肺病の原因と養生 | 群馬県・桐生 仁盛堂漢方薬局の一日(中医学基礎)

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肺病の原因

①:憂い、焦慮は肺を傷つける。

②:肺は一身の気を主るので肺気が不足すると

  全身の力強さがなくなる。

③:肺は皮毛をつかさどるので皮膚症状と相関

  している。

④:肺は治節を主るので皮膚疾患は関節・虎口

  に多発する。

⑤:冷飲や空調の使い過ぎは肺を傷つける。

⑥:肺と大腸は表裏の関係にあるので肺気が

  不足すると、大便がきれいでなくなる。

⑦:薬の乱服は肺を傷つける。

 

 肺の養生

 赤ん坊が泣き叫ぶのは肺の鍛錬であり、大きく

なり水泳するのはやはり肺の鍛錬になる。考えを

柔軟に寛容にして、気持ちを愉快にするのが最も

肺にいい養生である。

 

 咳嗽は肺病に属する。ただし喘息は肺腎の病で

ある。❛腎不納気❜が呼吸を逼迫させる。

現在小さい子の喘息がおおくなっている。

原因をいくつかあげると、

①肺寒と誤治がある。身体を冷やす抗炎症薬や

  ステロイドの重用し、寒の上に寒を重ねている。

  病邪は上から下方面に引っ張られ腎気を

  傷つける。

  肺(母)は金、腎(子)は水、肺金は已(すで)に

  傷つき、母が病み子が弱っている状態。

  ステロイドは子(腎)を調え母(肺)を救うと

  いう考え。ステロイドは母(金)がまだ救われて

  いないのに腎(子)を救うということ。

②冷飲と過度の空調はまず肺を冷やし、長く

  なれば腎も冷えてしまう。

③現在の子供たちは鍛錬、とくに戸外での鍛錬が

  少ない。

④父母関係の緊張、或いは離婚などとなると

  子供に大きな精神的圧力を加える。

  なので、無力にして呼吸逼迫となる。

 最後にひとつ最も重要なこと

 ❛父母は慎むべからざると為す❜

      生命沈思2 ❛肺❜