漢方薬局の一日(中医学基礎)

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皮膚疾患(アトピー性皮膚炎)・不妊症相談・精神疾患など
のご相談を得意としています。

 

虚労とは虚損ともいい、臓腑効能の衰退、

気血陰陽の不足を主要の病機となす。

多種類の慢性虚弱症候の総称です。

その証候の表現の特徴は

証候:疾病に現れる多くの症状を統合し

たもの。もしくは疾病の病因、病位、性質

、正邪の盛衰を概括したもの。)

神疲体倦(心神の疲れ)、心悸気短(動悸・

息が続かない)、面容憔悴(顔が痩せ衰える)

自汗盗汗(労働、発熱に関係なく汗をかく、

また睡眠中に汗をかく)、五心煩熱(両掌、

足底、心胸部に限って熱感を感じる)

畏寒肢冷(手足に寒さを感じる、暖めると

楽になる)、脈虚無力。

“気血陰陽”にはそれぞれ専ら主るものの

見分けがはっきりしていて、処方で施治

できます。

虚労を治療するとき一番目の区別は陰陽。.

陽虚すればこれを温補し、

陰虚すればこれを滋養する。二番目は

これに兼証があれば考慮し加減する。

 

 このさきは「虚労」の主なものを細かく

みていきます。